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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

  • 悠久の抱擁 二

    「瑠璃!」いささか大きすぎる声で、名前を呼んで容子が駆け寄って来た。「おはよう、容子!…ちょっと、今日も声大きすぎだってば!恥ずかしいよ。」高校のクラブで演劇部の部長を務める容子の声は、それでなくてもよく通る。朝の通勤通学の人ごみの中で、余計に声を張り上げるものだから、周り中の人々の眉をひそめた非難の視線が、瑠璃にも突き刺さるのがたまらない。当の本人である容子は、澄ました顔でベロッっと舌を出して
    馨子 さん作 [138]
  • ソードメーカー8―?

    「従姉妹?」リグラは考えを中断して、ロイを見た。「はい。二人共ソードメーカーなんですが、ロザラム…さんは二人とその両親を救出して、どこかに隠したと…」「ほう…」一つ二つ小さく頷きながら、リグラは腕を組んで眉間にしわを寄せた。「ロザラムとその二人には何か接点があるのかね?」「接点…といえば、確か、幼なじみだったかなと…」「幼なじみ…。なるほど…」リグラは一つ大きく頷くと、「ロイ君。君がその従姉妹の
    いっと さん作 [502]
  • Tetra 十二

    Tetra帰還まであと七日 使命 指名 死命 指命 白くて大きくて丸くて黒い目で 口が三日月みたいに笑顔で 人なのかスノーマンみたいな大きな 人……?「君は指名か使命か。」「僕は……し…め…い…を?選ぶ…?」「うん。そう、君は指名か使命を選ばなければならない。」「…………じゃあ…。」「シ…メ…イ…。」「アル!」僕はご主人様の声を聞いて跳び起きた。「おはよう!今日も留守番よろしくね♪」時
    FANG さん作 [351]
  • 悠久の抱擁

    『この地に生まれ出ずる全ての命の重みより、この愛は重く深く尽きることはないと誓う』熱く真っ赤に煮えたぎる地を見下ろして、天と地に響き渡る声が頭の奥にこだまする。切ないような、泣きたいような懐かしい思いに胸が締め付けられる。「待って!置いて行かないで!」そう叫んだ自分の声の大きさに、瑠璃は何が何だか分からないまま、驚いてキョロキョロと辺りを見回した。見飽きた自分の部屋の薄暗い空間に、何一つも変わり
    馨子 さん作 [145]
  • 蟲 〜幼虫〜

    最初は気付かないほどの変調だった。仕事中、電車を待つホーム、家にいる時。体の自由がきかなくなる。最初は刹那、気のせいと思えるくらい僅かな時間。だが、一週間、一ヵ月、半月と時間が経つ間に、刹那が一瞬になり、一瞬が数秒に。そして今、数秒が数分となった。糸に絡まった様に体が動かなくなる。金縛り状態。医者に行った、神社に行った、教会に行った。医学、科学、神仏、総てにすがった。しかし、治ることはなく、変化
    ねこのレン さん作 [257]
  • Tetra 十一

    「ぬしらは、猫又の救済を知っとるか?」「あぁ、それは知ってるぜ。確か虐待とか不運な事故にあって死んだ猫が生まれ変わって、もう一度生きる事ができる伝説だろ?」僕もリーダーに聞いた事がある。 「そうだけど……、それと白の魔神様に何の関係が?」 ネイルは軽く顎をしゃくる「老猫の話しはこれからじゃよ。あせりなさるな。」 僕は座り直した 「うむ…。白の魔神様はな、猫又の救済をする者じゃよ。」エースが
    FANG さん作 [377]
  • ソードメーカー8―?

    リグラは鋭く目を光らせた。「ライス!」「はっ!」「この三人は重要な事件の証人じゃ。暫くはこの城にある空き部屋に滞在させておくように。ただし…」ライスと呼ばれた男性騎士に耳打ちしながら、リグラは三人の方をちらりと見て、「不審な動きを見せたら、直ちにワシに報告せよ。よいな?」と、さらに小さな声でライスに言った。「了解しました!」ライスは敬礼すると、ロイ達の方を向いて、「君達はこの事件の重要な証人とし
    いっと さん作 [512]
  • 英雄育成学校魔法学科武術家志願者奮闘記

    魔法学、剣士学、武術学、この学園の主な学科である入学して二年間、選択した学科で学び、更に二年間、上級学科がある。「はぁぁぁ…」講堂に向かう足どりが重い…何回目のため息かわからない。「実家、帰ろうかな」てな事考えてると目の前に女の子が唸りながらうずくまっていた。「…こう行って…こう来たでしょ?…うーん」「お前…何してんの?」「ほえ?」女の子はまのぬけた声で見上げて来た。「…」わずかな沈黙、話しが進
    難波 五郎 さん作 [420]
  • 冬の結晶 第一話

     「あ〜。つまらないなぁ」  ある公園のベンチに十五、六歳ぐらいの少年が座っていた。 ふと前を見れば、楽しそうに歩いていく二人のエルフ族の女の子がいて、上を見れば、青い空がどこまでも広がっていた。 平和すぎる、平和すぎてつまらない。 もう一度前を見る。今度は三人の親子が通って行った。 男性の方は人間、女性の方はエルフ、そして二人の間に、人間とエルフのハーフの子が二人の親と手をつないで幸せそうにし
    陽夜 さん作 [268]
  • ソードメーカー8―?

    「知っているのね。なら話が早いわ。この三人の言っている事は信じてもいいのかしら?」「…お待ち下さいアリネス様。まずは物事を順序立てて分析していく必要があります。まず、君達はいつ、どうして、ロバートと会い、助けられたのか。それを話してもらえないかね?」リグラは三人の側に歩み寄ると、興味津々といった様子で、尋ねた。そう言われて、三人はベイスが破壊された時からここに送られるまでを、時間を掛けて詳しく説
    いっと さん作 [509]
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