トップページ >> ファンタジーの一覧
ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
-
インデックス ?
――分かるだろ――声が聞こえる。ウォールか?いや、ウォールじゃない。――お前なら出来るよな――誰だ?「カインさん?」慌てて声の先に目を向けたカインの視線に、首を捻りながら自身を見つめるウォールの顔があった。「どうかしたんですか?」「いや……何でもない」尋ねるウォールに、首を左右に振りながら答えると、駆逐系統の一つである『エンジン』に目をやった。緩やかな曲線を持つ凹凸の物体……カインは、どこかで見
ウグイ さん作 [339] -
インデックス ?
太陽が真上に昇る頃、カインは『死の灰』に埋もれた町並みに建つ、古ぼけた倉庫に足を運んでいた。埃っぽい倉庫内に、どっしりとかまえる一つの巨影に息を呑む。スカイブルーに塗装された車体に、重量感のある四つの車輪が車体を支えている……。「……トラック……か?」自身がトラックと呼んだ、フォアランナーが作り出した古代の遺産物である巨大なる車両を見上げながらカインは口を開いた。「あっ、カインさん」数瞬、カイン
ウグイ さん作 [329] -
?崖淵斜陽館?
ここは魔物が住まう、崖淵斜陽館でございます。本日のお客様は『未来』でございます。窓の外を飛び回り、列を幾重にもしている車を見ながら。男は、ふと我に帰る。今は、講義中なのだ。大学で歴史を教えて教壇に立ちながら。帰りの心配をしてしまっていた。「教授、質問なんですが」学生が立ち上がった。「こんな、歴史の講義が本当に必要なんでしょうか」2032年に世界戦争により、核爆弾により壊滅した地球。生き残ったのは
亜樹 さん作 [423] -
記憶 4
緑の葉を優しく風に揺らす木々が立ち並び、色とりどりの花が、美しく咲き誇っている。空は青く澄み渡り、どこまでも広がっている。花々の中で、真白が横たわっていた。そんな真白に誰かが近づき、真白を揺さぶった。揺さぶられ、真白は静かに目を開けた。そして辺りを見回し、首を傾げた。「ここ・・・どこ?」「ここはエルフの花畑。王家の者しか入れない決まりですよ。あなたは誰?」美しい澄んだ声がして、そちらを見ると、真
銀 さん作 [316] -
magicalnote―マジカルノート―?
ここは、人間界の反対側にある、魔法界。魔法界は今、大会だか何だかで盛り上がっていた。「ねー!今年の大会にさ、天才魔法使いが来るんだって〜!」「マジ〜?見に行きたいな〜?」あちこちから、楽しそうな声が聞こえる。だが、その中に紛れて1人だけムスッとしている少女がいた。その少女は紫色のマントを纏っており、小柄だった。綺麗な水色の髪を風になびかせ、人ごみを通り過ぎる。その隣には、もう1人少女がいた。こち
MIO さん作 [368] -
?崖淵斜陽館?
ここは魔物が住まうう崖淵斜陽館でございます。本日のお客様は『ショート』でございます。二人の会話が始まったのでございます。「この世界ってさぁ、何だか狭く無いかい。」「そういえばさ、世間は狭いって言うよね」「だよね、良く、こんな処でって有るね」「不思議だね世界はメッチャ狭いんだ」「どうしてだか解るかい、不思議君」「何故なんだろう、解らない。」「そう、実は私も解らない。」「なぁんだ、同じかいな」「でも
亜樹 さん作 [397] -
ディフェンド? ”我が家への帰宅” 3
「仕事を、手伝う・・・?」 「そうだ」 「どんな仕事だよ・・・?」 と、啓吾が言うと男はキョロキョロと辺りを見回した。 「まぁ、ここじゃなんだから別な所で話そう」 と、言うと啓吾と男は車に乗り込み町から出た。 「で、仕事ってのは何なんだよ?」 啓吾が再び問う。 「あぁ、そぉだったな。実はな・・・」 男の話によると、俺達が3年前に追っていた夢玉は破壊されたが別の夢玉、闇夢玉ってのがあるらしい。
梓 さん作 [349] -
Symbol 11
キーンコーンカーンコーン・・・SHR終了の鐘が校内全体に鳴り響く。この鐘がなると、麻弥が決まって言うことがある。「ハル、今日はどんな店に寄るのだ?」寄り道が大好きで、遥が何処かに寄るとも言っていないにも関わらず聞いてくる。この質問に対する遥の返答も決まっている。「適当に寄りたいところ」寄るところを知らさないでいると、麻弥が楽しそうな顔をする。二人きりの時間は、非現実的な日常に巻き込まれている中、
レナ さん作 [347] -
dis-[48]
祐希「……(オレは乗らないと決めた…決めたのに――ふざけんなよ。帰れるんじゃなかったのか俺達…でも、ここで帰ったら――?…みんな……)死ぬ…のか――?」ボソッと呟くように言葉を落とす。紫穂「――死…ぬ?」紫穂もまた、迫りくる現実を認めたくない葛藤と戦っていた。瑞枝「みんなの為。守って――」静まる司令室。“ビーーッビーーッ――”その空間に、ただ、敵のエリアE侵入を警告する音だけが響いた。祐希
遥香 さん作 [355] -
dis-[47]
瑞枝、そして見破っていた司令以外の者、――つまり“2人はパイロットになった”と思っていた人間は異憑を突かれ驚きを隠せない。瑞枝が祐希を見据えた。瑞枝「このままでは、ここにいる全員――…殺されるわ。」祐希「――ッ…」瑞枝「あなた達はこれをそのまま、ただ見ているというの!!?」紫穂「そんなッ――…」厳しく瑞枝から突き付けられたその言葉に、祐希と紫穂は困惑する。できれば見てみぬふりをしたい。しかし無
遥香 さん作 [346]