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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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endo・memory14
―曇った空を見るたびに、思う。私達は、捕われたのだと… 「………。」アクセルの前に現れた人物が、大きな城の屋根の上で月明かりに照らされている。その目は真っ直ぐに月を見ていた。人物が小さく溜め息を着き、ふと口を開く。「…この空の下で、君と僕は、会ったよね…」人物が歌い始める。音楽こそ付いていないものの、それは確かにユキが歌っていた歌だった。人物は歌
井浦快里 さん作 [356] -
ディフェンド? ”願い” 11
「・・・!」 「すいませんねぇ。ウチの娘が・・・」 そこには、布団に横になっている老人の姿があった。 「あの子はねぇ、ずっと1人で頑張ってきたんだ・・・。だから、叶えたい願いの1つや2つあるだろうに・・・」 老人は軽く咳をして話を続けた。 「このわしの体じゃ、その願いを叶えてもやれん・・・。今、あの子の願いが叶えられるんだったら・・・、あの子の願いが叶うまでそっとしといてやれんか?」 と、言う
梓 さん作 [387] -
侍?
いくらその町人の連れが体驅のごつい男だからといって、相手は丸腰、突然へっぴり腰に抜刀したところで弱気になった心中を晒け出している事にしかならない。抜いてるにも構わずに町人の連れが威嚇する様に一歩踏み出して見据える。怖がってないのが良くわかる。弱腰に刀をチラつかせたところで何にもならない。そこで唐突にその町人が連れの非礼を詫びると、見逃してやる立場となった事に安堵し、一息つくと刀を納める。そうして
よっしん さん作 [459] -
侍?
江戸の町にも浪人風情がやたらと増えてきている。お家断絶となって食いぶちを絶たれた侍が最近とみに多くなってきたという事だ。斬り合いしか能の無い侍が食っていくには、ちまちま楊枝作りや傘はりの仕事をこなす以外方法は無い。賭場や庄屋の用心棒は余程の腕前でないと務まらないのだ。大半が自己流の、型もなにもない、ただ出たら目に刀を振り回すだけの刀法というにはお粗末な腕しかないのだから仕方ないだろう。そもそも刀
よっしん さん作 [537] -
キングダム 13
「何があったのかしら・・。」レイラが呆然と呟く。それに答えたのはジルファだ。ゆっくりと辺りを見渡して「村人がいないということは、避難したのでしょうか。だとすると―」「自然災害でしょう。」エマが後を続ける。「小規模の竜巻でも村一つ破壊するのは簡単です。村人はすでにどこかへ避難していたんでしょうね。なんにせよ、犠牲者がいないようなので一安心ですわ。」「それはどうかな。」一息で言ったエマの言葉に、黙っ
るぅ さん作 [473] -
magicainoteーマジカルノートー??
私とレイは、テレポートして魔法界についた。レイが魔法界の通りを歩き出すと、あちこちから歓声が上がる。「レイ様いらっしゃってるぞ〜!」「え、あのレイ様が?!」「ホントなの?」だが、レイは無言で歩いている。私なんかひやひやしてるのに。いつ、レイのファンが押しかけてくるか。これだから魔法界ってにがてなのよね。「!!」突然、手を引っ張られた。手を引っ張ったのはレイである。私はレイに文句を言ってやった。「
MIO さん作 [395] -
ディフェンド? ”渡さない!絶対に” 10
「あのぉ・・・、これに何か?」 「あ・・・、これは何処で?」 「あぁ・・・うーんと。貰ったんです」 「は?」 啓吾はキョトンとして言う。 「男の人から貰ったんです。『これに願いを言えば願いが叶う』って」 「・・・」 「あ、名前言ってませんでしたよね」 「あ・・・?」 「私は、沙羅(さら)って言います」 「俺は、啓吾だ。こっちは怜」 「そうですか」 沙羅はニコッと笑いながら言う。 「沙羅さん・・
梓 さん作 [401] -
ハチャメチャ冒険30
ユータは真っすぐにシンキを睨み据える。「くくくく」シンキは指でユータを挑発する。「シンキ…?」ユータは力いっぱい地面を蹴り上げ、シンキに向かって直進する。「ロザリア…」目の前に横たわるサイクロプスを眼下に見ながら、リミスは連結棒を振りかぶる。サイクロプスの醜い顔が一瞬…僅かな笑子を浮かべた…「大好きだよ…ロザリア」ザクッ…一つの生命の息吹が星を放れた。「くくく…とんだ三文芝居だな…」髪をかき上げ
ユータ さん作 [403] -
ハチャメチャ冒険29
(どうしよ?どうしよう??…)額から汗が出てくる。腕の力を抜いて一心に祈る。 「わが契約の元に…ユータの力を開放する?」ユータの腕輪が輝きを放つ。「天力開放?一ノ刃」ユータの刻印が光りを放ち、ユータを包む。桐生がぎらりと閃くと、ユータはサイクロプスに向かって走りだした。風のように早く。その動きはまるで…「忍者?」ミホシがシンキの剣を切り付けながらえりなを見る。初めての契約をしたのだ無理もない。「
ユータ さん作 [389] -
magicalnote―マジカルノート―??
レイはおもむろに口を開いた。「魔法使いの大会ってのはな、魔法使いの査定みたいなもんだ。免許を持った魔法使いが集い、戦う。もちろん、勝てばそれなりの商品ももらえる」魔法使いの査定か…。魔法使いにもあるんだ。魔法使いの免許をとっても大変なんだなぁ。私が関心していると、レイが続けた。「正直、面倒なんだがナ。だが、出ないと免許を持っていかれる」私はパンを口に入れ、飲み込んだ。ジャムの味が口いっぱいに広が
MIO さん作 [385]