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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ティシュと商人の街?
晴れ渡る青空の下、エメラルドに染まる海の上に小舟が一つ。向かう先は商人の街・ラバンティア。各国から偉大な戦士や科学者が集う、世界最大の商いの島だ。今日も一人、ラバンティアに憧れを抱き島を目指す少年がいた。彼の名前はティシュ。夢はラバンティアで店を出す事。若干12歳にして彼が求めたものは壮大で、期待と不安に胸が躍らされていた。「それでさ、そのおばちゃん酷いんだぜ。俺には絶対無理だ、すぐに泣いて帰っ
朝顔 さん作 [443] -
Raven Curse 《序章 ― 5》
「いい加減にしなさいよ!あんたら授業中にまで、人の悪口言ってて恥ずかしくないの!?」彼女は凄まじい剣幕でまくし立てた。それは雷の如く教室内に轟き、生徒達は麻痺したように、体を強張らせる。しかし先生は動じた様子もなく、溜め息混じりに言った。「静かにしろソラ。授業中だぞ」「その授業は破綻してるじゃないですか、先生。下らない私語に夢中で、ほとんど皆先生の話なんて聞いてませんよ。そんなこと先生も気付いて
シラ さん作 [184] -
戦国異聞〜鬼と竜〜9
歳三は暫く考え込んだ後に言った 『なるほど、そう言う事か』正宗は笑みを浮かべた。『やっぱりな。あんたなら理解出来ると思ってたぜ。で?』歳三は静かに言った。 『相性。つまりはこう言う事か。上杉の水と真田の氷、氷は水を凍らせる。そして、水は凍りを溶かす事は出来ん。だから上杉は討たれたのか。』『御明察だ』正宗は満足そうに言った。歳三はさらに続けた。 『それならば、今まで真田がお前に手を出さなかった事に
オケピ さん作 [224] -
とある預言者の気苦労 〜?〜
「で、ナニユエこのしがない一人暮らしの男の家なんかにいらっしゃったのですか?」食後の日本茶を注ぎながら俺はダイニングテーブルに腰掛けている少女に聞いた。「お聞きでいらっしゃいませんか?」「ええ……存じ上げませんが。」これは本当である。なにかしらの情報があるにしても電話なりFAXなりで送られて来るはずだ。仮にそれが特別な連絡であったとしても文書で詳細が郵送られる筈なのだ。「では、私の方に来た要請文
USR さん作 [322] -
セピアの空?
鳥の鳴き声が聞こえたと思ったら、依空の頭上を雀が二匹飛んで行った。起き上がり前方を見渡すと、来た事も見た事もない場所だった。「ここ……どこ?」自分でも驚く程冷静だったが、人ひとり見あたらない事に急に不安になってきた。確かに自分は絵画展にいた。懐かしい絵に魅入られ目を閉じた所までははっきり覚えている。しかしその後どの様にしてこの原っぱまで来たのか全く記憶になかった。ずっと向こうには林が見える。そこ
朝顔 さん作 [374] -
夢負人 完結
転がったみかんに触れた時流れて来たのは違う妖夢の気配。「本当に危なかったのはお前だ。盲目の道化師は衰弱させる事はあっても人を死に追いつめる事は出来ない」紅啄木鳥は悠斗が絶望の底まで行くのを待っていた。ずっと影を潜め悠斗が自分の罪に気付くようあの夢を見せていた。「そうだったんですか……」手を止め俯く悠斗。煙草をふかしながら夢路は頬杖をついた。「あの、依頼料の事なんですけど……必ず返すんでもう少し待
朝顔 さん作 [415] -
月の葉書23
村は、寂れているというか今までの町と比べたら一番小さく、余り栄えていないようだそんな所でも、月の葉書の旅で疲れていた二人には心を癒すオアシスとなるナラビ)風紀兄ちゃん、宿にまず行こうよ。クタクタだよぉナラビは、疲れた様子で言った。無理もない、まだナラビは七歳なのだから………いくら宝玉を宿して普通の子供より体が優れて体力があっても、四日間の旅は疲れて当然だ風紀もその事に気付いていたので、すぐに宿を
速見 さん作 [517] -
ちょっといい話。265日目
ひきこもり生活、364日目。貯金残高9万8500円。予定、今日もなし。携帯着信なし。メール受信一件。(携帯料金確定通知)食事、コンビニおにぎり、おでん。夜12時、就寝。ひきこもり生活365日目、AM5時。懐かしいメロディで起きる。メール受信。送信者cua***122*@******ne.jp見慣れた、登録されぬメールアドレス。って、「わたし」じゃんっ。ぶ、不気味だ………………。最近、いろいろ事件
I.BLUE さん作 [231] -
戦国異聞〜鬼と竜〜8
『その策を立てたのは、誰だ?』歳三は正宗に聞いた。 『北条だ』正宗は苦々しそうに答えた。 『北条か。どうやら、北条と言う男は、よほどの馬鹿か、三流のぺてん師のようだな。』歳三は容赦ない。 『ああ、俺様もそう思うぜ。だがな、そんな策に上杉と前田が乗った。ってのがどうしても信じられねえ。』正宗は疑問を口にした。 『乗ってしまったのは何故か?取り敢えず今はそんな事より、続きを聞かせてくれないか。』と、
オケピ さん作 [259] -
天と地の間に−第1章 誕生?−
「双子…?!………あ!そういえば、まだ子供の頃ファミエル様に連れられて行った図書館の本に書いてあったような…。確か、同じ果実から産まれ、姿形が同じである二人の天使のこと。」「あぁ、しかもだ。マリエル。その双子の片方は必ず堕ちる。」はっ!とマリエルはA・ミカエルの方を向いた。「そんな!!こんなに可愛いこの子たちのどちらかが堕天使に……魔界の者になるのですか!?」今まで見せたことのない形相でマリエル
でっち さん作 [185]