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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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天駆ける時間62
「安心しなよ…君もすぐに楽にしてやるから!」刃がぎらりと怪しく光る。「死ね!」素早く繰り出された突きが、真っすぐにカケルの心臓に向かう。(もらった)男は勝利を確信した。しかし、「うぉぉぉぉ」カケルが僅かに身を反らし、刀をかわした。隙だらけの男の顎に拳を叩き込む。バキッと鈍い音がなる。カケルは素早く刀を振るった。「お前が…」必死に防ぐ男の刀を軽々と弾く。「お前が!ユータを殺した!!」左上に刀を弾き
ユータ さん作 [313] -
天駆ける時間61
黒装束の男がカケルに攻撃を仕掛けてきた。クナイの鋭い突きを何とかかわすが、肘や蹴りがもろに決まる。「ぐはっ」地面を転がりようやく止まったカケルの背中を男は踏み付けた。「ふっ…光の戦士になって数カ月でベアーを倒すとは褒めてあげよう…しかし、私を倒す事はできないがね!」ぐりぐりと踏み付けて、さらに体重をかけてくる。カケルは息が苦しくなって視界が霞んできた。しかし、無我夢中で刀を振り回し、横に転がる。
ユータ さん作 [314] -
天駆ける時間60
現れたのは獰猛な牙と爪をもった、?メートルくらいの熊が?体、それに黒装束に身を包んだ、長身の男。腰には刀をさげ、手にはクナイを持っている。「いったい俺になんのようだ。」カケルは剣を抜きはなった。刀身はキラリと白くひかり、並くらいの鋭さがありそうだが、前に比べれば、十分の1程度しかなかった。「そのナマクラの心剣が…よほど心が弱っているようだな」顔にも何か被っているため、よくわからないが、明らかに笑
ユータ さん作 [395] -
天駆ける時間59
バイクのエンジンが唸りをあげて、道を爆走していた。踏み鳴らされた道は運転もだいぶ楽にできた。おかげでカケルは?歳で普通に 運転できるようになったのである。じりじりと照り付ける太陽。天界の季節はわからないが、現世では夏シーズンなのだからやはり天界も夏なのだろうか…そんな事を考えながら、走っていると、道の脇に生えた一本の木を見つけた。今は太陽から少しでも避けたいためにカケルは休憩する事にした。バイク
ユータ さん作 [301] -
天駆ける時間58
それから一週間がたった。バイクの燃料は大気に舞う特殊な成分を燃料にしているらしく、エンジンさえ動けば、大して補給しなくてもいいらしいと言われた。天界の化学は素晴らしいとカケルは思った。しかしバイクを見る度に、ユータの顔が浮かんだ。「これからどーするんだい?」事情聴取をしていた天使がカケルに尋ねた。「俺は…ゼウス様のいる神輝城を目指します。どーしても会わなくちゃいけないんだ」カケルが次の町に向かう
ユータ さん作 [311] -
天駆ける時間57
カケルはすぐに解放された。詰め所から外にでると、太陽が眩しく照らしてきた。詰め所の天使達にバイクの修理と今日の宿をお願いすると心よく聞いてくれた。だからカケルは町を散歩することにしたのだ。町のなかでは笑いや子供達のはしゃぐ声が飛び交い、軒を連ねて露店も出ていた。何か買いたいわけじゃなかった。ただ、ぽっかり開いてしまった心の穴に何かで蓋をしたかった。「ど〜したんだい?にいちゃん」歩いていると突然声
ユータ さん作 [312] -
天駆ける時間56
ひらひらと麦藁帽子がバイクの後方に落ちてきた。無我夢中でそれを掴むと、カケルはハンドルを握った。涙で視界が霞む。大地はゆっくり静かになっていく。そしてカケルが町の門をくぐると同時に、大地はおとなしくなった。町のなかは綺麗な住宅が並び、花がそこらじゅうに咲いていた。町をぐるりと囲むように作られた城壁の中にこんな綺麗な花があるなんて想像もつかなかった。しかし…カケルは空を見上げていた。城壁に丸く縁取
ユータ さん作 [287] -
天駆ける時間55
「うわぁっ」「カケル!!」ユータが伸ばした手と、触手が引っ張ったのは同じタイミングだった。両方から激しく引っ張られてカケルは呻いた。「くそ…なんなんだあの触手は!」ユータは片手で運転しながらもう一方の片手でカケルを引っ張っているのだから、カケルはゆっくり大地に近づいていく。「うわぁぁ」「くっそ!!」町の城壁が段々と大きく見えてくる。見れば城壁のに、天使達が集まり、何やら叫んだりしている。「ちっ…
ユータ さん作 [496] -
ディフェンド? ”アクシデント?” 24
「勘弁してくれよ・・・」 啓吾は、小さい声で言う。啓吾達5人はダラットに来ている。そこにいる泥棒を捕まえるのがこれからやることだ。 「啓様ぁ。これからどーするんですか?」 李那(りな)が、啓吾の隣に来て言う。 「啓様って呼ぶな!」 と、言って啓吾は歩くペースを速めた。だが、李那も早足になって啓吾に追いつく。李那に気がついた啓吾は、また早足で先に行く。その繰り返しだ。 「まったく、李那は・・・
梓 さん作 [385] -
【God-Game】~神様のゲーム~ <02ゲーム目>
「これよ♪これ♪」3人は夢歌の宮殿に行き、地下室におりた。「god-game??そのままだな。」夢歌はゲームの蓋を開けた。「・・・。」「早速やってみようよっ♪」「そうだな・・」ゲームは長方形の薄い板で出来ていて、真ん中に丸く大きなボタンがあり、ボタンの周りには述語が刻まれていた。「このゲーム自体インチキ臭いと思っていたが、述語が刻まれているとはな・・」「何て書いてあるんだ??」「始まりは、いつか
有朱 さん作 [362]