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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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神の悪意〜孤高4〜
「さあ、初出場の少年!君の力を見せてくれ。」久しぶりのような気がする。殺し合い以外の戦い。初めて、殺し合いから開放された、あの時。・・・遥に会わなかったら、僕は。「今、ゴングです!!」相手は大柄な体格、それでいて無駄がない。僕は確実に近付き、懐に潜り込む。すると、敵は攻撃をしながら後ろに下がった。その拳は予想外に重く、確実に芯を捕らえる。「・・・だが、甘い。」まともに当たればだ。流せばそうでもな
鬼大根 さん作 [218] -
傷に刻みし果てなき絆/1
――大丈夫か!? 炎に包まれる洋風の城内で、彼は叫ぶ。 その彼の視線の先には、白色のドレスに身を包んだ、女性の姿があった。 ――大丈夫、です。 明らかに衰弱したような、力の無い声で、女性は呟く。 ――もうここは、もたない。 ――そのよう、ですね。 女性は力無くうなだれる。 それを見て彼も、視線を落とし、肩をすくめる。その双方の姿を見ると、今の状況が、どういう意味でかは知らないが、絶望的な状況だと
飛鳥 さん作 [168] -
BLACK ANGEL&WHITE DEVIL 2
白翼人と黒翼人の違いは翼の色だけでは無い。実は形も違うのだ。白翼人は白い鳥の様な翼を持っており黒翼人は黒いコウモリの様な翼を持っている。2007年1月20日。12:20。東日本の首都、東京都新宿区。高層ビル群の片隅にある忘れ去られた様なボロいアパートにコンビニのニール袋を持った一人の銀髪の男が入って行った。『黒川』と書いてある表札の部屋に男は入った。『ふう・・・今日もバレなくて良かった。』男はそ
龍角 さん作 [609] -
BLACK ANGEL&WHITE DEVIL
この世界は現実世界とは『ほとんど』変わらない。近代文明が栄え、コンピューターやバイオテクノロジーなどのハイテク産業が発達し世界の国々も全て近代国家だ。だがこの世界には二つ現実世界には無いものがある。一つ目は魔法が未だに存在している事。昔は魔法文明が栄えていたが18世紀後半イギリス共和国で起きた産業革命により急速に機械文明が発達し現在では日常生活で魔法を使う事はほとんど無く軍事転用がほとんどである
龍角 さん作 [716] -
ヤス#27
ヤス#27ヤスは、その白波を見ながら、魚が餌をついばむ感触を小さな指先で感じ取っていた。「コツッ、コツ…コツッまだ早い。小さなベラあたりが餌をついばんでいるだけだろう。すると、指先に手応えがあった。「来た!」ヤスは糸を切られないように、慎重に引き上げていった。大きめのアラカブが釣れた。二時間程で五匹のアラカブと三匹のクサビが釣れた。一日の漁としては十分な量だ。必要以上は獲らない。祖父で師匠でもあ
チャーリー さん作 [356] -
ヤス#26
ヤス#26あれから、何度か御床島に出かけたが、サトリすら出て来なかった。夢を見ていたのかもしれないと思うようになっていた。ヤスは御床島での出来事を親に話したが信じてもらえなかった。友人に至っては、馬鹿呼ばわりされる始末だった。それから、ヤスはその事には触れないようにした。話しを戻す。快晴であった。気温はグングン上昇しているが、この時季の海の水はまだ冷たい。ヤスは海岸沿いの岩場を北の方向に歩いてい
チャーリー さん作 [347] -
ペインティングロード
―暑い…クーラーついてないのかな…現在の室温35℃。ここは真夏の美術館の中。美術館といっても、小さな街のもので、もちろん有名な画家の作品もないから、管理はめちゃくちゃ甘い。華は列を抜け出した。こんな狭い部屋にクラス全員が入っているなんて…暑さをしのぐため、こっそりと今いる部屋を出た。―こっちはさっき通って来た部屋だよね。辺りを見回すと、そこは風景画の展示室だということが分かった。―へぇ…きれいな
花 さん作 [260] -
ヤス#25
ヤス#25【アイ】「ハヤト、行くぞ!」竹竿を担いで、颯爽と歩ヤスの後を、一匹の犬が尻尾を振りながらついて行く。ヤスは珍しく半ズボンをはいていた。だが、半ズボンより大きいサイズの猿股が、裾からはみ出している。肩から水筒を下げていた。犬の名はハヤトと言う。雑種だ。半年前に、父が友人から譲り受けて来た。ハヤトの世話はヤスが買って出ている。最近はどこへ行くにもハヤトと一緒だった。一人っ子のヤスにとって、
チャーリー さん作 [362] -
ヤス#24
ヤス#24「ヤ…ヤスと呼ばれている」「ヤス…か」「どうした!喰らわんのか!」「喰らわれたいのか?」「い、いや…喰われなくない!」「ふむ…良い顔をしておる…喰らうには勿体無いようだ」そう言って龍神が笑った。その笑い声に、ヤスは耳を押さえた。なんと言う大きな声だ。鼓膜が破れんばかりの大音響に、ヤスは気を失ってしまった。ヤスの足首を水が洗っている。蟹が足を這い、フナ虫が胸をくすぐった。「うっ…むむむ…
チャーリー さん作 [336] -
フェニックス 27
グリトニル宮殿の門のところで騎馬を降りるフィン。そこに門番している若い騎士が一名やって来る。フィンの前に来ると若い騎士はピシッと背筋を伸ばす。「フィン総隊長!遠征から戻ってこられたのですね」 「あぁ。数時間前に着いたばかりだ。首都の状況はどうなっている?」一度両足を揃え直す若い騎士。「ハッ!首都には多数のモンスターが侵入してきましたが、大多数は北西部周辺の守備についた者によって駆逐され、グリトニ
導夢 さん作 [198]