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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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サムライ×ドラゴン
雲が夕日に染まり始めた頃、西の国の戦士達は洞穴に隠れ、震えながら夜を過ごすのだという。夜が怖いわけではない、狼が怖いわけでもない。彼らが恐れているのは、たった一匹のトカゲ。東の国のサムライ達は、毎晩のように酒を飲みながらこの話をしては、腹を抱えて笑った。「西の奴らはとんだ臆病者だな!」「そのトカゲ、さぞかし恐ろしい姿をしているんだろう!ガハハハ!」国一番の剣豪ゴウサイの息子コジロウ。コジロウだけ
名無し さん作 [355] -
黒い天使 白い悪魔 ?
「おっはよう!ルイ!」「おはよ〜」学校では、僕は転校して1週間目って事になってる。「なぁなぁ!さっき聞いたんだけどよ、お前に続いてまた転校生が来るんだってよ!!」「ふ〜ん。どんな人だろ?楽しみだね!」ガララ…担任のベィルス・チャップマン先生が教室に入って来た。「さて!今日はまず、新しいクラスメイトを紹介しよう!ほら、入って入って!」皆が扉に注目する。仄かな期待と好奇心。ガララッ入って来たのは、浅
鴇色猫 さん作 [249] -
夕暮れの日に〜機械の町 その3〜
驚くほど安い料金を払い、店をあとにした。ラトはさっきから口をきいてくれない。 「ごめんね、ラト。」返事はない。ここで俺の本心が暴発する。「あのね、ラトが可愛くてさ・・つい。・・・ごめん」横を見ると「あきれた」と言いたそうなラトの横顔があった。それでもさっきよりは表情が柔らかい。まずい。またここで何かやったりしたら、二度と口をきいてくれないかもしれない。そっと、その頭を撫でる。少し驚いた様子だった
グレイブ さん作 [340] -
紅い女神〜誘いの泉〜
そこは王宮の小さな泉。何人たりとも近づく事も許されない聖域。その近くで9人の子供達が楽しそうに遊んでいた。「ねえ、誰か呼んでない?」その中の1人がどこからか聞こえてくる声に気付いた。「聞こえないよ」他の子供が答えた時だった。『…この世界の王の血筋を受け継ぎし者達よ』今度はその場にいる全員に聞こえてきた。「怖いよぅ」その中で一番小さな少女が泣き出しそうな声で言った。「聖域から聞こえる」子供達の中で
おねえ さん作 [289] -
魔法製品屋〜真実の言葉〜フィナーレ
白い光は消えていき、優斗は目を覚ました。・・・利奈の声で。「優斗っ!!」「・・・利奈?」ゆっくりと起きあがると、そこは校庭だった。「・・・俺・・・。」「優斗ってば、屋上から落ちるんだもの。急いで、教室から出てきたよ。でも、よかった・・・。優斗、怪我してないし。」利奈は涙ぐんでた。「・・・ごめん。・・・ありがとう。・・・助けてくれてありがとう。」「・・・優斗が優しい。素直だっ。・・・なんで?」「待
南野 柳 さん作 [165] -
魔法製品屋〜真実の言葉〜?
大きく膨らんだエネルギーは、そのまま二人に向かっていく。「っ!!リナ!!」『ドゴーンッ!!』リナがゆっくりと目を開けると、自分に覆い被さるようにしている優斗が目に入った。「!?優斗!?なんでっ?」「ゴホッ・・・。いや・・・、女を守るのは男の役目かなーって。」「っ〜・・・!!バカッ!優斗のバカッ!」「・・・なぁ。っ!!・・・。聞いてくれる?」「なにをっ・・・。」リナの心配そうな顔が優斗の目に焼き付
南野 柳 さん作 [161] -
魔法製品屋〜真実の言葉〜?
「畜生っ!!」優斗とリナは追いつめられた。「・・・もう降参するんだな。」空中を歩き、近寄ってくる男がいた。「っ!!ゲルっ!!」「ゲル?」「・・・この学校で一番強い奴よ。」「そうだよ。リナ君とそこのお前、二人がかりでも私は倒せないぞ。」「・・・倒す気なんかないっつーのっ!!野郎。」強がるように言ったものの、このピンチから逃れる術は見つからない。横目でリナを見ると、冷や汗をかいている。「・・・優斗。
南野 柳 さん作 [160] -
黒い天使 白い悪魔 ?
「ルイー!ご飯だよ〜!!」「はーい!」寝床から這い出して、服を着替える。今日もスッキリと目が覚めた。「よしっ」洗顔その他を済ませ、鏡を片手に背中を確認する。翼は見えない。1階へと階段を降りて…「おはようございます!」「あぁ、おはよう。」朝食の支度を手伝う。「ルイはほんとに良い子だねぇ。天使みたいだ。」「(一応天使だけど?)ありがとうございます。でも、お世話になってるんだし、これくらい」コポポ…紅
鴇色猫 さん作 [242] -
夕暮れの日に〜機械の町 その2〜
「それにしても、お腹へったね?」ラトの機嫌を直そうと、白々しいが話題を変えてみる。 「ぅう、人肉が喰いたい。」・・・まだ怒っているようだ。 普段なら食べ物の話題になるだけで尻尾を振って喜ぶのに・・よりによって「人肉」とは。 「ほ、ほらッ、あそこに食堂があるよ!」「ぃぃい行かないッ」嘘ばっかり。よだれが滝のように出てるよ。「ほぉら、意地張ってないでいくよ」やっぱり腹がへってたんだね。ぁあだこうだ言
グレイブ さん作 [350] -
紅い女神
瞳に映るのは赤い紅い世界。手を伸ばしても届くはずの手は中空をさ迷うばかりだった。「ごめんなさい」頬を伝う涙は、きっと自らの血の海に混じっていることだろう。しかし、それを確認する力もなかった。自分の身を守るには自分の命を絶つ以外に方法はなかった。自分の手で自らの心臓を貫いた。どんな毒でも、どんな傷でも癒えてしまうこの身体では、命を絶つには自分の持つ宝剣で心臓を貫くしか方法はなかった。『馬鹿だな。お
おねえ さん作 [357]