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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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黒翼の翼 19
龍華とエルファと真治は和室の片隅にある仏壇に手を合わせていた。仏壇には優しい微笑みを浮かべる美しい人間の女性の遺影がある。「義母さん…ただいま…俺達は元気にやってるよ。」龍華は遺影の女性に話し掛ける。「俺も元気が有り余ってますよ…秋奈さん。」龍華に続いてエルファも話し掛ける。「お前らは元気を通り越してるからな…母さんも手を焼くぐらいに。」真治はそう言うと口許を緩めた。「だから…これからも…安らか
龍角 さん作 [417] -
黒翼の翼 18
午後2時30分秋留野市某所「もうそろそろG,O波流すから撮影頼むよー」「了解しました。」閉め切ったカーテンの黒いバンの中で白いスーツを着た白人の男は携帯を切った。「もうすぐですね。彼女が目覚めるのは…いや復活と言うべきかな。」隣りに座る黒いスーツに身を包んだ紅い瞳の白翼人の男はそう言うと目の前に置かれた液晶のモニターを見てニヤリと笑った。「もうすぐ2000年振りの再会になるけど…連れてくるのは妹
龍角 さん作 [395] -
マザーズブレイド第一章 大地の聖剣士?
「やめた方がいい。」ブレイド=ロアと名乗った少年は口を開いた。「もはややつらを止めることはできない。やつらの目的はこの村それ自体だ。話し合いなんてする気もないだろうしね。」ブレイドの発言に村人達は息を飲んだ。むろん村人達も分かっていた。誰が犠牲になろうが、もはや惨劇を防ぐことはできないだろう。だが、それならどうしたらよいのだ。しかも、こんな子供にそんな言われ方をされる義理はない。「ブレイド殿。こ
モー さん作 [166] -
漆黒の翼 17
午後1時子供達はお昼寝タイムに入り子供達の相手をして疲れた4人はしばしの休憩を取っていた。「二人とも女子高校生なんだ。麗奈は昨日会った時はもっと年上に見えたけど。」「確かに麗奈は大人って感じだしねー」龍華の言葉に美姫はうんうんと頷いた。「そうですか?昨日はただ単にドレスを着てたから大人っぽく見えただけですよ。」麗奈は首を横に振り照れ臭そうに否定した。「ところでお二人は歳はお幾つなんですか?」お二
龍角 さん作 [389] -
マザーズブレイド 第一章 大地の聖剣士
神聖バイロード帝国の誕生後、帝国各地には反乱軍の壊滅と首謀者の捕縛を目的とした部隊が派遣された。彼らの目的は各地に潜伏する反乱軍の残党を見つけることであったが、実際はそれを名目に村や町を欲望のままに蹂躙し、反抗的な村は反乱軍に荷担するものとして焼き打ちにした。かつての秩序は崩壊し、力無き民衆はただ神に祈ることしかできなかった。アスレイアの首都ラスカリスからイストリアへと続く街道のちょうど中間地点
モー さん作 [202] -
少年の想いは英雄の記憶の中に
白銀の服の漂流者を見つけてから三日が過ぎた彼は未だ目覚めず、村長の家で眠り続けているらしい僕は村の書庫で本を読んでいた三日前から離れない『白銀の英雄』の話を『時は遥か昔、世界が創造された時の話神は世界への介入を主張した。手厚い庇護のもと、優しき心を育み、平穏なる生活を願うが為に魔王は世界への不介入を主張した。過酷なれど強靭な心を育み、強く進化していく事を願うが為に』優しさと強さ、どちらが欠けても
メタトロン さん作 [167] -
過去はもう戻らない ―第4章 救出―
「え…」突然の美少女出現に、みんなビックリ。しかも舞い降りてきたから、なおさら。「おい、お前たち!あそこの陰に避難しろ!」"美少女"が、ベンチを指差して言った。千春が「避難」という言葉にピクッと反応して、「なんか、危険な連中みたいねぇ…とりあえず、指示に従いましょ」私達は「じゃーね!」って感じでそそくさとベンチの陰に隠れた。そのまま、なりゆきを見守る。「ラニ…あんた、生きてたの?」マージが笑顔で
千里亜実 さん作 [225] -
ヤス#174
ヤス#174「泰子殿も落ち着くのじゃ…二人とも死んだ訳ではない…生まれ変わるのじゃ…この世を守る為に生まれ変わるのじゃ…このワシを信じろ」空には満天の星が煌めいていた。
チャーリー さん作 [455] -
ヤス#173
ヤス#173「見えました…ヤス…私の過去が…はっきりと見えました」「時が来たようじゃ…ヤス…あの岩に母様と登れ」「あの岩だな…」「うむ…」「母さん…いくよ」「はい…ヤス…行きましょう」「大丈夫だ。心配ないよ…俺がついている」「心配などしていません。ヤス…あなたは私の全て…そして、私の命はあなたのものです…さあ、参りましょう」ヤスは純子の手を引くと岩の上に登った。岩にぶつかったうねりがしぶきを上げ
チャーリー さん作 [303] -
遠い未来
朝、目覚ましで起きているけれど 今日は 目がすぐに開いてしまったどうしてかなこのところ・・ちゃんと睡眠らしいものをとっていない気がする眠気眼をこすりながらぐぅ〜と背伸びをし、小枝で一休みしている小鳥さんに朝の挨拶をしてから 私は 朝の身支度を始めた何も変わらない日常がやってきた。ふぅ〜とため息を吐き今日は、何か良いことがありますようにと心に呪文をかけるその時、笑い声がどこからか聞こえました見渡す
ピンク さん作 [273]