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ナイト・オン・ドラグーン【112】話『終わる世界』
墜落した朱き竜 アデルは女神塔の中庭に墜ちた。レグナはすぐさま下降し、アインを地上へと降ろす。『マナ!リリーナ!』二人の姿を見つける。駆け寄り無事だとわかるとアインは安堵の息を吐く。『あいつは!?』問い掛けるとリリーナが無言で指を差した。竜眼の男レオンは力無くはいつくばっているアデルの眼前までに近寄っていた。先程まで我を忘れ暴れ狂っていたアデルだが、そういった気配はまるで感じなかった。た
みるく さん作 [228] -
ヤス#70
ヤス#70「そうだったのか…止められないのか?サトリ…母を助けてくれ」「方法は一つ。もし、仕損じたら親子共々、海のモクズとなるぞ」「ああ、構わない。母が死ぬなら俺も同じだ」「ならば、教えてやろう」ヤスは帰路についた。満天の星が煌めいている。あの日もそうだった。龍神が現れた日だ。ヤスはシットと戦う決意を固めた。あと三日。時間がない。ヤスは帰宅した。母が目を覚ました。そして、ヤスはサトリと会ってきた
チャーリー さん作 [303] -
ヤス#69
ヤス#69「ほう…ヤスは果報者よのう」「一体、これは何だろうか?」「アイノツブテじゃ」「アイノツブテ?」「そうじゃ、心の清らかな者からしか生まれないものじゃ」「何の役に立つ?」「ヤスの母様は今、病んでいるじゃろう?」「うん。良く知っているな」「残念だが命は長くない」「サトリ!めったな事は言うなよ!」「まあまあ、落ち着けよ」「落ち着いていられるか!人の話ならともかく、サトリの口から出るものは真実。
チャーリー さん作 [297] -
雨の人?
6月上旬退院当日の土曜日天気…曇り-高梁家-AM9:00(今日は美樹を迎えに行ったら…まずは進路の事話さなきゃ。ハッキリと美樹のせいじゃないことを言わないと…)病院まではバスで30分弱。まだ余裕がある。部屋の掃除、昼食の買いだし…は終わった。あとは迎えに行くだけか…一息ついてダラダラと時間を待っていると、一本の電話がなった。『はい、もしもし高梁ですけど。』『あっ、コウちゃん!?』『あっ、咲
桐生徳人 さん作 [304] -
冥界王子4
「気にしすぎ…だよね。」由香は陸上部の朝練の為に早めに家を出た。朝のひっそりした住宅街に朝靄が立ち込めて白く霞んでいる。学校に着くと他の部員の姿はまだ見当たらなかった。更衣室で着替えて鏡を覗いた由香は驚愕する。そこに彩がいた。あの匂いが強くなる。かすかだった匂いは、今はっきり存在を現していた。花の香りに似ているようで、水の中に棲む生物のような匂い…。その強い匂いに由香の意識が宙に浮かぶように揺れ
N さん作 [223] -
レジェンド(3)
「緑の国の若き戦士よ…よく来ましたね。」蛇は、心地よい風のような優しい声で言った。「若者よ、あなたはヘブネの平原へ向かっているのですね?」「はい…しかしなぜそれを…」「平原までの道のりは長く険しいものです。まずはここから南にある火の山へ…ヘブネを守る火の精霊“ボルク”があなたを導くでしょう…」「あなたは…」「私は虹の精霊“ユパ”…順番さえ守れば精霊達はあなたを迎え入れます…」そう言い残し、ユパは
名無 さん作 [313] -
黒い天使 白い悪魔 ?
『カラーンコローンカラーン…』僕はその日ずっと、彼から目を逸らし続けた。見たいような見たくないような…彼からの視線は、僕をそんな何とも微妙な心持ちにさせた。そうして数日が過ぎた。その頃には僕はもう、彼の視線にビクビクすることも無くなった。むしろ心地好ささえ感じ始めていた。そして + + +「なぁルイ。転校生のことサ…どう思う?」「あぁ…『変わった人』かな。」「ん〜…なーんか、取っ付きにくいと
鴇色猫 さん作 [450] -
夕暮れの日に〜機械の町 完結〜
「その旅人が、僕等なんですか?」男が小さく頷いた瞬間「ギャァァァアア」向かいの建物から響く、女の悲鳴。 「残りは、貴方一人ですよ」道場なんて、できるはずがない。自分がこうならない保証なんて、どこにもないのだから。 男の言葉を待たずに、僕は刀を振るった。ッキィン落ちる銃身「どこへでも行ってください。」踵を返し、部屋を後にした。 タァーー…ン先程の部屋から、鮮血が飛び出した。 こうなる事が、解って
グレイブ さん作 [336] -
アンリミテッドワールド
ある日世界は変わった何故か魔物が現れたり、魔法がつかえるようになった。そんな世界にいま歩き出した2つの影があった彼らは救世主なのかそれともただの愚か者なのかその時にはだれも知らなかった今、彼らの伝説がここに記される。 「オイ!起きなさい! いつまでねてんのよ!」 「・・・うぅんわかってるってやめてよ」 「こら!寝ぼけてないでさっさと起きなさい!!」 「わっ! たく脅かすなよセピア」 しぶしぶ少年
キングミミック さん作 [220] -
ヤス#68
ヤス#68ヤスは2つの粒を取り上げると紙に包んでポケットにしまった。母の顔の前に自分の顔を近づけると、母の手を取った。「ああ…ヤス。もうあなたの顔を見られないのがつらいわ…」「見えなくても、分かるだろう?ほら、触って」純子はヤスの顔を確かめるように、長い時間触っていた。ヤスが添い寝をしてやると静かな寝息を立て始めた。ヤスは家を出た。小さな懐中電気を一つだけ持って、夜の山道を御床島に向かった。今夜
チャーリー さん作 [322]