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ディフェンド? ”居場所” 67
啓吾は階段をのぼっている。その階段は、とても長い階段だった。そして、やっと階段を登りきった。 「!」 目の前には、10人ほどの人たちがいた。啓吾がその場から一歩踏み出すと、その人たちは一斉に啓吾に襲い掛かってきた。 「何だよこれ!」 啓吾は襲いかかってくる人をかわしながら言った。だが、啓吾は気づいた。この人たちが晶がさらってきた町の人たちということに。 「しょうがねぇ・・・」 啓吾の前に男が襲
梓 さん作 [457] -
フェニックス 10
「っん……」瞼をあげると、太陽の光りが眼を直撃する。反射的に眼を細め、瞳孔を調整しながら徐々に瞼を開いていく。街はすっかり明るくなり、太陽は空高く、時計の針は朝と昼の中間を指していた。「んっっ…」っと、一度背伸びを大きくし、体をほぐす。ベッドから起きたゼノスは眠気覚ましに熱いブラックコーヒーを白いカップに注ぐ。一気にカップの中の黒い液体を飲み干し、喉から胃へと移動していくのが熱さで分かった。トン
導夢 さん作 [398] -
【ナイト・オン・ドラグーン】Story†23
「確かこの辺りのはず…」上空から見下ろす。「村があったぞ。」そう告げてレグナは村へ降下した。村の近くに降りて入口まで歩いた。その中に入ってアインは唖然とした。村はかなり寂れていて、村人達の活気がまるでなかった。瓦礫の山にしか見えない建造物は彼らの家だとアインは悟った。村の中心まで歩く。どの家も崩壊していて、家の隙間から村人達の姿が嫌ほど目に入りこんできた。歩きながらマナが口を開いた。「ここの村
ミルクボーイ さん作 [484] -
神の悪意 〜代償2〜
日常生活が壊れる、生き残るために。何故だろうか、恐怖よりも好奇心の方が圧倒的に強い。僕は言った、「望むところだ。」男は目をつぶり、言う。「我が手に宿りし神の魔槍よ、今契約を無にし、新たなる主との契約を最後に命じん。」呪文のようだ、唱え終わると不思議な感覚に襲われた。黒い光が零を包み込んだ。冷たく、空虚な光、身体に浸透する感じに何か懐かしさを覚える。「人間に神器は扱えん、怯むな!!」感じる、今まで
鬼大根 さん作 [380] -
月の行方-1
[ミーンミーン]虫が鳴いている。蝉じゃなく鈴虫のようだ。[ミーンミーン][ザワザワ]草をかき分ける音。「はぁはぁはぁ..] 一人の若い青年はかなり息をみだしている。かなり疲れているようだ。その身なりは、ボロボロの薄い衣でできた服とズボンは破れ果て原形をとどめていない。男の首には、銀でできたネックレスをつけているようだ。ネックレスには‐ (RON)と英語で掘られているようだ。男は草の茂みに入り一目
人狼 さん作 [439] -
フェニックス 9
一般の通行証の場合、オリュンポスに入るまでに様々なチェックを受けなければならず、常に長蛇の列が出来ている。翌日になってから入れるようになることも珍しくないため、簡易ではあるが宿泊施設が設置されているほどだ。ほとんどの貴族や騎士団の上流階級でさえ、列に並ぶことはないがチェックは受けなければならない。しかし、帝室の刻印が押された特別な通行証「スレイプニル」となると列に並ぶこともなく、全てフリーパスで
導夢 さん作 [568] -
光マツリ
今のでツキは気付いた。光マツリは反射的に身を守るためにでてくるんじゃないか?!といっても、まだ2回しか使っていないし、はっきりとは言えないけど…。『あっ』気が付くと足首にはまだ紐が巻き付いていた。そしてその紐はツキのすぐ横にある巨大な木に繋がっていた。てことは…これはツル?『でもどうして…』そう言って起き上がろうとしたけど、情けないことに腰を落としてしまっていた。「少年よ」突然どこかから声がした
かぁ さん作 [403] -
運命の輪11
首を掴まれ、異常なまでの力で地から遠ざけられていた優は意識が明晰でなかった。眼は虚ろに動き、焦点となるものを捕捉していない。これが人間の最期。所詮死とは華々しいものでははじめからなく、あっけないものなのだ。優は失せゆく意識の中でそのようなことを考えていた。そして−辺りを火炎が、おぞましい程の爆発が包んだ。優は死を悟り、目を閉じた。−動けない。全力で炎をまとった反動で暫く動くことができない。「逃げ
最上 さん作 [350] -
光マツリ
ツキ達が眠っている時―森のとある場所で巨大な木とリスが話をしていた。『眠りの園に子供が二人はいったみたいじゃの』木は何もかもお見通しの様だった。『どうするんですか、モヒダさん。』か細い声でリスがたずねた。『まぁ、みておれ』ズルズル…ズル『うん?』変な音でツキは目覚めた。花畑にいたはずなのに…と思い、周りを見回そうとした。けど体がうまくうごかない。おまけに足首に違和感があった。自分の体が後退
かぁ さん作 [703] -
光マツリ
森に入って、30分。森はすっごく広いと聞いていたけど、足元にあるはずの小道がいつの間にかなくなっていた。どうやら小道から逸れて迷ったみたいだった。『なんかこの森暗くて不気味なんだけど…』チィがツキの服を掴んで小さな声で言った。まだ明るいはずなのに真っ暗な森はシゲにとっても怖かった。『しかもオレ達迷子だし…最悪だ〜』その時、背後から「ほーぅ」と、ケモノの声がした。案の定、怖がりな二人は絶叫して、猛
かぁ さん作 [350]