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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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CREATURES
『パァン…』銃声が響く…狙いは外れた。そう頭の中で認識した少女がいた。「あれ?ムツキぃ、外れたぞォ。どうかしたかァ?」頭越しにクレー射撃の講師がムツキと呼んだ少女に話しかける。「…」少女は黙る。「いつも百発百中なのに…」「…」さらに黙る。「具合悪いかァ?」ドガシャ!少女は射撃スクールで一番重いライフルを叩きつけて言った。「軽い…こんなの使えないわ…」そしてツカツカとスクールを出ていく。ムツキは
CLONE さん作 [197] -
硝子のグランディエ?
見渡すかぎり砂漠がつづくこの黄金の海を一人の旅人が行く。マントのフードから隠れ見える整った顔立ちと透き通る青い瞳、そして栗色の髪。年は16くらいであろうか…。服装や携帯品、そしてこの熱さにも関わらず表情一つ変えないことから、その若さからは考えられないほど旅慣れていることが解る。「居るんだろ?隠れてないで出てくれば?」少年は立ち止まって言った。すると砂の中から4人の男があらわれた。いずれも所々破れ
タジリ さん作 [156] -
ロステル
ゴォォォ…凄まじい重低音が丘に建つ小さな家を揺らした。パリンッ!棚からは次々に物が落下し、彼は起きざるえなかった。畜生、こっちの身にもなってみろ!空賊め!お陰でこっちはゆっくり眠れもしない。布団から立ち上がり、眠そうな面持ちで窓に向かう。右手で片目を擦りながらカーテンを開けた。「…なんてこった!」一気に目が覚めた。街中が真っ赤に染まり、様々なところで悲鳴や爆発音が聞こえた。「そんな城が…街が…こ
プリ さん作 [342] -
ナイト・オン・ドラグーン【115】話「神竜族」
中へ入ったその風景。空気の色が変わるのが分かった。人間にとっては十分広いが…ドラゴンにとっては狭い通路が続いている。石造りの内部は不思議な光沢を放っており、明るむを帯びていた。「なぁ、レグナ…」「なんだ…?」無言で複雑に入り組む通路をひたすら飛ぶレグナに声をかける。「そろそろ話してくれてもいいだろ?ここが一体何なのか…」「時期に解る…が、その前に後ろにいる小娘をしっかり支えておけ。落ちるからな」
みるく さん作 [166] -
特別??
「あの…結城さん…」私は小さい声で言った。「何?優ちゃん」結城さんは笑顔で答えた。「あの…私のお母さんはどうしたんですか…?」「う〜ん……今言っても信じてもらえないと思うからまた後でね」私のお母さんは、さっき見た時、お母さんじゃなかった。お母さんはあんなに恐い顔はしない。「ねぇ、優ちゃん。お父さんは?」結城さんはまた笑顔で聞いてきた。「まだ仕事……」お父さんは医者で勤務時間がバラバラだから、いつ
カビ さん作 [355] -
特別??
その女の人は私の手を取ると、一気に玄関まで走っていった。速い。手を引っ張られているからなんとかついていける。玄関から出る前にお母さんの方を見たら、右のこめかみに矢が刺さったお母さんが起き上がりながら、こっちを睨んでいた。私は恐くなって、前を向き直した。「あれはあなたのお母さんじゃないよ」長髪の女の人が言った。「え?どうゆう…」気付いたら靴下のまま外に連れ出されていた。「あ、靴……」「いいから!」
カビ さん作 [251] -
特別??
今日も先生としか喋ってない。学校側はイジメに気付いているのだろうか。いつも通り一人で帰宅し、二階の自分の部屋で着替えていたら、お母さんに呼ばれた。何事かと下に降りて、キッチンにいるお母さんのもとへ。こっちに背中を向けるお母さんに言った。「何?お母……」さん。と言い終わる前に、いきなりお母さんに首を絞められた。お母さんの細い指が首に食い込むのがわかる。苦しぃ……息ができないのがこんなに苦しいなんて
カビ さん作 [251] -
特別??
私はイジメられっ子だ。 最初のイジメは小学四年のときだったと思う。イジメといっても些細なもので、私の私物を隠される程度。それもすぐ見つかった。 イジメが本格化してきたのは小学六年の時。机やノート、ランドセルや教科書に、死ねとかくたばれ、学校にくるなとか書かれた。イジメの原因はたぶん私の性格のせいだと思う。勉強も苦手、運動も苦手。おまけに根性もない。イジメられっ子の条件は満たしていた。数少ない友達
カビ さん作 [277] -
夕暮れの日に〜争いの国・その7〜
そんな・・・ じゃあ、「あなたのあの優しさは嘘だったんですかッ!」「あたりまえじゃない!あの子のせいで起きたこの戦争の苦しみを、あなたは知ってるの!?」 「そうなん・・・ですか」老婆は間を置き すべてを話しだした
グレイブ さん作 [178] -
夕暮れの日に〜争いの国・その6〜
誰もいない部屋。 後ろに気配を感じて振り返る。そこにいたのは斧をもった白髪のおばあさんだった。なんて事だ 「あらあら、勘が鋭いわねぇ」 なにくわぬ笑顔でさらっと言ってのけたおばあさん。
グレイブ さん作 [175]