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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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魔法戦記2#『グレイル傭兵団』
空は快晴。澄み渡る青空の下で一つの試練が始まろうとしていた。『やっと起きたか、カイ』カイが来たのを確認したのか身の丈を越す大斧を担いだ大男は家業進める手を止めた。『おう!いつも薪割りご苦労なこった、親父殿』そう言うとグレイルは苦笑いをしてみせる。『朝の運動だ、大体おまえらがやることなんだがな』『で、親父。傭兵団の試験受けに来たぜ!』『そうだな、最近は人手不足でまぁ…17になるお前でも戦力にはなる
みるく さん作 [172] -
?神世界?
雲一つ無い青空。広がる草原。そこに一人の青年が寝転んでいた。彼の名はゼロ。ゼロは青空を見ながら呟いた。「・・・暇だな」そこに一人の青年がやって来た。「またここに居たのか。」「・・・」ゼロは何も答えない。青年はため息混じりに言う。「仕事したらどうだ?」「・・・」無言。「・・・」青年も黙る。静かに時間だけが過ぎる。無駄だと悟ったのか、青年は静かに立ち去る。ゼロは再度、呟いた「・・・暇だ」やがてゼロは
ブラフマー さん作 [220] -
星空の世界の下へ 5
【5】「なあ、いい加減になんで帰るコトになってんのか教えてくれよ」「着いたら話すわ。今ここで話してもわかってくれない」そういうと鷹直は黙ってしまった。こいつはこんなに寡黙なやつじゃない。どちらかというと賑やかな方だ。だから、こんなに素っ気ない態度をとる鷹直は正直、気味が悪かった。とりあえず俺も黙るコトにした。なんか慌ててる自分が子供っぽく思えたからだ。ちなみに俺達は今、鷹直家の車で移動中。新幹線
ララリクロ さん作 [157] -
星空の世界の下へ 4
【4】目が覚めた。時刻は午後1時を指していた。「1時・・。寝過ぎた」体はそんなに疲れていない。しかし、頭が晴れない。姫灯達の話では、俺が住んでいた起瀬野市は残像退治の本拠地みたいなものらしく、そこに住んでいる人達の殆どは本職とは別に退治やら情報屋なんかをしているらしい。「・・帰りにくくなったし」どんな顔をして帰ればいいかわからなかった。自分が知らなかったとはいえ、みんながあんな危ないヤツと関わっ
ララリクロ さん作 [196] -
クロスリング
老婆は数分間、じっとおれの顔を見ていた。そして、短く一言、言葉を発した。「………違うね」違うそれを理解するのに、さほど時間は要らなかった。「…そうだ。おれはあんた達の事は知らない。ここがどこかも知らない。名前は同じみたいだが、人違いだ」同じ名前の奴に間違われている今の状況は解らずとも、これだけはたしかに思えた。しかしおれの言葉に、女は納得しないようで渋い顔をしていた。「だったらあなた、どうしてレ
ぱーる さん作 [141] -
クロスリング
ポケットを探ると携帯が入っていた。赤い携帯。間違いなく自分の。携帯に表示されている時間…16時45分状況を見る限り今は朝のはずだが、公園で異変が起きた時間のままだった。誰かに連絡して、今の時間きいてみようか。そう思い、嫌な予感がする。…まさか、繋がらないなんてことは…ガチャ部屋の扉が開いた。ひとまず携帯を側におく。入ってきたのはさっきの女と、見知らぬ老婆だった。「…んん…それで…なにが…どうした
ぱーる さん作 [154] -
星空の世界の下へ 3
【3】俺を助けてくれた二人の名前は、千条野 奏(せんじょうの かなで)と近衛塚 姫灯(このえづか ひめひ)。奏は昔からの友達で姫灯は俺の妹。「・・・状況説明をお願いしたいんですが」「うん!でもまずは、場所を移動しよ」というわけで、今は俺が一人暮らししているアパートの一室に移動していた。「で、何から説明してくれるの?」俺は、目の前に座る二人を交互に見ていった。「え〜と、じゃあまず、私達がここにいる
ララリクロ さん作 [209] -
theWORLD〜始動〜
「いつもとかわらない。」それは、太一の思い込みだった。 学校からもらった休日も、あっという間に残り1日となった。 奇妙な夢を見ることもあったが、しょせん夢であり、変わらない生活がまっている。 佐藤は、意識も戻り元気だ。暇を持て余す太一にとって見舞いに行くことは、1日のなかで1番の楽しみになっていた。 「そろそろ見舞いに行こうかな。」 いつも出掛ける時に、母さんの写真に一言つぶやき出掛け
ハイスピードフロッグ さん作 [190] -
星空の世界の下へ 2
【2】走った。逃げるように。アイツから。あの恐ろしいヤツから。ずっと走りつづけた。呼吸をするのが辛くなり、足も限界だった。でも走った。走らなきゃ殺されると思ったから。「はあ、はあ、はあ。ヤベェ・・・冗談じゃねーよ!!なんだよ、アレは!」この世のものではないことはわかった。霊的なものか、あるいは死神か悪魔か。どっちにしろいいものではなかった。俺は、いったん走るのをやめた。そして、後ろを振り向いた。
ララリクロ さん作 [221] -
へぶん?
短い文章は、春香が読むと消えてしまった。そして、紙も消えてしまい、春香の手には何も無くなってしまった。「何やねんな、これ。気持ち悪っ」そう吐き捨てて、春香は手を洗った。そして、洗濯かごを持って、拓也のいるリビングに戻った。拓也は、険しい顔で戻ってきた春香を見て、心配そうにこう言った。「お母ちゃん、大丈夫?お腹痛いん?」そういう拓也に、春香は頷き、拓也の方を向いて微笑みながら言った。「大丈夫やで。
夢見大 さん作 [362]