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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
「久々にこんなにゆっくり食事が出来て嬉しいです。特にここ5日ばかり走ってばかりで…」おかわりのパンもたいらげ、満足そうに女将を見て微笑む。「ご主人が気になるのも無理はないですね、今までどの村や街でも私は目立ってましたから。美味しい朝食のお礼に質問にお答えします。」「私はリシュア=ラズフェルン、北から魔竜ザイラスを追ってこの街まで来ました。」「北から?一人でここまで?」「途中大勢の兵士の方々と一緒
かなで さん作 [355] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
少女の傍らには少女の背丈に届かんばかりの剣が白銀で剣とその剣に絡まるように金で竜の彫刻が施された美しい鞘に収まり、朝日に照らされ輝いていた。「お前さんは一体何者じゃ?どこから何をし…」「まあまあ!朝からお嬢さんをそんなに質問責めにして!朝食ぐらいゆっくりとらせてあげなさいな。」焼き上がったパンとスープのおかわりを持って店主の妻、宿の女将がやって来て、今や野次馬に成り下がった亭主を呆れ顔で叱りつけ
かなで さん作 [361] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
「今日はいい天気になりそうだよ。」年老いた宿の主人はそう言って少女の部屋に朝食を運んできた。「街中みんなあんたの話題でもちきりだよ…魔竜なんて言ったそうだな。」パンをちぎりながら少女は少し苦笑してパンを口に入れて頷いた。「魔竜は禁忌じゃよ…それは口に出しちゃぁいけない事だ。知らないわけじゃなかろう?ましてやお前さんのような娘子がそんな物を着て…。一体…」次々と朝食を口に運ぶ少女は今は赤いマントこ
かなで さん作 [344] -
ディフェンド? ”凍結した海” 35
サメを、水の刃がぶつかる。凛は、ダメージが大きいため上手く力が入らない。そのせいで、少し押され気味だ。サメがだんだん凛に近づいてくる。 シュゥゥゥゥゥ・・・ 「!」 水の刃がだんだん小さくなっていく。そして、サメは勢いをつけて刃に頭突きをした。すると、水の刃は消滅して周りに水飛沫が舞う。すると、サメは勢いよく凛の方へ向かってくる。 「これで、終わりだぁっ!!」 「!」 ザッパ―――ンッ・・
梓 さん作 [328] -
光マツリ
スライダーTownのまんなかにあるのは大きなサーカス場。今日もスライダーザストーリーズサーカス団のショウがくりひろげられていた。矢吹 七月(ツキ)は空中ブランコ担当だったけど今じゃ、レギュラーをとられサーカス団の雑用・補欠として働いている。空中ブランコをしていたのはもう今から1年前のことで、そのころは“少年空中ブランコ”と騒がれ、大ブレイクしたものだった。けど今は雑用。悲しい事実。『ナツキ
かぁ さん作 [448] -
デジログ使いと翁の鍵 第21ログ―教師―
第21ログ―教師―\rランザの発言に零太は柄にもなく本気で驚く。「パートナー!?あいつがっ!?」―間違いないです。彼から感じたオーラはそれの物でした。別に零太殿を目標にしてる訳では無い様ですけど…―\rランザ(しつこいようだが左手)は悩むような素振りをした。神経は零太のものなので手を変な方向に折られると痛いのだが、喧嘩で何度か外しているので慣れていた。慢性かよちくしょう…「…とにかく、話がどんな
白山こっこ さん作 [401] -
【夢くい】25
「・・・」ライトは椅子に腰をかけて下を見た。「・・!!あっ!!・・すいません」「えっ!?」「ヒカリの話しは・・」「いや、いいよ」「ライト・・何かありました??」「!!・・いや」「・・そうですか。僕は少し寝ますね。ライトも旅の疲れで疲れているでしょ??少し休んでくださいね」「ああ」ライトはシンクに背を向け、ドアを開けて立ち止まった。「ヒカリは・・」「??」「いや、何でもない」ライトはゆっくりドアを
豚姫 さん作 [397] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
少女はそれを聞くと少し目を伏せて何か考えているそぶりをし訝しげに見る店主に目を戻した「宿は他をあたります。一つお伺いしたいのですが、こちらは人がかなり出入りされてるようなので…魔竜ザイラスについて何かご存知ないでしょうか?」「魔竜だとぉっ!?」店主の驚愕の叫びはかなりのざわつきだった店内に瞬時に静寂をもたらした。一斉に赤い衣をまとった少女に店中の視線が注がれる…少女はその異様な空間に別れを告げる
かなで さん作 [383] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
ざわめくその場に、外の雨にうたれ全身ずぶ濡れの小さな人が入ってきた。酒場を切り盛りしていた店主は新しい客をその目で出迎え、一瞬言葉を詰まらせた。血のように真っ赤なフード付きのマント、 濡れたフードをとると同時に現れたのは透き通るような美しい金髪は絹糸のように三つ編みに束ねられ、陶器のような白い肌に薄紅の頬、青く澄んだその両眼が店主をとらえにっこり微笑んだ。「宿を探してるんだけど…空いてないでしょ
かなで さん作 [333] -
QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
〜それはまだ夢物語に出てくるような、幻獣や精霊が人間と共存していた頃の物語〜[赤い旅人]街は夜の雨に包まれていた。さほど大きな街ではなかったが、国境に位置するそこは人々の往来が激しく、商人や旅人…各地方へ旅立つ者の休息の街として栄えていた。雨あしは夜が更けるとともに増し、いつもなら旅人たちが露店で酒を飲み交わし、街角の賑わいもある時間ではあったが今夜は街は静だった。ある一角をのぞいて。街一番の大
かなで さん作 [407]