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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ヤス#135
ヤス#135香織の運転で東へと向かった。車のカセットテープからハードロックが流れている。物静かな香織の趣味には思えない。「このディープパープルは香織の趣味なの?」「私のよ、やっちゃん。知ってるんだ、ディープパープル」恭子が後部座席から、ヤスの首に手を回してきた。なるほど…と思う。恭子が後部座席に座りたがった理由わかった。恭子はなかなかの策士だった。「それくらい知ってるよ。板前と言えば演歌というイ
チャーリー さん作 [299] -
ヤス#134
ヤス#134「ふふっ。大丈夫よ…やっちゃん、ありがとう。倒れるところだったわ」「そそっかしくてごめんなさい」「いいのよ…それより、やっちゃんから首筋にチュウされちゃたわ。ふふっ」「あ、いや…今のは偶然で…」「わかっているわよ…でも、ラッキー」「女将さん。恥ずかしい事、言わないでくださいよ。でも、俺もラッキーでしたよ…ハハハ」「お出かけなの?」「はい。恭子さんに誘われて…ドライブに。香織さんも来て
チャーリー さん作 [269] -
黒い天使 白い悪魔 ?
「ただいま〜」「あぁ、お帰り。」僕が、ここ下界に来てから、2年が経とうとしている。「足の様子は、どうだい?痛むかい?」「うん、まァ…でも、今はまだマシかな?」僕は今成長期というヤツを迎えていて、その著しい身長の伸びが、成長痛となって僕を苦しめている。まぁ、良い事に違いは無いのだが。「シェルマンさんの所のニード君、会う度に背が伸びるねぇ。つい1週間前に会ったばっかりなのに…」ニードもそうだが、僕ら
鴇色猫 さん作 [358] -
孤高の剣
プロローグ 漆黒の闇 藍染の胡蝶 山奥にある寒村、翡翠村に叫び声が響き渡ったのは、ある新月の夜のことだった。「村長とこの家から聞こえたぞ!」「智也と黎明だけは助け出さねぇと!」 村人たちが急いで現場へ向かうと、そこには、 男女の死体と、重傷を負った少年の姿があった。「智也っ!」 村人たちが駆け寄ると、少年は、微かに目を開けた。そして、掠れた声で、言った。「黎明が・・
ユーリ さん作 [262] -
ロストメロディ
「天使というのは二十世紀に出現した謎の生命体のことじゃ、その姿は千差万別人間のような姿のものからモンスターのようなものもいた。彼らの前には近代兵器も役に立たず人間は窮地に立たされた…」老人が淡々と語るのを刹那は目を輝かせ聞き入っていた。「だが、天使に対抗する人間も現れた。そいつらは高い身体能力と不思議な能力を持っていて、天使と互角に戦うことが出来た。彼らは戦使と呼ばれ人間の自由の為に戦った」老人
あいじ さん作 [479] -
紅い女神〜セリアノスの騎士〜
紅い女神が国境の戦地へ赴いていた頃、聖天界の中枢都市、王政国の首都、セリアノスでも急を知らせる伝令が動き回っていた。「青き国の国境付近で魔の者の侵攻あり、応戦中との事です」「紅い国でも侵攻あり、長の隊が昨日向かいました」次々に飛び交う情報が更に混乱を招いていた。「国王、お呼びでしょうか?」騎士の隊服に身を包んだリュウが王の前にひれ伏した。「そなたの考えを聞こう。この状況、どう考える?」王の真剣な
おねえ さん作 [355] -
〜僕と公園〜しっくす
「ピクナー、何でお前だけいなくなるんだ……」 きっとピクナーが魔法を使ったんだ。自分の命と引き換えに……。 ピクナーが自分のために命を捨てたんだと思うと隆太は悲しくなった。ピクナーはこの公園が潰れても、違う公園に住めばいい事だった。ピクナーが消える事なんてなかった。自分のせいだと隆太は責めた。 ポケットの中に手を入れる。石にはもう用がない。捨てるつもりだった。 隆太は石を投げようとして手を止めた
ゆきンこ さん作 [476] -
ヤス#133
ヤス#133ヤスは香織を抱き寄せると唇を重ねた。唇を重ねながら、街の女はこうも早熟なのかと感嘆した。香織に続いて恭子との儀式をおこなった。恭子は香織よりも積極的に唇を求めた。ヤスは呼吸困難なって、唇を離した。「ふーっ。恭子は情熱的なんだね」「ふふっ…これで、やっちゃんは私達のものだからね。浮気しちゃあ、ダメよ」「えっ?…そう言うこと?」「そう。そう言うことです」ヤスは三度、頭を抱えてしまった。ヤ
チャーリー さん作 [345] -
ヤス#132
ヤス#132「えっ?そうなの?香織、迷惑?」「ううん。迷惑だなんて…うん。私もやっちゃんが好き!」「ほーら。やっちゃん、言ったでしょう?私達、やっちゃんが好きです」「…はい、わかりました」「あ、ずるい!わかりましただなんて。やっちゃんはどうなのよ」ヤスは知らない間に窮地に追い込まれていた。「どうって…どう言えばいいんだよ」「決まっているでしょう。好きか…嫌いか…でしょう」流石のヤスも参ってしまっ
チャーリー さん作 [325] -
ヤス#131
ヤス#131恭子は自分の浅はかさに気付いたようだった。そして、素直に手をついて謝った。ヤスはそんな恭子の姿が意外で好感を持った。香織が遠慮がちに聞いてきたので、ヤスはかいつまんで自分の経歴を話した。勿論、サトリや龍神の話はしない。「…で、先日、美術館で逢った女性が女将さんの親友というわけさ。感謝してるんだ」「そう…そうだったの…なんだか凄いな。尊敬しちゃう」「仕方がないよ。自分の人生だから。運命
チャーリー さん作 [342]