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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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魔法戦記1#『始まり』
人は深い眠りに附いた時、夢の世界へと誘われる。その世界では意識だけで物事は進み、印象に残ったもの以外は全て忘れてしまう。もう一つの世界。もう一人の自分。何度も同じ夢を見る事に一人の少年は悩まされていた。目が醒めた時には既に朝だった。身を起こし、辺りを見渡す。見慣れた自分の小部屋。換気用の小窓から朝日が零れている。『また同じ夢…』独り言のように呟くと深いため息をつかせた。『カイ兄ぃ〜!?朝ごはん出
みるく さん作 [235] -
地獄うさぎ
恋愛って独りじゃできない‥誰かが言った言葉。 地獄って暗い?ううん、とても明るいよ。下じゃなくて上を見て。 お月様。 ここが、いわゆる地獄… 僕は番犬ならね番ウサギ。 成仏できない霊を連れて行くのが僕の仕事‥今日も…今日は‥あの女の子か…「泣いてるの?」「うん‥」「なんで…?」「好きな人に何も言わず死んだの‥せめて伝えたい…」成仏できない理由は人それぞれ‥願いを一つだけ叶えてあげる力が僕にはある
うさぎ さん作 [174] -
ヤス#99
ヤス#99「女将、この若者は何者だね?板場につくには若過ぎるようだが…」「ほほっ…田中さん…とりあえず、お刺身でも注文してやってくださいよ」「ほう…造れるのかね。じゃあ、刺盛を頼むよ…えーと」「ヤスです。平井康生と言います。宜しくお願いいたします」ヤスはいんぎんに頭を下げると、見事な包丁さばきで刺盛を造りあげた。「お待ちどうさまです」「ハハハ。全然待っていないぞ。見事なものだな、平井君」「恐縮で
チャーリー さん作 [309] -
ヤス#98
ヤス#98「そういうことだ」「調理を教わったのは母からです」「本当にそうなのか?」「はい。健さんに嘘は言いません」健さんに嘘は言わない…と言われ、健は機嫌が良くなった。「そうか、そうか。大したものだよ。じゃあ、後は何が出来る?」「いえ…魚を捌くだけです」「そういうことか。納得したよ。じゃあ、今日から俺が仕込んでやる。有り難く思えよ」「はい!健さん。ご指導お願いします!」ヤスは魚料理ならある程度は
チャーリー さん作 [311] -
ヤス#97
ヤス#97ヤスは刺身包丁の腹を指の腹で確かめると、寸分の狂いもなく見事に切り分け、皿に盛った。「出来ました」「はっはっは!ヤス。何故、魚が扱える事を言わなかったんだ」「そうよ。やっちゃん。見事な包丁さばきよ」「確かに…ヤス。参ったよ」「いえ…聞かれなかったもので…それに、皿洗いから始まるものだと聞いていましたから、余計な事かと…」「健。今日からヤスを板場に入れるぞ。文句は無いな」「ヘイ。有りませ
チャーリー さん作 [279] -
ヤス#96
ヤス#96特にチーフの健さんには手厳しい指導を受けていた。ジャガイモの皮を剥いていたら、大将と女将が顔を覗かせた。「おはようございます!大将、女将さん!」「頑張っているな、ヤス」「はい!」「あなた、やっちゃんに何時まで皿洗いをさせておくつもりなの?」「ハハハ。当分は皿洗いと野菜の皮むきくらいしか出来ないだろう。なあ、ヤス」「はい!でも、魚を捌くくらいなら…」「えっ?やっちゃん、魚を扱えるの?」「
チャーリー さん作 [295] -
星空の世界の下へ
綺麗な星空だった。 見上げた夜空はとても綺麗で輝いていた。こんな穏やかな日々がいつまでも続くと思っていた。 あいつがくるまでは・・ 【1】俺は近衛塚 北斗(このえづか ほくと)。ごく普通の大学生。大学も終わり、家路に着こうといつもの駅で電車を待っていた。すると、隣にいるサラリーマンの後ろに黒いモヤがかかっているのが見えた。「はあ〜、なんか俺疲れてんのか
ララリクロ さん作 [224] -
レーフェンフックの冒険4話
雨季も明けて、光草を探しに、4人は、ロープや懐中電灯、そして地図、その他必要なものを準備して水屈に向かった。水屈にたどり着くと、流れも緩やかで、水量も低い、全員で水屈に入った。地図によると、最初の別れ道で右に行くとその下は滝になっている。その先の道は地図には記されていない、左はいくつかいりくんでいるも、一箇所づつ調べていけば、光草を見つける事ができるかもしれない。じゃーみんな左へ進もう。危険なの
メメ さん作 [151] -
カラスの天狩り 7 『夢』※チョットBL表現アリ
『薬』彼は、何処か面白がっているような、けどやっぱり艶やかな甘い声色で、そんな唐突な質問を投げかけた。耳元で囁かれ、冷たい吐息がかかる。僕は何だか体が震えた。−−−つまり…、僕がその薬を、飲むかどうか聞いてるんだ…。答えるべきか否か、僕は少し逡巡したものの、黙っていても何も始まらない気がして、「…飲まない」と否定の言葉を返した。そういえば、ほのかに甘い香がする…。彼の黒紫の髪が僕の顔にかかってい
くろあげは さん作 [457] -
冥界王子12
「王子…?」「由香…だったな?俺に逢いたかっただろうから来てやったぞ。」由香は目を丸くした。まあ…もう一度逢いたいとは思っていたけど、すごい自信だ。由香の驚いた様子を楽しみながら、王子はショウケースに並ぶ和菓子を指さした。「これと、これ…。それからこの赤いやつ。」「え…?」由香が状況を呑み込めずにいると、王子の傍にいたリュクスが説明した。「コホン、王子はここにあるお菓子をご所望です。由香…さんも
N さん作 [163]