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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ギャグ・クエスト6
魔法使いの経歴を詐称していた少女。 今の仕事は、もっぱら勇者たちの食事づくりだった。「なに作ろうかなー」 冷蔵庫を開けると、ギッシリと薬草が詰まっていた。「病院くさーい」 ほとんどの薬草は、倒したモンスターが持っていたもので、道具屋で買ったものは少ない。捨てずに取っておいたら、溜まってしまったのである。「買い物に行くの、めんどくさーい」 重度の役立たずである。 そういうわけで、他の食材を切らし
雛祭パペ彦 さん作 [402] -
フォーゲット
『さぁさぁ何処へ向かいましょう。宝物さえ失った、忘れられた島のうえ。さぁさぁ何を歌いましょう。懐かしがるのは今だけで、悲しくなりはしないから。追ってくるのは誰でしょう。何もかもを失った忘れられた島のうえ。糸に引かれて走るのは、いったいどんな者なのか。それが見えるはいつなのか』「それが続きの歌詞だったとしてなんなの?私に関係があるの?」「それは貴方がこの道を進む限り考え続けなければならないことです
真 さん作 [313] -
Monstars Da-Capo?
シヴァもあまりの恐ろしさに震えていた。久しぶりに見たが、相変わらずなんて醜い容姿の女だろう。襲われることなどありえないが、ひとりで村の朽ち果てた教会に住み着いていることも奇怪で、怪しげな魔術の研究をしているに違いない、ともっぱらの噂である。本当に早く死んでしまえばいいのに。村人の誰かが殺せばそれで済むのだが、誰も魔女の呪いを恐れて手を出せないのだ。あの女は絶対に村に不幸をもたらす。近頃、ついに村
キリン さん作 [306] -
Masack
クラスの皆が僕を見てきた。それを無表情で見返す。「あなた…名前は!?」上条美咲が聞いてきた。僕は割りと素直に、「僕は……黒李七草」と答える。教室に蟻の様にたむろしている人達が、あんなヤツいたっけ…知らないわ………以外とイケてる顔じゃない…?とブツブツ言っている。僕は当然気にしない。…気にしても意味がない。上条が蟻を静かな顔で見ていたが、急にこっちを見て言った。「そう。じゃあ七草ッ。」…いきなり呼
笹の葉 さん作 [335] -
フォーゲット
「そうね。貴方が信頼出来るなら、私はここで休んでもいいのだけれど」「信頼できませんか?昔はあんなに一緒に居たのに」聞こえる声のトーンが不意に沈んだ。相変わらず姿は見えないけれど、リズは何故か心に石を落とされたような波紋が起こった。この気持ちは何なんだ。そう自問しても答えを得るには時間がかかるだろう。「リズは聴いたことはありませんか」理解できない気持ちに気を取られていて声の主の質問を理解するのに数
真 さん作 [316] -
air?
レックス達3人は3日間トンネルを歩きつづけた。食料が底をつきはじめている。 「レックス〜、本当に地上に出れるのかよ。このままじゃ魔物に殺される前に飢え死にするぞ。」 ハウィーがだるそうに言った。 「分かってるけど引き返すわけにはいかない。」 レックスは強気に言ってみたものの声には力がなかった。 それから3人は1日歩き、ついに食料は底をついてしまった。 「やべぇ…冗
182 さん作 [385] -
フォーゲット
「お久しぶりです、リズ」声をかけられても、リズはまだ闇を凝視していた。声は辺りに響くだけで、不思議とどこから発せられているのかさっぱり判断がつかない。リズは冷たく、存在の読めない者に言った。「…仮に知り合いだったとして、よ?姿を見せず、声のみの相手に久しぶりと挨拶をするほど、私は無防備な馬鹿じゃないわ」そこで言葉を切って、声の主の出方を待つ。しばし待っても返事が来ないので、彼女は寝ていた木の下を
真 さん作 [320] -
ASSASSIN
「若君。軍議が始まるぞ。」 顎髭を少しのばした中年の男が稽古をしている青年に話しかけた。 「ぁ、アレスさん」この人は、昔からいつも僕の傍にいる。僕の親のような人、そして師匠。 この国の王は僕の親だけど…話をした記憶がない。「軍議って…ここ10年は戦争なんて無かった平和ボケした国ですよ?」そう言いながらも木剣を中庭に放り投げた。「自分の住んでいる国をそんな風に言うもんじゃないぞ。ついてこい」アレス
T. さん作 [315] -
フォーゲット
『それは忘れられた島。ゆっくりゆっくり消えていく。それは忘れられた島。そこには誰がいるでしょう』 リズはもう長いこと果てに繋がるという道を歩いて来た。人が歩いて出来た道故に舗装などされてはいない。リズは16の誕生日からこの日まで、たった一人だった。だから、でこぼこで歩きづらい、夜は真っ暗闇なこの道を歩き続けるのはもう限界に近かった。 その夜、リズはゆっくり目を開けた。そして有り得ないと首を振る。
真 さん作 [322] -
ASSASSIN
一人の旅人が「剣」を手に入れてから、世界は変わった。 魔剣をもった彼には、続々と闇の生き物が味方についた。 人間達は、いち早く手を打った。 戦争を止め、同盟を組み、国力の充実に努めた。 世界をまとめた、大国ソルド。 その城の中庭で若い男が剣術の稽古をしていた。
T. さん作 [336]