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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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レジェンド(5)
「ここに眠るのは我がムラサメ一族とその家来達…遙か東の地から“ある物”を求めてこの地を訪れた…しかし…求めた物を手に入れ故郷への帰路の途中、我々はこの森で…“黒き勇者”によって皆殺しにされてしまった…情けない話よ……」キハチは立ち上がり、ネオの正面に立った。「若者よ…拙者の、いや、我が一族の頼みを聞いてくれぬか…」「…しかし私には王より与えられた使命が…」ネオは視線を落とした。できれば力になりた
名無 さん作 [308] -
ナイト・オン・ドラグーン【114】話『竜族の墓場』
”ある場所”とは何処までも高く続く赤い空の遥か天空にあった。何か巨大な塊が浮いてるのが遠目にも解る。『あそこだ。小僧』『なんだ…あれ…建物が浮いている?』空に浮いてる塊。それは紛れもない石造りの浮遊する建造物だった。『源力も何もないで浮いてるなんて…』リリーナが身を乗り出す。『レグナ、あれはなんだ?』『そうだな…強して言えば、我ら竜族の墓場よ。』菱形をした建物に入口みたいな大きな穴が見えた。そ
みるく さん作 [206] -
ヤス#72
ヤス#72純子はしっかりと首をたてに振った。黒髪が全て剃り落とされ、尼のようになった。ヤスは純子の体を洗い流してやると、塩で清めた。風呂から上がるとネマキを着せて布団に寝かせた。ヤスは再び風呂場に行くと、己の毛を全て剃りおとした。塩を擦り込み、体を清めた。その夜は純子を守る為に竹刀を抱いて眠った。翌日の午後、一目をさけるようにして純子をリヤカーに乗せ、ハヤトと一緒に轢いて島の裏手を目指した。御床
チャーリー さん作 [320] -
ヤス#71
ヤス#71「よし!ここは大丈夫だ。あとは母さんだな…」ヤスは引き返して行った。ユウキの枝にサトリが留まっていた。「ヤス、明日はワシも助けてやれんぞ。踏ん張れよ…」【決戦】ヤスが帰宅したのは、夜の8時を回ったところだ。母はこの数日でみるみる衰えている。息をするのもやっとのようだった。ヤスは純子の着物を脱がすと、抱いて風呂場に運んだ。湯船にゆっくりと浸けて洗ってやる。「ああ…ヤス。数年前まで、私が洗
チャーリー さん作 [303] -
冥界王子6
「あの…助けてもらって…ありがとうございます。」由香の体は更衣室で起こった出来事のせいか、まだ小刻みに震えていた。誰もいない教室。窓から入る朝の日射しが銀色の青年をやさしく照らしている。不思議と由香は、まだ1度しか逢ったことのないこの青年に、彩との思い出を話していた。彩と高校に入って知り合った事。同じ陸上部にいた事。そして、彩がクラスメートのいじめを苦に学校の屋上から飛び降りた事…。「彩は…ただ
N さん作 [233] -
レジェンド(4)
無数の手は、ネオの足首をつかんだまま離そうとせず、ネオがもがけばもがくほどその数は増えていくように見えた。ネオはやっとの思いで手を振り払い、手の届かない石段の上へ駆け上がった。手はなおも何かを求めて墓場の中を動き廻っている。「おまえ達は、もしやこの墓に眠る死者か?」ネオは恐る恐る尋ねた。しかし反応はない。「なにを求めている。なぜ眠りにつかない。」ネオはもう一度尋ねた。すると、無数の手は動きを止め
名無 さん作 [297] -
へぶん?
手を払いのけたあと春香は、こう言った。「どういうことなん?全然意味わからへんのやけど。あんたやったら分かるんやろ?」頷く気配があって振り向いた。青年は答えた。「最初に、拓也君はもちろん人間です。その角っぽいものはそのうち消滅します。角っぽいものがあるわけは、僕と会話したから出てきたんです。あの文字が読めたのも僕と話したからです。子どもというのは、よく幽霊とかの類を見れるといわれますよね?僕がそう
夢見大 さん作 [339] -
世界の絶対者。
カーテンの間から和かい朝の光が差し込む。二段ベットに寝ている少女は頭を掻きながら降りてくる。「眠ぃ…です…。」少女の名前は紅芒梨々夏。小さい港町の小さな家に住む少女だ。だが梨々夏はある時、“力”を持った。その力は破壊にも使え、正義にも使える、便利な力。『世界の絶対者』。そんな名前の特別なチカラ。
火向陽炎 さん作 [262] -
冥界王子5
由香が振り返ると鏡の向こうにもう一人の自分が鏡の前でうつ伏せに倒れているのが見えた。あたし…死ぬの?いや…!由香は首を振った。「彩、あたし…死にたくない!!」その時、由香の身体がグイッと鏡の外に引き戻された。振り返った由香が見たのはあの雨の朝に見た美しい銀髪だった。「あ…なた、え…?どうして?」由香が状況を把握できないでオロオロしていると銀髪の青年は休む間もなく、更衣室内にあった椅子を振り上げて
N さん作 [220] -
ナイト・オン・ドラグーン【113】話『背徳の黒』
空に走った亀裂は一瞬にして拡がる。始まった、と口にしたレグナに問い掛けようとしたが皆無に終わった。『空が…割れて…?』硝子を壊した時の甲高い音が響き渡る。破片となって空が崩れ落ちる。『どうゆうことだ!?空が墜ちて…』先程からうずくまっていたマナに声をかけるが応答がない…『マナ…?』虚ろな眼差しのままマナは何かを呟いていた。『赤い空……』崩れ落ちている空の上に赤い空間が覗いていた。『燃ゆる天空…
みるく さん作 [178]