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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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死ぬ間際に見える
小さい頃からそうだった。僕は死ぬ間際の人間を見ると何故かその人の頭上にトカゲが見える。何故だろうか。町中を歩いていると時々、頭の上にトカゲを載せた人を見る。その人とすれちがった後、数十秒すると後ろから車の急ブレーキ音が聞こえてきたりする。今はもう為れた。そのような人を見ても、「この人はもうすぐ死ぬのか」としか思わない。今朝もいつものように起きる。起きて僕は一番最初にテレビを点ける。ニュースがやっ
リョウ さん作 [427] -
想像の看守 ?―?
クロが帰ってきたらぶつけようと思っていた怒りが、急速に萎えていった。こんなに元気のないクロを見るのも初めてだ。ルリは神妙な顔で入り口に佇むクロを見つめる。「……クロ、ユーイチと何かあったの……?」思わずルリが呟くと、クロは急に覚醒したようにビクリと顔を上げた。「……何もねぇよ」いつも通りの吐き捨てるような言い方。しかしどこか覇気がない。クロは邪魔くさそうにミドリを避けながら<部屋>に入って来ると
ユウ さん作 [381] -
カミサマ 〜光の雪?〜
その日、アイサは詩を聴きながら目を覚ました。 詩っていたのは彼だった。 ガラスの抜け落ちた天窓から冬の朝日が直に差し、ロザリオに反射して教会のあちこちに散らばっている。 その中で、彼はいつもの場所に立ち詩っていた。―――神よ。貴方を祈ろう。貴方の為に、私の為に。 神よ。貴方を讃えよう。貴方の為に、あの子の為に。神よ。貴方を信じよう。貴方の為に、世界の為に。―――\r アイサがしばらく彼の声に浸
BgwP←/ さん作 [332] -
ソードメーカー5―?
「…どうして剣を?」ロイは目を丸くして、尋ねた。「やる気になってくれたんでね…」グラムは意味深な笑みを浮かべると、数歩後ろへ下がった。「…」サイラスと呼ばれたその人物は、ゆっくりと剣を掲げた。その瞬間、光の波動が周囲に立ち込め、剣の切っ先に球形の光の塊が現れた。「うわ…」ロイは目を大きく見開いて、その光の塊を見た。やばい…―\r本能でそう感じたロイは、「ミリス姉ちゃん、エミリア姉ちゃん、叔父さん
いっと さん作 [618] -
memory〜太陽の破壊〜3
選手3「タイガっ!!」タイガ「おっしっ!!」中央でタイガにパスが回った。解説者「いやーっ、流石に早いですねタイガ選手っ!もう敵陣に攻め込んでますよっ!相手の選手も相当疲れてるようですっ!」相手1「ハァ、ハァ…、バッ、バケモンかよアイツ…。早すぎて追いつけねぇ…。」選手2「タイガァーっ!左サイドにパスだぁーっ!」タイガはパスを出した後、猛スピードで相手のゴール前まで走った。パスを受けた選手はサイド
アスク さん作 [405] -
memory〜太陽の破壊〜2
選手1「っ何なんだよっ!!どこに目付けてんだクソ審判っ!!明らかにカードだろっ!?」選手2「落ち着けっ!!今はタイガが来るのを待てよっ!!」監督「ぬぬぅ〜…。オイっ!!タイガはどこだっ!?毎日当然のように遅刻しおってっ!!」補欠1「すいません…。アイツ最近何してるかわかんなくて…、…あっ!!来たっ!監督っ!!来ましたっ!!」タイガ「ごめんなさいっ!!マジでごめんなさいっ!!もう遅刻しないって誓う
アスク さん作 [424] -
ソードメーカー5―?
「ミリス先生、エミリア先生!」その時、後ろからミリスとエミリアを呼ぶ声が聞こえた。「ルイス、リリー!」ミリスとエミリアが振り向くと、ルイスとリリーが駆け寄って来るのが見えた。そして、それに続いて町の人たちが、皆一様に不安そうな表情を見せながら、ミリス達の方に向かって来ていた。「ルイス、リリー、町の人たちにはここから離れるように言って!大変な事になってるから!」「え…、何かあったんですか?」「とに
いっと さん作 [498] -
月の葉書2部3−2
風紀)懐かしいな風紀は思わず呟く香雲)やっぱこの“緑”は良いねぇ香雲は息を大きく吸い込み言った風紀達の里は見渡す限り木々が生い茂って巨大な森と化して、どれもが樹齢1000年は軽く超えていたその中に一つ学校が丸々入る位の屋敷があった。風紀らは八雲に案内されその屋敷に入っていく10分程歩くと異様に大きい襖が現れる。八雲が襖の前で正座して、それに習い風紀と香雲も正座する八雲)雲ばぁ様八雲です。入ります
速見 さん作 [459] -
ソードメーカー5―?
ああ、死んじゃうかも…―顔をひきつらせながら、ロイは死を覚悟した。しかし、もう後には退けず、ロイはごくりと唾を飲み込んで、男と対峙した。「ふっ!」男は素早い動きで後方に飛び移ると、落ちていた剣を拾って上段に構えた。「死ね、小僧!」そう叫んでロイに突撃しようとした瞬間、男は何かに後ろから引っ張られて、後ろへと倒れ込んだ。「な、何しやがる!!」男は真っ赤な顔をして後ろを振り返ると、そこにはフードを被
いっと さん作 [592] -
Guardian21
「おはよう〜、薫。」「それは無理だ。」寝ぼけ眼の歩は薫の一言で目が覚めた。そんな歩の目にとびこんできたのは、険しい顔の薫といつも通りの涼だった。「どうしたのだ?」「聞いてくれよ、歩。薫が依頼を受けてくれないんだよ。」「受ける受けないは自由だろ」薫はこう言った。「どんな依頼なのだ?」「護衛だよ。学校内限定の。」「護衛?」「そうなんだよ。なんでやらないの、薫?」「あまり歩を一人にしたくないんだ。とい
ヒッキー さん作 [449]