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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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未来へ繋がる扉?
学校の支度を5分ですませた。寝癖だらけの頭が気になるけど今はそれどころじゃない。階段を駆け下りながら「お母さん!何で起こしてくんないのッ!」とリビングのソファーで寝ているお母さんに焦りながら叫んだ。でも、母は爆睡しているようでまったく憐の声に気づかないようだ。「もうッ!」母が気持ちよさそうに寝ているものだから少し腹がたった。でも、これもいつもの事だから慣れてしまった。私の家はお母さんとお父さ
ひかる 未来 さん作 [345] -
雨の人?
美樹が入院している病院は、学校と塾のちょうど真んなか位に位置している。だから塾がある日は、大抵美樹に会いに行っていた。小児科の大部屋に入ると、美樹は窓際の、いつもの定位置で本を読んでいた。『あっコウ兄ちゃん。とユキくんだ!!』美樹は俺達に気付くと本なんかほっぽりだして、手を振ってきた。『よっ。美樹ちゃん久し振りぃ。具合はどう?』『うん。もう大丈夫!!だってもうすぐ退院だもん!!』美樹の顔色が良い
桐生徳人 さん作 [322] -
河童?
俺達は、チャリで河までの道のりを走っていた。「なぁ武蔵、ホントに行くんか?あんまり行きたくねぇんやけど。河童に捕まったら、殺されちゃうんだべ?武蔵は恐くないんだか?」友達の弱気な声を無視して、俺はぐんぐんスピードを上げていく。やがて、きつい坂道に差し掛かり、俺達はチャリを押すことになった。フーフー言いながら登りきると、下には緩やかに流れる例の河がある。俺は振り返り、悟と猛に言った。「ほれ、着いた
夢見大 さん作 [275] -
悲しみの空?
『ウォォッ!!』正気にもどった父さんが男に猛然と殴り掛かった。しかし、父さんの拳が男の顔面を捉えることはなかった。父さんは拳を振り上げたまま固まっている。その時父さんの周りを淡い黄緑色の何かが包んだ。『くっくるっしぃ…一体何だ!?』『アナタが殴ろうとするからですよ…そうだチャンスをあげましょう。イルくんを引き渡してください。あと能力の詳細を。そしたらイリーナ様共々命を助けてあげましょう。』『…わ
桐生徳人 さん作 [307] -
未来へ繋がる扉
変な夢をみた。空がオレンジ色に染まった夕方にたった一人私だけが屋上の真ん中に立っていた。グランドからは部活をする生徒達の声が聞こえるけど全然小さくて屋上はものすごくシーンとしていた。何もないなって思ったら目の前に少し古びた木製の扉がたっていた。扉の裏はいつもの屋上の風景ですごく不自然に扉があって、不思議と意識してないのに手が勝手にコンコンコンって三回ノックした。けど誰も出なかった。ちょっと怖
ひかる 未来 さん作 [436] -
人魚と天使−最終話−
神様はアルゼを人間の姿にし、天使のリングをアルゼに授けました。アルゼは目を覚ました途端、自分の体の変化に気付きました。二本のスラリと長い足…白い翼に天使のリング。「神様ありがとう!私を天使にして下さったのね!ラエロも助かって良かった!」アルゼは今までにない可愛いらしい笑顔で言いました。天使になれたアルゼとラエロは天国で暮らし、自由に空を飛び続けました。そして神様にラエロがアルゼの為に叶えて貰った
のえる さん作 [392] -
人魚と天使−第6話−
天使のラエロはいまだに目を閉じたままでした。ラエロにとって、地上から天国へ行くことは容易なことでしたが、人魚のアルゼにとっては初めての翼であり、ラエロを抱え、太陽の熱や乾燥に耐え天国へと行くのはとても時間がかかり大変なものでした。何十時間、飛んでいたでしょうか…ようやく天国へとラエロをアルゼは連れて来ることができたのです。しかし、そこにはもう美しい姿の人魚のアルゼの姿はなく、ボロボロになり疲れは
のえる さん作 [346] -
人魚と天使−第5話−
白い大きな翼を羽ばたかせ、人魚のアルゼはどんどん月の方向へ飛んで行きます。海を上から見下ろしているのは不思議な感覚で、夢だった翼を持てたアルゼでしたが心の中はラエロの心配と犯してしまった罪の重さの反省でいっぱいでした。初めて飛んだアルゼは上手く羽ばたくことができず、何度もふらつきました。そしてラエロを抱えている手も痺れてきましたが、ラエロの顔を見る度に頑張ろうという気持ちになるのでした。何時間飛
のえる さん作 [367] -
人魚と天使−第4話−
するとまた天から声が聞こえてきました。−人魚のアルゼよ…ラエロは禁忌を犯した。しかしそなたも天使のリングと翼を私の許可なく得てしまった。この罪はいかなる理由であっても重い。本当ならばそなたとラエロを無に返さなくてはならないのだが、そなたとラエロにチャンスを与えよう…。アルゼよ、その翼を使って天国までラエロを連れて来れたならば、ラエロをまた天使にし、天国で暮らすことを許そう…そしてお前の罪も許して
のえる さん作 [317] -
人魚と天使−第3話−
ラエロはアルゼにどうやったらこの白い翼を渡せるのか考えました。「どうしたら君に翼を貸せるんだろう…」「ねぇ?あなたの頭の上の輪は何??」とアルゼは不思議そうにラエロを見つめました。「これは天使のリング。なぜ僕にもあるのかはわからないんだ…あ!もしかしたら…!?」ラエロは天使のリングをアルゼの頭の上にのせたのです。すると二人は神秘的な光りに包まれアルゼには翼が生え、ラエロは人間と変わらない姿になっ
のえる さん作 [348]