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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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QUEEN of QUEEN〜漆黒の王?〜
剣で引き裂くと、怪我人の足に巻き付け手当を始めた。「他にも何人かまだ埋まってる。」「教えて!何があったんです?」瓦礫の山を一瞥して男に向き直ると焦ってリシュアは男の胸ぐらをつかんで叫んだ。男はその手を払い、手当てを終えて立ち上がるとリシュアに向かって半ば呆れ顔でため息をついた。「お前のようなガキが何があったか聞いてどうする?そんな鎧なんぞつけて戦士気取りか?そんな事をしてもあの魔竜には勝てやしな
かなで さん作 [379] -
QUEEN of QUEEN〜漆黒の王?〜
話しかけてきた少女が、赤いマントの娘だったので一瞬意外な驚いた顔を見せたが、目の前の惨劇を思い出して自分も瓦礫を掘る作業に手を戻し、苦笑まじりにまるで独り言のように話し始めた。「こんな所で噂のモノに2度も遭遇するなんてな!俺も大した運を持ったな!」「なにがあった?」「一つは昨日ランタンに寄った赤い旅人、もう一つはその旅人が口走った化けもんだ!」大まかな瓦礫が除かれ、下から無精ひげの男同様、戦士の
かなで さん作 [358] -
QUEEN of QUEEN〜漆黒の王?〜
街の北側へリシュアは走った。昨夜魔竜を見失った街の北の森…魔竜ザイラスはまだ森に潜んでいたのだった。(もっとよく探すんだった!)苦虫を噛みしめるかのように顔には後悔が表れ、剣を握る手には一層力が入る。街の北側の門はその姿を失っていた。門の周りには街を囲む高い石垣があったが、それも門を中心に瓦礫の山になっていた。先程の轟音に混じり聞こえた悲鳴の一部はどうやらこの門の破壊によるものらしく、門の瓦礫に
かなで さん作 [357] -
光マツリ
ツキは耳を疑った。けど今確かに、少年の空中ブランコと言った…。するとオッサンが楽屋へ戻ってきた。そしてその爪先はツキへ向けられている―\r 『ツキたのむぞ!!』オッサンはそういった。『は…??オレ?』こんな言葉しかでなかった。確かベルっていう女のヒトと山田君がペアでやるはずだった。でもなんでオレ?『ベルが腕の骨おったんだ』…だからオレにやれと…?『いつのことですか!オレしばらくしてないしいきなり
かぁ さん作 [469] -
・・Dark*Rain・・
「・・涙??」「うん。じいの所へ行きましょ」「分かった」水無月は二つのカップをキッチンへ置き、奥の部屋へと入った。クローゼットから黒いマントを取りだし、服の上に来て黒い傘を持ち、部屋を出て、睦月と共に家を出た。雨が傘に当たり、音を遮る。睦月と水無月は小走りで、街の外れにある小さな小屋へと走った。フードを被り傘を閉じてドアを叩くと、ゆっくりとドアが開き水無月と睦月は傘を閉じ、小屋の中へと入って行っ
十六夜 さん作 [309] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
鼓膜に骨に響いた音は次第に静まり、街の人々の悲鳴も比例するように止んだ。皆が様子を伺い、たたずをのんだ刹那…悲鳴とも叫びとも言えるような、高く低く先ほどの地響きなど足元にも及ばぬ、大気を切り裂く雄叫びが人々の恐怖を確実なものにした。老夫婦はただただ震えるばかり、気を保つことが精一杯でリシュアの事など忘れていた。「ご主人、女将さんとここにいて。けして家から出ないで、私がこの宿を出たら家中の雨戸を閉
かなで さん作 [339] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
噂は今また一つ、現実となって目の前に突きつけられようとしている…だが信じたくないのか信じられないのか?老夫婦の中では少女リシュアの話をどううけとめるか不安と疑問の渦が沸き上がっていた。その沈黙はとてつもなく大きな地響きによって突如破られた。空気という空気が振動し、地面もそれに連動して鼓膜が破れんばかりの轟音が街全体を覆った。街のいたるところで悲鳴が上がり、続く轟音に混ざって得体の知れない恐怖が広
かなで さん作 [297] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
店主は半信半疑で、でもどこか恐怖の色を帯びた目で少女を見つめた。「はい、魔竜はおっしゃるとおりの恐ろしい力を持った竜の王です。」「それを追って?…ってこの近くに来てるのかい?」女将は少し取り乱した声色で不安げな表情になった。「昨夜この街から少し北に行った森までは確かに追跡できていたんですが…雨で月明かりが消えてしまって、奴の鱗は闇に紛れると見失ってしまうので。」もう老夫婦からは言葉は返ってこなか
かなで さん作 [313] -
・・Dark*Rain・・
私は雨が好きだった。数える事が出来ないその雫をそっと窓のカーテンを手で押さえて覗いて見る。この街は雨が止まない。ずっと・・ずっと・・まるで誰かが泣いている見たいに。・・Dark*Rain・・薄暗い中、私はカーテンを開けた。今日も雨が降っているベットから身を起こしてキッチンに向かい熱い珈琲をカップに注いだ。カップを持ちベットに腰をかけると、ベットのきしむ音だけが部屋に響いた。カップを冷えた両手で包
十六夜 さん作 [351] -
【夢くい】26
シキは手をはなして、ベットに腰をかけた。吸血鬼は少し下を向いたまま黙っている。「・・・・私はシキ。貴方は??」「はっ!!??」「貴方の名前は??」「・・名前・・」「どうしたの??」「・・俺に名前は無い」「!!・・・じゃあ私がつけていい??」「はっ!!??」「だって名前が無いと貴方を呼べ無いじゃない」「・・・・勝手にしろ」「そうだなぇ」シキはまたベットから立ち上がり、吸血鬼の前に立っち吸血鬼の顔を
豚姫 さん作 [360]