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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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カミサマ 〜光の雪?〜
「町に出ようか」 気まぐれに、彼は言った。 ちょうど退屈していたアイサは二つ返事を返すと、彼と共に町へと出かけた。 彼にとっては初めての町。 アイサにとっては久しぶりの町。 町はもうすっかり冬に染まっており、祭りを開いているのか子供たちであふれかえっていた。「ねぇ、何をする?」 子供ながらにはしゃぐアイサを彼は眩しそうに見ると、「黒き姫」「なぁに?サラサエル」 彼はくすりと笑うと、ポケットからお
BgwP←/ さん作 [297] -
Guardian24
初日の放課後・・・「わるい、またせたな。」「気にするな。」薫と歩は待ち合わせをしていっしょに帰るようにしていた。近くの駅で二人は電車を待っていたいた。すると、目的地と逆の電車がやってきた。ふらふらと薫は電車に乗ろうとした。「薫、それは違うぞ。」「えっ、そうなのか?」次に目的地行きの電車が来た。「これだぞ。」「ああ、すまない。」歩のおかげでなんとか家に到着した。「意外だな、薫に苦手なものがあったと
ヒッキー さん作 [472] -
幼い記憶。
血まみれの手を握ってくれたのは、アンタだった。「汚れるよ」「…べつにいい」ぶっきらぼうに言い捨てると、アンタはあたしを助け起こした。「……服、汚れるよ」「べつにいいって言ってんだろ!」次の瞬間、アンタはあたしを抱き締めた。温かかった……。アンタの手が不器用に背中を撫でるのを感じたとたん、両目から涙が溢れだした。「泣くな」アンタはあたしの頭を抱いた。あやすように体を揺する。あたしは壊れた水道管みた
やえ さん作 [368] -
Guardian23
「今日からよろしくお願いします。」薫はさっそく職員室であいさつをした。「君は壊れたところの修理を頼むよ。」学校での仕事はただの事務だった。このほうが護衛は楽だが正直、涼でもよかったんじゃないかと思ってしまう。まわりながらある教室を目指していた。4年B組。護衛の相手である村上碧のクラス、ここに向かっていた。運がいいのかわるいのか歩もこのクラスらしい。すでに一限目が始まっているので、教室内は静かにな
ヒッキー さん作 [481] -
レンゲの丘?
丘から見下ろす風景は瑞々しい春の息吹に満ちていた。新鮮な風を命がけで吸い込もうとする深い緑が土を食いつくさんとする勢いで地面を覆い尽くしている。種としてこの季節を待ち、水と温もりに包まれて生まれた彼らは、生命を得た喜びをその全身で表しているようだ。
あず さん作 [282] -
カミサマ 〜光の雪?〜
―――雪が。 純白の雪がひらひらと降っている。 彼はそれを、いつもの場所に立ち感じていた。 真っ白な雪は町をおおうように降っていて、分厚い雲の隙間をくぐり抜けた日の光が、積もろうとするそれを無残にも溶かしている。 子供たちは日陰に残った雪をかき集めて像を作り、大人たちは迷惑そうに雪掃きをしていた。 アイサはそれを、教会の扉の前に立ち眺めていた。 少しずつ、ずれていく二人。 でも、アイサは彼を兄
BgwP←/ さん作 [346] -
夢の想い(23)
狐弦糸は横薙ぎを軽い跳躍で避けると再び構えた。「さっさと終わらせへんとなぁ…」そういうと髪を刀から巨大な槌へと再変換させると槌を引きずりながらデュラハンとの間合いを調節する。「洋介のアドバイスにしたがってみようかねぇ」そう言って槌に両手を添えた瞬間デュラハンからの袈裟斬りが襲い掛かる。「よぉいしょぉお!」掛け声とともに槌を振り上げて袈裟斬りを剣を持った篭手ごと吹き飛ばす!そのまま後ろに数歩よろめ
けん さん作 [480] -
月の葉書2部4−2
〜ナラビ〜崩れた天井からナラビの頭に小さな瓦礫が落ちて当たったナラビ)ううっそのきっかけでナラビは気絶から目を覚ました。起上ったナラビは辺りを見渡して状況を把握しようとしたナラビ)風紀兄ちゃん? お姉ちゃん?ナラビは不安そうな声で2人を呼んだ……が返事がない。この時初めて自分だけと言う事に気付いた様だ多少なり不安だったが先に進むとまた少し広いスペースが現れたその空間に入ると「なんだよ、ガキかぁ
速見 さん作 [485] -
夢の想い(22)
「くっ…ゾンビは役にたたないな…なら次は…」長谷部は少しまを置いてから目をつぶり頭の中でイメージを浮かべていくと上空から金属の破片が落ちてくる。「ひゃ〜危ないな〜」狐弦糸は軽く後ろに飛びのくと狐弦糸がさっきまでいた辺りから黒い霧のようなものが溢れ始めそれらは落ちてきた金属にまとわりつく。「今度はなんや…?」次第に金属は違いを結び付け西洋の甲冑のような姿を作り出す。「はははは!さっきまでのゾンビと
けん さん作 [397] -
ネイム
風が吹き荒れる。大量の風。外は台風だ。しかし、普通の台風とは違う。いや、これは台風とは呼べない。そう、これは暴風だ。「助けてくれ〜!」男が大声をあげている。しかし、暴風は男の声をかきけしてゆく。どんなに大声をあげようが無駄。どんなに助けを求めても無駄。「ひ〜!」暴風がどんどん男、砂原鉄多(さはらてった)に近付いてくる。「わかった!どんな情報でも話す!だから、助けて!」その言葉に、暴風は歩みを止め
未熟 さん作 [594]