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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ティシュと商人の街?
小窓からうっすら日が入り込む個室に入れられたティシュ。今は事務用の机を挟み、パイプイスに腰かけ警備の人間と向かい合っている。一見簡単な作りの建物だが、逃走防止の為入り口は鉄で出来た頑丈なドアになっていた。その横には見張りの兵隊が一人。腰には警棒をさしている。かれこれ一時間あまり対面しているティシュと警備員。盗まれたと主張しても街には入れられないの一点張りで、どうする事も出来ず机につっぷしていた。
朝顔 さん作 [367] -
戦国異聞〜鬼と竜〜12
『では、正宗。早速だが、これから俺の教える物を造ってくれ。大した物じゃないが、天下獲りには必要な物だ。あと、伊達軍の軍容を教えてくれ。』正宗は微笑した。 『気がはええな、歳。だが、ますます気に入ったぜ。』歳三も微笑した。 『喧嘩のやり方なら、誰にも負けねえさ。』『そいつは頼もしいぜ。どれ、教えてみな』歳三は懐から紙を取り出し、正宗に渡した。 『なんだぁ?こりゃ?』正宗は驚いた。そこには見た事の無
オケピ さん作 [215] -
オーガ〜第?章〜神の片鱗?
ジリリリリリ!!『入隊式を始めるので入隊者はホールに集合せよ!』 訓練生の宿舎に放送がながれた バタバタバタバタ入隊者達が駆け足で、皆ロボットのように同じ動きでホールを目指す 『これより各人の部隊配置を発表する!』 何処にでも見かける式が終わり、入隊者の一人×?がどの部隊に配属されるか発表されていった。『次!翔 岡崎』『ハイ。』少し発表者が動揺したみたいに少し間をあけて言った『第三
無呼 さん作 [378] -
戦国異聞〜鬼と竜〜11
『ああ、そうだ。俺達は仲間だ。なんの遠慮も要らねえぜ。つまり、俺様の言った事は、あんたの言った事。逆に、あんたの言った事は俺様の言った事って訳だ。』『まだ会ったばかりの人間をそこまで信用していいのか?』歳三は正宗の顔を凝視した。相変わらず、隻眼の瞳の中には焔が燃えている。『俺様の眼が嘘をついてるか?』正宗は歳三を見据えて言った。両者、動かず、会話も無く、暫くが経った。『有り難く承った。』歳三はき
オケピ さん作 [159] -
戦国異聞〜鬼と竜〜10
『ところで』歳三。 『なんだ?』と正宗。『何故お前は俺に関心を持った?何処の誰かも解らない男の筈だ。それに、お前程の男なら、沢山の家臣が居る筈だろう。何故だ?』歳三は正宗を見据えた。 『使える家臣が居るんなら、とっくに天下を握ってるぜ。俺様はあんたを初めて見たとき、鳥肌がたった。今までそんな男に出合った事はねえ。だから手合せをしてみた。予想通り、真直ぐで義に満ちて、それでいてとんでもなくない激し
オケピ さん作 [168] -
ティシュと商人の街?
老人を見送った後列に並んだティシュ。ゲートには豪勢に飾られたプレートにラバンティアと書かれていた。前の人も後ろの人も防具服やスーツを身に纏い、この街にそれぞれ違う物を求めて来たのだという事が判った。なかなか列は縮まらない。けれどティシュにとってそれは苦にならず、あのゲートを過ぎた街の風景を勝手に想像しほくそ笑んだ。徐々に近づくにつれゲートで何やら門兵が旅人に話しかけているのが見えた。旅の目的でも
朝顔 さん作 [370] -
ティシュと商人の街?
ティシュの体は震えていた。不安からじゃない。手に汗が湧き出るような興奮。目の前にあるのはずっと憧れ追い続けた街がある。「おっちゃん……スピード上げてくれ」「……無理だ」「は、早く!早くしてくれよ!すげー!あれがラバンティアかぁ……」嬉しさのあまり立ち上がり暴れるティシュのせいで、老人の服は既に海水が浸透してしまっていた。「止めろっていうのがわかんねーのか。ここで降ろすぞ!」「はい……ごめんなさい
朝顔 さん作 [385] -
オーガ〜第?章〜神の片鱗?
ドガガガガガ!!! 俺はガードもしないで全ての攻撃をくらいながら拳をにぎりしめ試験官をおいかける。 ガシッ! 連打の一発を俺はたまたま受け止め、逃げられないようにその手を握りしめた。 『チッ!』試験官は片手をつかまれたまま、俺の顔面にパンチやハイキックを連打する。 『オラーー!!!』ドカッ!バキッ!!バコッ!! 『離せーー!』俺は連打をくらいながらゆっくり拳を振り上げ… ゾクッ
無呼 さん作 [477] -
オーガ〜第?章〜神の片鱗
俺は今まで心が冷めていたため、自分の悪口を言われようが悲しみ、怒りなどの感情をこれほど激しく感じたことはなかった。多分、今まで特に頑張ったことがなかったため、何か悪口を言われても平気だったからだろう。だが今まで死にもの狂いで訓練した俺と、逃亡した何処の誰かも知らない日本人と一緒にされたと思うと腹立たしく体中が怒りに満ちた。 『くたばれ!』 ビュッ! 『!!??』突然試験官の視界から俺が消え
無呼 さん作 [438] -
オーガ〜第?章〜神の片鱗?
『威勢はいいがその程度か?』 試験官が「ニヤッ」と笑い、しゃがんでる体制の俺を上から、そこら辺の雑魚を見るような目でにらんだ。 「ふざけやがって…」ドッ・・ドッ・・ドッ・・ 体の内側から今まで感じたことのない感情が沸き上がってくる。 『どうした!?何も言えんのか?』 『しょせん日本人は口だけだからな。結局一人じゃ何も出来ん金持ちの弱虫小僧なんだよ!』 ドクッ・・ドクッ・・ドクッ・・ 『まぁそ
無呼 さん作 [244]