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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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天駆ける時間?
視界の先には天井が広がっていた。体をゆっくり起こして辺りを見回す。カーテンから優しい風と光りが入ってくる。薬品の入ったケースや独特の臭いからして、どうやら保健室のようだ。ガチャ…扉の開く音に顔を向けると黒髪の女の子、未来と赤眼鏡の女の子。空が部屋を覗きこんでいた。「体調はどう?」未来がベットの傍までくる。「だから大丈夫だって言ってるでしょ」空が薬品を吟味しながら未来に話かける。「体はなんとも…ケ
ユータ さん作 [392] -
ディフェンド ”ターゲット発見?” 14
「御前がリイバー?」 啓吾は不思議そうに言う。 「そうだよ」 「記憶が抜かれてないの・・・?」 「記憶って?」 「あぁ、もぉいい!それより、コイツ知らねぇか?」 啓吾は翔の写真を見せる。 「あ〜ぁ、翔ね。付いて来なよ!」 と、凛はトコトコと、歩き出した。 「翔を知ってるのか・・・」 「とりあえず、付いて行ってみよう。あの子の事はあっちの戻ってからでいいでしょ?」 啓吾と怜は凛の後を付いて行っ
梓 さん作 [367] -
天駆ける時間?
「うっ…くぁぁ」大きな口の中で両足を踏ん張り、両手で口をこじ開けている。「ハカイ?」カケルをかみ砕こうと顎に力が入ってくる。「ぁあぁ…そ、そら?」空はすばやく駆け出すと未来を抱えて一旦飛びのいた。「ハカイ…スベテヲハカイスレバジユウ…」蛇男は不気味に目を笑わせて顎を閉じようとする。「破壊や憎しみによって生み出された自由なんかより?みんなが笑っていられる自由の方がいいに決まってるだろ?」カケルは力
ユータ さん作 [356] -
天駆ける時間?
「円月?」鞭のようにしなる剣を持つ白いコートの影と黒いコートの影が蛇男を相手に戦っていた。「空。こいつなかなか強いよ?」白いコート…未来は剣を構えながら空に声をかける。「こっちも全然?刀身が短いから、イマイチ当たらないの?」空も切り付けてみるが長い首に弾き飛ばされてしまう。「くはっ」空中ですばやく体を反転させて地面に着地する。が、腹にうけたダメージですぐに走り出せない。一対一ではさすがの未来も防
ユータ さん作 [401] -
天駆ける時間?
「棒きれ??」カケルは空を見る。手には昇り竜のエンブレムを彫ってある刀を握っている。「??それは?」「これ?私の心剣」「心剣?」カケルは空の刀を見つめる。「鋭い、誰も寄せ付けない心…だから、光の力が反応して刀を作りだしたわけ」「は、はぁ?」イマイチ状況が読み込めないカケル。「ふぅ〜…なら強く念じてごらん?心があなたの思いに反応して、それで心剣が出来るから?ハイ?考えるよりまず行動?」カケルの背中
ユータ さん作 [405] -
天駆ける時間?
ふわりと浮いた体に飛び蹴りを食らわす黒い影。「円月?」眩しい光の残激で蛇男の注意を反らすもう一つの影…「そんなヘナチョコ棒きれでどぉ〜すんの?」聞き慣れた声…黒いコートに身を包み黒いフードを被った人。フードの中から見える赤い眼鏡…「そ、そら??」「よくわかったわね」「な、いったい?なにがどぉ〜なって???」混乱した頭に整理をつけるため、カケルは頭を振る。「私達も光の戦士なの」「私たち?」「そう…
ユータ さん作 [397] -
朝、染めし頃?
激しいお叫びを上げて、翼を上下する。その度に竜巻が起き、葉は舞った。そしてもう一度大きく羽ばたくと、夜の闇に消えて行ってしまった。「っくそー!」「また逃げちゃったね、昴くん、アラタくん」悔しがる昴を尻目に苅蘭は呑気なものだ。 ・・・・・オレは昴!波動使いだ。同じ施設のアラタと苅蘭と、今日も目当ての大隼を捕まえようと、森に来た。
朝顔 さん作 [379] -
天駆ける時間?
「うっ…くっ…」息が苦しい。気分が悪くなる。サラリーマンがゆらりと立ち上がった。背中がもこもこと動き始める。そしてサラリーマンが激しく痙攣したかと思った瞬間。背中から何かがとびたしてきた。人間の足…足だけ見れば人間なのだが…上半身は違った。くねくねとした蛇のような頭と無骨な腕がついていた。「気持ち悪い…」「ハカイ…ハカイ…ハカイスル」化け物は大きな口を開きながらカケルに迫ってきた。震える足に叱咤
ユータ さん作 [415] -
天駆ける時間?
憂希町(ゆうきちょう)ゆううつと希望という字をとって付けられた町。何気なく過ぎるこの町にカケルはすんでいた。〜七月半ば、午後6時〜。カケルは学校の用事を終えると、一人帰り道を歩いていた。右に側には公園があり、左側には川が流れていた。「あれから…二日…なぁ〜んにもなし…かぁ…」カケルは空を眺めながら一人呟いた。太陽は完全に沈み、月が姿を表していた。「ん?」公園の方に目を配る。夜の暗闇の中で動く影が
ユータ さん作 [410] -
薔薇の鎖?
奇妙な出来事に頭はついていかず抹消を繰り返した…でもそれさえも追い付かない恐怖「ようこそ、いらっしゃいませ」年より若く見えるメイド服を着た女が、スカートの裾をつまみ、胸に手を置き、片足を後ろに下げると深々と頭を下げた。来訪した客の男は、雨に濡れたのかビショビショだった。「ここは…?」男は何故自分がここにいるのか分からなかった。メイドは混乱している男に微笑む。「あなたはここがどこか御分かりですよ。
龍王 さん作 [655]