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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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Symbol 6
手に持っていた槍が塵になって風に流される。「これでもう追えない。しつこかった自分を悔やみなさい」手を離し、血がかからない位置に降りる。黒い大太刀が元の刀に戻り、鞘に納める。「・・・今までは本気じゃなかったのか・・・」男の手足が灰になって崩れていく。人間の死に方ではなかった。余っていた身体も灰になり、自然に消えていった。「・・・ふぅ」少女が一息つくと、不自然な光景全体にひびが入った。「さて・・・」
レナ さん作 [341] -
Symbol 5
すると、少女を庇うかのように、地面から四角形の土の盾が突き出た。男は笑みを浮かべ、矛先をお構いなしに土の盾にぶつけた。矛先が当たったところを中心に、ヒビが生える。いくつものヒビが端までいくと、土の盾が崩壊した。その奥に黒い大太刀を構えた少女は居た。威力が殺されたものの、槍は少女を目掛けて伸びる。腹部に差し掛かった時、それを刀身で流し、反撃に移った。地を蹴り、走り出した。風になびき、鈴が小さく鳴る
レナ さん作 [348] -
ハチャメチャ冒険7
三人の目に飛び込んできた世界。扉を開けるとそこは別世界だった。「ここが冒険者の集う場所…」ユータは店を見渡していた。「世界中にこーゆ〜場所があって、みんなが冒険してるの?」エリナはユータに教えてあげる。「えっとぉ…」ミホシはどんどん奥に進むと、カウンターの女性とやりとりを始めた。「何をしてるの?」ミホシを指差しながらユータはたずねた。「新しい冒険はないか探してるの」ミホシはやりとりを終えて、二人
ユータ さん作 [320] -
弟の「未言葉」3
5月19日。 別に誰かの誕生日でもない。 けれど確かに、弟は言い続けていた。 むしろ、訴えかけていた。「ねぇ、その日に何があるの?」 そう訊いても弟は、具体的な言葉を話す事は出来ない。 母が使っている机の引き出し。 その奥に、まだ父と恋人同士だった頃の母の日記がある。 あたしは何故かそれが気になって、久しぶりにページを開いた。 5月19日。 その日、若き母が書いたものは、とても不思議なものだっ
mirai さん作 [348] -
レジェンド‐新世紀伝説・ 最終話
未来へ‥「よお、あれ以来だな、晋達とは」 林白龍(りんぱいろん)の明るい声が辺りに響いていた。 先の戦いの後、山際晋、林白龍、村山剛の三人が揃うのは珍しい事である。「ふふ、あの獰猛なお姫様が心配なんだよな?晋」 村山剛がからかう様に言うのへ、晋は苦笑しながら答える。「いやぁ …子供たちの前では勘弁してくれよ、イーズのお守りは劉さんに任せてあるしさ」 三人はそれぞれ数名の少年達を伴って、段英
朝倉令 さん作 [470] -
ディフェンド ”遊びは終わり” 46
聯から放たれた弓は、啓吾と怜に命中した。そして、辺りには煙が舞う。 「っ・・・―――」 啓吾は静かに目を開けた。 「!」 なんと、聯の攻撃は2人の体に当たっておらず、目の前には透明なシールドが張られていた。 「これは・・・―――」 「ったく、御前ら・・・。これで、2回目だな」 入り口の方を見ると翔と舞、そしてリイバー全員がそこにいた。 「お、御前ら・・・」 「情けねぇなぁ、俺達がいないとダメな
梓 さん作 [358] -
弟の「未言葉」2
その日の朝を境に、弟はしきりに「5月19日」と口ずさむようになっていた。 5月19日に何があるのか。あたしにはさっぱり分からず、仕方なく母親に訊いてみた。 弟の話し相手を毎日している母なら、知ってるはずだろう。「5月19日?」「うん、あの子いつも言ってるんだけど」 夕飯の支度時、それとなく尋ねてみると、母は今まで見せなかったような顔で驚愕した。「…何かあるの?」「…え、いや、何も」 そう言って
mirai さん作 [341] -
レジェンド‐新世紀伝説 30 決着
カーンッ、という音に続いてカランッ、カランッ、と固い地面に木の跳ねる音が響いた。「なっ……」「突けーっ!!」 陳(ちぇん)に手槍を巻き落とされた男が、あっけに取られた表情のまま突き倒されていく。 陳の率いている男たちは村山剛の仲間である。 大柄な連中だが武芸は素人な為、陳は『合図に従って動くように』と言い含めてあった。「もうやめよう。 …そっちのリーダー格はあらかたやられたぞ」 諭す様な口調
朝倉令 さん作 [402] -
Symbol 4
あまりの勢いに、受け身を取れずに背から落ちた。警察が駆け付け、少女に声を掛ける。むくりと身体を起こし、背を叩く。「・・・邪魔」刀を鞘に納め、地面に突き立てる。男が宙から降ってきて、少女の姿を黙って見る。鞘だけを残し、刀を抜く。刀身を指先で撫で、口づけをした。一瞬、風が吹き荒れた。「・・・待っていたぜぇ!」槍を肩に乗せ、笑う。少女の周りに居た警察達の姿が消えていた。公園にあった木やベンチなども消え
レナ さん作 [324] -
dis-[41]
ビームとレーザー、特有の光を放った線は空を駆けた。“キュゥゥン―‐‐”“ドォォン”柳「直撃!」瑞枝「っやった!??」水夏『やぁりぃ〜〜ッッ!!』紫穂「倒したの!!?」皆が画面に注目し、固唾をのむ。モニターでは噴煙が立ちこめ、攻撃によって引き契られた大きな触手の固まりが飛び散るのが確認できた。司令室は緊張と期待が入り交じっていたが、期待のほうが勝っている……みな、心は勝利に浸りつつあった――
遥香 さん作 [376]