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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ヤス#111
ヤス#111【泰子との再会】日曜日。女将の話だと、今夜、泰子が来るという事だった。店は混んでいた。日曜日は家族連れもやって来るので忙しいのだ。午後八時を回った時、入口のドアが開いた。「いらっしゃいませ!」「こんばんは。やっちゃん」「あ、お母さん」つい、泰子おばさんと呼ばずに、お母さんと呼んでしまった。カウンター席の客はヤスの母親と勘違いしてしまったようだった。「へぇ、あの方がやっちゃんのお母様?
チャーリー さん作 [294] -
ヤス#110
ヤス#110「大将。女将さん。それに健さん。何時もありがとうございます!」涙もろい健さんは鼻を啜っている。女将は涙を拭いていた。「ヤス…わかったよ。お前の気持ちは有り難く貰っておくぞ。おい!弘子。熱燗を持ってこい「「はい!大将」女将は嬉しそうにキッチンに消えた。健さんが鼻を啜りながら言った。「やっぱり、俺の弟は流石だなぁ」
チャーリー さん作 [287] -
ヤス#109
ヤス#109才能と努力。まさしくヤスがそれだった。板長の健さんも大将に逐一報告していた。健さんの言葉を借りれば、ヤスは料理の天才らしい。当の大将もその事は認めていた。夜、大将に呼ばれた。「お疲れ様です。大将、何か?」「うん。他の板前との兼ね合いもあって、悩んだのだがな。お前を来月からチーフにしょうと思うんだが…どうだ?」「…はい。嬉しいのですが」「なんだ。嬉しく無さそうじゃないか」「はい。自分は
チャーリー さん作 [305] -
ヤス#108
ヤス#108ヤスは健さんが好きだった。裏表の無い性格は時々トラブルを巻き起こすが、一本気なところはヤスの好むところだった。さっき、健さんが(弟みたいに思っている)と言ったのは本心だろう。身よりの無いヤスには有り難かった。いや、この「香月」が有り難いし、職を世話してくれた泰子にも感謝していた。その泰子が、今度の日曜日に来るという。ヤスは満面の笑顔で客の前に立った。「いらっしゃいませ。良子さん」「こ
チャーリー さん作 [297] -
心廻2
山のような影はやがて姿を現した… その姿は恐怖を覚えるはずなのに… 神々しいほどに悲しい気持ちにさせられ…涙が頬をつたっていった…その大いなるものは周りを消し去った…その大いなるもののいる場所は存在が消えていった… 気づけばそこにはオレと大いなるものだけがいる… 頭の中が真っ白になり…意識が…無くな…り‥ 「♪〜♪♪〜♪」 ハッとすると
グリフィ さん作 [117] -
星空の世界の下ヘ 8
【8】俺と『赤』は病院の中庭に立っていた。『赤』は構えずにただこちらを見ている。「ダメ!絶対に戦うなんて許さない!勝てるわけないんだから、やめて!」鷹直はさっきからずっと俺を引き止めている。まあ、戦う力もないのにいきなり本命の敵と戦うなんてムリはあるけど。「平気だって。大丈夫」ハッキリ言って俺は『赤』がどれだけ強いか知らない。だからこの時はこんなに簡単にそんな言葉が出たのだろう。「ムリ!やめて!
ララリクロ さん作 [120] -
星空の世界の下ヘ 7
【7】目の前に現れた残像は、俺を追いかけて来たヤツとは違う形だった。とにかくデカイ。「おい、鷹直!平気か!」「平気!こいつは私が引き受ける」鷹直はポケットの中から二つの手裏剣のようなものを取り出した。だか、どう見てもあのデカイ残像には敵わない。「バカ!そんな小さい武器で何が・・・・」俺がそう叫ぼうとすると、鷹直は二つの手裏剣を重ね合わせた。すると、小さな手裏剣は瞬間にして、体の半分くらいの大きさ
ララリクロ さん作 [106] -
星空の世界の下ヘ 6
【6】「残像ってヤツにやられたのか?」俺の母親、近衛塚 麗(このえづか れい)が説明する前に聞いた。「・・・・そうよ。二人とも残像にやられた」「でも二人が俺を助けた時は簡単に倒してた」そう。二人が俺を助けた時はいとも簡単に残像を倒した。その二人が同じ残像にやられたとは考えられない。「普通の残像なら、二人は間違っても負けないわ。でも今回は相手が悪かった。『赤』の相手は早過ぎたのよ」「・・・『赤』?
ララリクロ さん作 [119] -
新説:桃太郎?〜犠牲
私が長老の家のドアを開けた、その時「ビシャッ・・・・」何やら顔に生臭い液体がかかった・・・・・・・・・血だった私は恐怖で声がだせず、とっさに近くにあった樽の陰に隠れた「あ、兄貴ぃ!てめえ!今、人間様を敵を回したぞ!」長老の家から怒鳴り声が響いた私は怖くて怖くて、樽の影でガクガク震えていた「黙れ!人間よ、こんなものが和平だと!?本気でいってるのか!?」父の声が響いた(父さん!・・・・)私は縋るよう
鬼巌狼 さん作 [407] -
心廻
『ここは…!?』 「たっ‥助けてくれ!! うわぁぁぁあ!!」目の前で男が黒いグロテスクな目がギョロッとした生き物に喰われた。辺りを見渡してみると同じような生き物に女性、子供、年寄りが無差別に喰われている。「きゃああああ!!!」「ぐ‥ぐあぁ」 様々な人の叫び声が耳に刺さる。 町は火災で燃え盛っている。 ここはどこで何故自分がここにいる?と考える。 いや、そんなことよりここから逃げ
グリフィ さん作 [230]