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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

  • 運命の輪13

    雅流と呼ばれた青年は黙って足元を見つめていた。見方によれば何か考え事をしていたとか、世にも珍しい生物を凝視していたとか、様々な形容の仕方があっただろう。だが男の表情には何もなかった。何の感情ももたないような、凍り付いた表情をしていた。まるで心を持たない人形のような。ふいに雅流は視線を上げ、優の目をみる。「話すよ。10年前なにがあったのか」雅流は淡々と、流れ作業をこなすように語りだした。再び目を地
    最上 さん作 [462]
  • 【ナイト・オン・ドラグーン】Story†26

    「金目のもんは全部奪ったな?」「バッチリだ!」山賊達は彼を囲みながら口々に喋る。すでに亡くなっている両親を庇うように彼はうずくまっていた。「さて、残りの村人はこの小僧だけだな。」山賊の頭角らしき男が言う。下っ端達が武器をそれぞれに構えた。「…さま…」彼は怒りに打ち震えた。「なんか言ったか?」「貴様らぁぁ!!!」立ち上がり、剣を抜いた。その矛先は頭角らしき山賊。が、彼の動きが止まる。腹に激痛が走っ
    ミルクボーイ さん作 [566]
  • フェニックス 11

    意識を取り戻し眼を開いたゼノスだが、なぜか目の前は真っ暗。そして、顔になにやら柔らかい感触。顔を少し後ろにもっていくとその正体が判明した。女性の胸…だった。視線を上げると、馬車が急停止したことによる不安と、見ず知らずの男が自分の胸に顔をうずめてきたことによる恥ずかしさが混ざりあって何ともいえない表情をしていた。さすがのゼノスも、顔を背けるしかなかったが、背けた先にはセティがいた。……鬼、がいた。
    導夢 さん作 [509]
  • 運命の輪13

    ようやく優の口にことばが戻ったのは最後の薪が燃え尽き、炎がそれまで燃やしていた薪の中に宿った時だった。「…え、嘘だろ?だってお前、お前…」それ以上言葉にならない。前がよく見えなくなる。おかしいと思い目を擦ってみる−何も変わらない。網膜に映された真実は揺らぐことは決してない。優は今、今まで生きた17年のうちの10年間をみている。優自分自身と、そして今まで片時も忘れることのなかった友を。固い友情で結
    最上 さん作 [382]
  • 運命の輪12

    橙色の優しい灯りが優ともう一人の体を温もりで包んでいる。その遠慮したくなるまでの暖かさに優は自然と目を覚ました。「あれ…あんた、俺を助けてくれた…」男の顔は踊りはぜる火の影に隠れてよく見えない。だがなぜか懐かしい。「よく眠っていたな」「そうだったんだ…あ、さっきは助かった。その…ありがとな」どこかぎこちない会話。優はなぜだかわからなかったがこの男に申し訳ないわだかまりがあった。心の片隅に。「どこ
    最上 さん作 [428]
  • 【ナイト・オン・ドラグーン】封印の紅、背徳の黒。Story†25

    塔の最深部に剣士の格好をした男が無言で祭壇の前に立っていた。彼は祭壇にある蒼い宝玉を見つめていた。蒼い輝きを放つそれを触れようとするが、手を止めた。うかつに触れて、壊れたりしたら一大事である。この蒼い宝玉は紛れもなく、五つある封印の鍵の中の一つ。『神水の鍵』そして自分はこの鍵の守護者。鍵壊れる時、守護者もまた命断つ。塔の守護者に任命される時、彼は封印騎士団長ジークにそう言われた。原理はわからな
    ミルクボーイ さん作 [539]
  • 月の行方‐3

    [ザザッ][バキッ]ロンは、走り続ける走るごとにスピードが増していく‐全ての体の感覚が極限にまで研ぎ澄まされていく‐[ザザッ][バキッ][はぁはぁはぁ‐]「あっ!」驚きあまり、その場に止まる。[ザアアアアアア‐]川の流れが、湖に繋がっていた。ロンはまた我に返る。「おりぃあ..いったいなに...してんだ..あれここ湖じゃないか...おれ..は何しにここに....」周りを見渡すと誰もいないロンは湖の
    人狼 さん作 [371]
  • 月の行方‐2

    「誰が...こんな...ひどいことを..」一人の老人が杖を片手に、なにやらもの悲しげに、小さな女の子を抱いている。「ねぇ..どうして私のお父さん..動かないの?」老人は子供の問いにたいし 片方のの手のひらで女の子の目を塞ぎ、その場から立ち去ろうとしていた。 周りを囲んでいる。村人は列を作り、村中を見回り始めた。 桑を持つ男は、怒りのあまり周りに、暴言はいているようだ。「誰だシュールを殺った奴はぁ
    人狼 さん作 [465]
  • ディフェンド? ”最低な奴” 68

     「うっ・・・」 啓吾は目を開けた。どぅやら、啓吾は気を失っていたようだ。啓吾は起き上がって辺りを見回した。でも、その場所は暗くて何も見えなかった。 「・・・!」 すると突然回りがパッと明るくなった。啓吾は顔の前に手をやって目を細めた。しばらくして啓吾は手を顔からはずして前を見た。 「晶っ!!」 目の前には晶が居た。晶は啓吾の方を見て薄く笑っていた。 「やぁ。はじめましてかな?」 啓吾は黙って晶
    さん作 [557]
  • 【ナイト・オン・ドラグーン】封印の紅、背徳の黒。Story†24

    「神水の鍵を壊せば、川の水は戻るのか?」おそらく、とマナはうなずいた。「この土地すべての水を封じ込めているのが塔にある神水の鍵だと言われてますから」「神水の塔に行こう!」亡き義父オローは口癖のように言っていた。民を守れ、それが封印を守ることになる、と。マナが為そうとしていることは、オローの言葉と一致する。むしろ、ここでアインが知らん顔すればオローに叱責されるに違いない。水の村を抜けると、二人は神
    ミルクボーイ さん作 [428]
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