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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ソードメーカー6―?
リリーはそう言って、すまなそうに頭を下げた。「いえ、いいのです。こうして元気な姿を見れただけ、私は幸せでございますから」ロバートはにこりと微笑んで、そっと頭に手を置くと、リリーの髪を優しく撫でさすった。リリーは照れくさそうに笑いながら、「ちょっと、やめてよ」と、言ったが、その手をどけようとはしなかった。「…なあ、俺ら、完全に忘れられてないか?」「ああ…というか、リリーは一体何者なんだ?」「俺も詳
いっと さん作 [527] -
カミサマ 〜エピローグ〜
私は、貴方に逢えてよかった。 貴方は私に沢山の事を教えてくれた。 でも一つだけ 貴方の名前、教えてもらっていないけど。 そんなの、関係ないよね? 貴方はサラサエル。 私は黒き姫。 それで十分よ。 貴方は私だけのサラサエル―――堕天使であり神の使途。 私は貴方だけの黒き姫。 ねぇ、そうでしょう? ………そろそろ貴方に逢いに行くわ。 すぐに着くから、少しだけ待っていて。「奏焚(カナタ)?奏焚はいる
BgwP←/ さん作 [388] -
カミサマ 〜ラピス・サラサエル〜
その後、巨大な音を聞きつけた町人たちが教会にやってきて、二人を見つけた。 叫ぶように泣くアイサを人々があやすが泣き止まず、その内にアイサをずっと探していた家の者たちがやってきていた。 彼はやはり、戻ってはこなかった。 その日のうちに、彼を彼の家に―――教会に埋葬した。 アイサはその間、片時も彼の傍を離れなかった。 涙も嗚咽も止まることはなかった。家の者が連れて返ろうとした。それでもアイサは彼の
BgwP←/ さん作 [369] -
天国からしたい事(3)
「じゃあ、下界へ戻る前に注意事項を言うわね。あなたが死んだって事実は戻っても変らないの。あなたは下界へ戻ると、記憶や心はあなたのままだけど、体は別人になるの。他の人にこの事を言ったらあなたは天国に行く前に消えて無くなっちゃうから気をつけて。」「はぁ」「じゃあ、このカタログから下界でのあなたの希望容姿を選んで。」私は、カタログを捲ってキム〇ク系のサーファー風イケメンを選んだ。「だいぶイメチェン
レオン さん作 [457] -
天国からしたい事(2)
私は天使の顔を見た。意外とカワイイかも(*^_^*)天使は面倒臭そうにため息をついて、言った。「理解出来た?貴方は死んだのよ。だから、これから上に行く為の手続きするから。」「えっ?まだここは天国じゃないんすか?」「天国よ。言うならここは天国の受付窓口ね。」「はぁ…」「じゃあ、これ契約書だから、よく読んで記入して。」そう言われて、書類を渡された。その書類には身体の事、今までの行いについて、対人関係
レオン さん作 [432] -
天国からしたい事(1)
嫌な事は後回しにしてた。「明日やればいい」それが私の口癖。まだまだ人生は長いからいつでもやれる。何て呑気に過ごしてた。けど…人生、いつ終ってしまうか分らないもの。私だって、例外じゃない。自転車で通勤中だった。左折してきたトラックに巻込まれて、私の人生は呆気なく終った。気が付くと、真っ白な服を来て頭にわっかを乗せた、絵に描いた様な天使?が一人。「ここは……何処?」「天国。」「はぁ?まさかぁ〜笑」天
レオン さん作 [453] -
出目金と蛇?
遠くから神輿をかつぐ声が聞こえてきた。にょーらい!にょーらい!待ってましたとばかりに本部席から祭りの進行が大音響で炸裂する。始まりました尾戸祭!今年の一番は三ノ宮神輿であります!二百年以上の歴史ある角台締八角神輿をかつぐのは鍛冶屋町自治会のみなさんです!皆様ご覧くださいましぃぃー!この祭りでしか聞けない不思議な掛け声。にょーらい!にょーらい!神輿が人混みをモーゼのように割りながらこちらに向かって
アズ さん作 [283] -
ソードメーカー6―?
「う…ん、何よ、うるさいわねぇ」ロイ達と違いベットに寝ていたリリーは、不機嫌そうに目を擦りながら起き上がった。「おお、気付かれたか!」陰気な顔を高揚させて、老人は嬉しそうにリリーの元へと近づいていった。「ささ、お腹が空いておるじゃろうて、飯の用意が出来ております。こちらへおいで下さい」「…」リリーは目の前にいる老人を寝ぼけ眼で見つめていたが、やがて、大きく目を見開いて、「ろ、ロバート!」と、叫ん
いっと さん作 [511] -
Guardian26
学校が爆発に包まれる。歩と村上碧は薫がかばったので無事だった。「どうなってんだ!」薫は外を見ると体育館以外が爆破されていた。「なんで生きている人がいるのかな?」横を向くとそこには少年が立っていた。「いったい誰だ?」「・・・太田準です。」気配でやばい奴だということがわかった「まさか、気付かないとは俺も修業不足だな。」「そんなことないですよ。」薫はタイミングをはかっていた。一歩近づく。「今だ、逃げろ
ヒッキー さん作 [477] -
カミサマ 〜暗闇〜
地面が揺れて、 アイサは飛び起きた。 そして、見た。 地に落ちたロザリオを そこに撒き散る血を そして思い起こす。 その場は誰の場であったかを。 その吊り下げられたロザリオの下にはいつも誰がいたかを。「……………サラサエル?」 返事は、無い。「いや……そんな…………」 震える足で立ち上がり、一歩二歩と進んでいく。 寒さなどではない。 足の――身体の震えも カチカチと音を立てる歯も この汗も 背
BgwP←/ さん作 [399]