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過去はもう戻らない ―第6章 護衛士!!―
「あ、亜実!大丈夫?」あーずが手を差し伸べてくれた。「ありがと…なんか、ここへきてから調子が悪いというか…」私は立ち上がって椅子(というより、ソファ)に座った。「しかも、ここにきてから随分経ったし、疲れたちゃった」「そうそう」千春が頷く。「なんだか展開が早すぎて、頭がごちゃごちゃ…少し、みんなで整理してみましょ」その言葉で、みんな千春のそばに集まる。「えっと…まず、私がみんなを誘ったのよね。そし
千里亜実 さん作 [205] -
桜咲く町?
「行くょ!ミロ兄!」僕の手をギュッと握ったチコは,まんべんの笑みを浮かべる。「わぁッてるょ!」こんな口調になっちゃうけど。そんなチコの優しさが嬉しくて仕方がないんだ。「いらっしゃいませ。」メイドさん達がいっぱい並んでいる。「ゎあ!可愛いねッ!」「あぁ。」「こちらへどうぞ。」並んでいた中の一人のメイドさんが僕達の手を引いた。そうして。大きな扉の前まで来た。「ガリア様。失礼します。」この大きな扉の
桜姫 さん作 [137] -
遠く遠く
黄金色に輝く稲穂の海。赤く焼ける夕日の空。男は立っていた。ひそやかに夜が空の裾に忍び寄っている。男は家へと続く畑道を踏みしめた。緒の緩んだワラジは乾いた地面を滑るように土埃を舞上げた。腰に携えた刀を揺らし、男はこの歩き慣れた道の凹凸を愛おしむように味わった。生まれてこの方、この村から出たことのない男ではあったが、さぞやこれほどの景色はないだろうと思っていた。華やかな都の梅よりもこの素朴な村の桜
バージニア さん作 [386] -
ヤス#177
ヤス#177「ギよ…俺達の出番だ…行くぞ!」「おう!泰治殿…参りましょう!次郎も命を捨てろ!皆も続け!」「おう!望むところだ!」泰治親子とギ。そして、次郎を筆頭に23人の魔物軍団。その配下に千人のヤクザが国の為に立ち上がった。自らを「義軍」と名乗った。義軍は夜の街に繰り出し、影を切ってまわった。泰治はサトリから授かった両刃の剣を力の限り振り回した。影を切っていく。ギは手のひらから光を放った。影は
チャーリー さん作 [414] -
桜咲く町?
「言いか?僕達は今日から心を運ぶ大切な仕事をするんだ。」「ふーん。」妹のチコは,なにくわぬ顔でそっぽを向く。「大切な仕事なんだぞ?お兄ちゃんとやって行けるのかぁ?無理なら、もう一度家に帰るけど…。」「大丈夫だもんッッッッッ!ミル兄と一緒なら何だってできるもん!」ハァ…。そんなことを言ってるあいだに今日から僕達が働く【桜咲く所】についた。「ついたょ!ミル兄!今日からまたよろしくねッ!」チコは僕の手
桜姫 さん作 [158] -
彼女だけ見える赤い世界[?]
「ははははははははははははははははははははははははは」彼はA型だった。A型の血液が飽きたなんて嘘も良いとこ。美味しい! 新鮮で生温い血液はやっぱり違う。全然違う!!何型なんて問題じゃない。問題は新鮮か否か。体外から出て30分以内の鮮血が好ましい。「ははははははははははは」あんなに重かった身体が羽根のように軽い。昨日爪を切って貰った筈なのにこんなに細く長く鋭利に伸びてしまっている。歯……、歯がおか
匿名希望の名無しさん さん作 [215] -
彼女だけ見える赤い世界[?]
「君自身もだ。とてもこの世の者とは思えない――――」首筋に口付けされる。なんて安っぽい褒めコトバこの世の者とは思えない、か。それは良い意味にも悪い意味にも使える便利なコトバ彼の身体が暖かい。私の身体はいつも冷たいから羨ましい。彼の身体…アタタカイ………「………―――」少し、心臓の鼓動のリズムがおかしくなった。気付けば彼の首筋は私の目の前にある。<………ダメ。それは>血管がある。そこを外気に全く触
匿名希望の名無しさん さん作 [229] -
蒼郷の空.04
大人達を撒くには十分だったその道を無我夢中で走り、人気のない村の外れへ抜ける。そこで、独りの人影を見つけた。『…エ…リカ』『シエル…』傷だらけの銀髪の少女"シエル"とは対象的に、"エリカ"は高貴な衣に身を包んでいる。『…エリカ…アタシ――っ』『シエル…ごめんなさい』視線をそらされた。『ッ――エリカ…エリカまで……っなんでよ!?ッ天命なんて――アタシは……魔女になんかならない!ッ世界を壊そうなんて
ゆい さん作 [207] -
蒼郷の空.03
あの日、エリカとシエルが夕闇の丘で手を取り合ってから7年後――重たく沈んだ雲が空を埋め、村に冷たい雨が降りしきる。『でていけ!』『え!?』『でていけ悪魔!下劣な魔女め!』『いや!他へ出る前に、今ここで殺しちまった方がいい!!』口々に降り懸かる村人からの罵声。『…待ってどうして!!?』傷だらけになった銀髪の少女が、状況を理解できずにうろたえる。『オマエは世界を殺すんだ!』そう言っておもむろに近くに
ゆい さん作 [207] -
蒼郷の蒼.02
巫女は人々の希望。絶対に倒れてはならない光。よって、その者には【使徒】と呼ばれる数人の護衛者がついた。故に対の存在である魔女にも、同志が授けられる。彼らは魔女も含めて【破滅の四天王】といい、恐れられた。これらの者、【救いの巫女】【使徒】【破滅の魔女】【四天王】なる者達の力は皆、始めは自分の役目など全く知らされていない、子供たちに降り掛かる。予言により、可能性のあるものが天より指名されると、監視の
ゆい さん作 [233]