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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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Guardian15
「仕事ですか。」次の日、薫はめずらしく涼が仲介しない直接の依頼を聞いていた。「そうです。内容は救出です。」「いったい誰を、どこから助けるのですか。」「娘をどこからか助けて下さい。」真面目な顔で言った。「それはもしかして誘拐とかじゃなくて、いなくなっただけですか?」薫がおそるおそるきいた。「そうです。」(マジかよ。)たまに、いなくなっただけでさらわれたとか言う親がいるが、この親はその典型な気がした
ヒッキー さん作 [536] -
夢の想い(18)
とても女性のものとは思えない力で洋介の腕を締め付けてくる。「くっ…!」その時肩に乗っていた狐弦糸が文の頭を軽く尾の先で触れると文は声も上げぬまま膝から崩れ落ちた。「おっ?おい!?」「大丈夫。気を失っただけや。」「そうなのか?」洋介は端の塀にもたれるように文を座らせる。(操られているようじゃな。)「ちっ…、とりあえずさっき校内に入って行った奴を追うぞ」そういって洋介達は校門を駆けていった。…………
けん さん作 [426] -
ソードメーカー4―?
「耐える…か、難しいな。あ、それより父さん、こんな事をしでかすようなソードメーカーって、心当たりある?」「いや、無いな」セイルはきっぱりと言った。「そもそもどういった狙いなのかが良く分からん。死者が出ていない事を見ても、屋根を壊す程度まで加減して力を使ったと見るべきだろうが…」言葉を濁して、セイルは首を傾げた。「まあ、これほど広範囲に渡る力の分散は、余程の熟練者でないと難しいだろうな」「目撃者の
いっと さん作 [544] -
HappyName
2002年4月僕の最初の春・・・僕の名前は、弥谷 洋一(やたに よういち)、この時の僕は無邪気で、正義感も強く高校に入学するという大イベントに、はしゃいでいた。そして最初に彼女にあったのも、この年・・・そう、この春に・・・・・・県立蒼宮高校に入学を果たした僕とクラスメイトで親友の中瀬 幸也(なかせ こうや)とで話あって、入学祝いのパーティをすることになっていた。パーティを二人でするのは、あまりに
A/R さん作 [146] -
Guardian14
「そうだよ。」言いにくそうに涼は言った。「涼も旧家の人間なのか?」「そうだよ。」少し沈黙がながれる。「関係ない。」歩はこう言った。「えっ?」「薫は水城の人間ではないのだから私たちには関係ない。」「さあ、こっちの話も済んだよ。帰ろうか。」タイミングよく薫がきた。(関係なくないんだよ、これが。)涼はこんなことを思いながら仲良く帰る二人を見ていた。
ヒッキー さん作 [439] -
Guardian13
歩と涼は別の部屋で待機となった。「なぜ私は仲間はずれなのだ。」歩は怒っていた。「しょうがないよ。」「そういえば、涼。」歩が思い出したように言った。「なんだ?」「なぜ遥は私の名前を聞いて困った顔をしたのだ?」「!気付いてたんだ。」「当たり前だ。」「うーん。」涼は考えるようにした。「話してもいいけど、薫といづらくなるかもしれないよ。」「ありえない。私と薫は信頼しあっているのだ。」歩は自信満々に言った
ヒッキー さん作 [445] -
ソードメーカー4―?
「昔…?それってどういう…」「ただいまー!」ロイがその言葉の意味を尋ねようとした時、玄関からセイルの元気な声が聞こえてきた。「あ、おかえりなさい!」エミリアは慌てて玄関までセイルを出迎えに行った。「ごめんね、ロイ。訳は話せないけど、とにかく今はこの事を父さんには黙ってて欲しいの」ミリスは幾分落ち着いた様子で、すまなそうにロイに頼んだ。「分かった。理由は話せるようになったらでいいよ。秘密は誰にでも
いっと さん作 [542] -
願いが叶うなら
自分という存在が妬ましい・・・私のお家は、人々から忘れられた小さな祠。私は、実は神様です。でも、あまり人からは好かれません。私が貧乏神だからです。私は、悪い事を行ってきた人々にとりついて、その行いを改ませる為に不幸にしてきましたが、昔、私を恐れた人々が此処にまつりました。 もう、此処に住んで、何回もの桜と雪を見てきました。でも、私はこれでいいと思っています。この中にいれば、誰も不幸にならなくて済
ダサヒ さん作 [455] -
想像の看守 ?―?
つまりダイダイは――『死んだ』、と?裕一はどうすればいいのかわからなかった。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。これで裕一がダイダイではないことが明らかになる。しかし――。「……オレは、認めねぇぞ」クロが全身を震わせながら、絞り出すような声で言った。愕然と目を見開いているが、赤みを帯びた顔から、彼の震えるほどの怒りが伝わってくる。クロは上を向くと、美術館中に響き渡る大声で叫んだ。「オレは認めねぇっ
ユウ さん作 [435] -
ソードメーカー4―?
怪我人の治療を終え、ロイの調子が戻ってから、五人は道場へと帰ってきた。「家は何とも無かったみたいだけど、親御さんも心配してるだろうから、二人はもう帰りなさい」というミリスの言葉に二人は同意して、それぞれ自宅へ帰って行った。「今日は何か疲れちゃったわね…」ミリスはリリーとルイスがいる時まで見せていた、元気そうな表情を崩して、キッチンにある椅子に腰を下ろした。「僕も疲れたよ」ロイは一つ大きく息を吐い
いっと さん作 [586]