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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

 
  • 子供のセカイ。232

    耕太は急に寂しくなった。まだ十二歳の耕太には、思い出の数自体少ないはずだが、昔のことがやけに懐かしかった。美香と舞子と耕太の三人。何も気にせず、無邪気に笑い合っていた時が、確かに存在したのだ。(結局は、舞子が力に目覚めたせいか。)そこからすべては歪み、崩れていった。舞子が美香を見る目は、日に日にきつく、尋常じゃなくなっていった。あれは、舞子が力に目覚めたあの頃は、ちょうど舞子が小学生に上がってから
    アンヌさん作 [383]
  • 子供のセカイ。231

    妙な緊張感に汗ばんできた掌を、そっとズボンの裾で拭う。目を開けると、曇り空の合間から窓を通してわずかに入ってくる光源に、抜き身の刀身がなめるように光った。『場合によっては虚仮威しも効くだろうが、生半可な覚悟では、逆にお前がやられるぞ。――まずは、抜き身の剣を持つのに慣れることだな。本当は木剣で剣術の型を身につけるのが先だが、何より時間が足りない。その稽古も一通りはつけるが、それとは別に、真剣を握る
    アンヌさん作 [367]
  • 子供のセカイ。230

    だからこそ、このサンタや目の前にいる少年は、他人とは違う知識を持っていたのだろう。すべてミルバに教わったことだった。『彼らは舞子のことをさほど気にかけていない。だから私たちの味方にはなりえないし、恐らく敵にもならないよ。』神妙な顔つきで言われた言葉が、胸中に蘇る。舞子の計画に、ラディスパークの住人が加担する可能性はないということだ。人さらいならぬ想像物さらいが起きている、ラディスパークの外の領域の
    アンヌさん作 [356]
  • ディフェンド

    01. 辺りは真っ暗な闇が広がっている。 その闇の中で少年は、辺りを見回しながら歩いていた。 どれくらい歩いただろう。 歩いても歩いても、先に広がるのは闇ばかり。 誰もいない、闇。 「ケイゴ」 後ろから、自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。 懐かしくて、心地よい声だった。 少年、ケイゴが振り向くと数メートル離れたところに光が集まっていて、そこには父と母の姿があった。 「父さん! 母さん!」 ケイゴは
    さん作 [421]
  • 子供のセカイ。229

    そんな会話が耳に入り、美香は内心動揺を隠しきれなかった。ということは、恐らく彼女たちが新しい追手なのだ。最初に助けてくれたミルバはやられてしまったが、その際、夜羽部隊の大部分を道連れにしたそうだから。裏付けるように、目の前で鳥の翼を生やした少年と、明らかに口の裂けた女が、ひそひそと交わした会話が耳に入った。「まーた、舞子様の想像物だってさ。」「あら、あんた知ってるの?」「うん、城を見に行った時にね
    アンヌさん作 [383]
  • クリスタルクラッシュ11―14

    「留まらせる?」「クリスタルクラッシュが自分たち以外にも国内にいると知ったら、軽々しく遠征はできないでしょう?」メディナはニヤリと笑った。「あ、なるほど!」ダリルは大きく頷いた。「それをやれば遠征は回避できると思いますが、その後はどうするんですか?」ザックは怪訝そうな表情で、メディナを見た。「一人づつ潰していくしかないわね」「一人づつ?」「奴らの側にいるクリスタルクラッシュよ。彼らを潰していかない
    いっとさん作 [775]
  • ディフェンド

    序章 雨の中、小さな少年は歩き続けていた。 傘もささずに、ボロボロの服で。 もう何日もまともなものを食べていなく、少年の体力は限界だった。 ───「ケイゴ、お腹空いたでしょう? ご飯にしましょう」 お腹が空く時間帯になると、母はそう優しく声をかけてくれた。 でも、今は母はいない。 父もなく、帰る家もない。 「とう、さん……かあさん……」 朦朧とする意識の中で、少年はそう呟くとその場に倒れ込んだ。 
    さん作 [425]
  • クリスタルクラッシュ11―?

    「奴らはどうだった?」ダリルは席に座ったエナンに砦にいる騎士団の様子を尋ねた。「隙がなかった。恐らくザックさんの力をもってしても上手くはいかないだろう」エナンは無念そうな表情で首を横に振った。「手詰まりね…」リリアは一つ大きく息を吐いて、頭を掻いた。「なら強行するしかないわね」メディナは目を鋭く光らせると、「ザック、大きなエネルギー波は出せるようになった?」と、尋ねた。「はい」「なら、それを奴ら
    いっと さん作 [750]
  • あなたの願い叶えます。

    一生に一度だけ願い事を叶えられるとしたら、あなたは何を叶えて欲しいですか?お金持ちになりたい?権力が欲しい?有名人と結婚したい?それとも....これはある幸せな家族の話し。家族三人で旅行に行った帰り。車を運転しながら帰っていると、赤信号を無視してきた一台の車と衝突。家族三人の乗った車はガードレールに突っ込み大破。小学生くらいの男の子は一命を取り留めたが、両親は搬送先の病院で死亡。信号無視をした車
    AJJ さん作 [395]
  • 子供のセカイ。228

    美香はそのことに関しては、ミルバを恨んでいた。子供のわがままではあったが、いっそ舞子の計画のことなど教えてくれなければよかったのに、と思ってしまったのだ。舞子を憎まないと決めたのに、その覚悟が確かにあったはずなのに……。(どう説得するか、なんて……わかるわけないじゃない。)城の攻略方法については、まだ曖昧ではあるが、少しずつ考えを詰めてきている。しかし舞子と再びあいまみえるところを想像すると、そ
    アンヌ さん作 [436]
 
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