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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ9―?

    「村が破壊されたのはご存知でしたか?」「うむ…あれだけの力を使えばさすがに気付くからの」「ならば話は早いです。私たちに協力してくれませんか?」エナンは真剣な表情でレムを見た。「…」レムは小さく息を吐いて、立てかけてある剣を手に持った。「一つ聞こう」「なんでしょうか?」「王を除いた後はどうする気じゃ?」「然るべき人物に後を継ぐよう呼びかけています。成功したなら、その者を王とします」「?」エナンの言
    いっと さん作 [444]
  • 子供のセカイ。211

    ハントは背中に誰かを背負っていた。慎重に降ろされたその人物が、ぶかぶかのパジャマを着た、あの金髪碧眼の魂の分け身の少年であることに気づき、途端に二人は体を強張らせた。草地に降ろされた少年はわざとらしく服についた砂埃を払うと、ようやく今気づいた、というように、ジーナと王子に目を向けた。昼下がりの光のもと、青白い顔が一層浮き立って見える。少年は薄い唇を歪めて、なじるように言った。「あれ、お姉さんたち
    アンヌ さん作 [398]
  • クリスタルクラッシュ9―?

    「クリスタルは持っています。そしてフールの剣もあります。彼らに対抗できるクリスタルクラッシュを育成してほしいのです」メディナはレムの目をじっと見つめながら、頼んだ。「…お前さんがなるのか?」「いえ、私ではなく彼です」彼女はそう言って、ザックを指差した。「なんじゃ、男か」レムは興ざめしたような顔で、首を横に振った。「お爺ちゃん、お客様に中に入ってもらおうよ。落ち着いてお話しした方がいいでしょう?」
    いっと さん作 [488]
  • クリスタルクラッシュ9―?

    「趣味ではない!」ダリルは胸を張ると、「本能だ!」と、叫んだ。「…」ミーナはがっくりと肩を落として、大きく息を吐いた。「レム様はいるのかしら?」「いるよー。お爺ちゃん!」女の子は後ろを振り返って、レムと呼ばれた老人を呼んだ。「何じゃな?」レムは白い口髭を触りながら、扉までのっそりとやって来た。「レム様、お久しぶりです」メディナはレムを見て小さく頭を下げた。「おお、メディナか!久しぶりじゃなあ、三
    いっと さん作 [436]
  • クリスタルクラッシュ9―?

    ザック、ミーナ、ダリル、メディナ、エナンの五人は小高い丘を登っていた。「リリアも連れてきてやりたかったなあ…」ダリルはため息を吐いた。「仕方ないですよ。兵隊に見つかってはいけませんし」「まあな…」「それより、あれは落としていませんか?」エナンはダリルの懐をちらりと見た。「ああ。ちゃんと持っているぞ」ダリルは懐を軽く叩いた。「着いたわよ」メディナはザックたちの方を振り返って、目の前に見える小さな家
    いっと さん作 [446]
  • 子供のセカイ。210

    「ねえ、ジーナ。」「ん?」陰った視界の中、振り返ると、王子は所在なげに視線をさ迷わせていた。「何だ?」投げやり口調で返したジーナは、疲れ切っていた。体は王子のおかげで回復していても、精神まではそうはいかない。“青の混沌”での幾多の戦闘の記憶と、つい今しがた交わしたラドラスとの会話が、ジーナの胸中に鉄の塊のようなしこりを残していた。王子はなぜかジーナから目を背けたまま、小さな声で言った。「……いや
    アンヌ さん作 [442]
  • クリスタルクラッシュ9―?

    「何を言っている。お前でもできるだろう」リカルドは首を傾げた。「俺はお前のようにはいかん」エナンは首を横に振って、頭を掻いた。「…エナン?」「また何か変化があったら知らせてくれ」そう言って彼は小さく手を振ると、リカルドに背を向けて立ち去って行った。―俺はお前ほど優秀じゃない。エナンはフードをかぶり直しながら、ため息を吐いた。―学校では常にトップクラスの成績を残し、宰相府に入るとメキメキと頭角を表
    いっと さん作 [478]
  • 王華伝

    序 三千年に一度、摩魏羅と阿虞磨の空に昇ると言われる血色の月。その月が現れる晩に生まれた赤子には、この世の全てのものを作り出す、四大元素の火、地、水、風のいずれかを意のままに操ることの出来る、神力と呼ばれる力が宿るという。その力は余りに強大なりて、人々は神力を持つ子供を、死ぬまで『魔物の子』と呼び続けると…。 今宵、二つの国に不気味な深紅の光が降り注ぐ。 そして、紅い月が昇るこの晩
    Eight Two Seven さん作 [434]
  • 名も無き英雄・1‐2

    赤い温かなぬもりに酔った時もある。心を閉ざせず気が狂いそうな時もある。だけどそれでも立ち止まってはいられない。立ち止まることなど誰も許しはしない。空を赤いと誰が気付くだろう。違いすぎる世界の色に捕われたまま世界はゆっくりと動く。ただそれを遠くから見つめる事を許して欲しい。赤い色の中でしか生きられない。永遠に………。
    さん作 [407]
  • クリスタルクラッシュ9―?

    「くそっ…」リカルドは天を仰いだ。「それと、あれを狙うもう一つの組織が襲撃してきていた。撃退されたと思うが、奴らも要注意である事は間違いないぞ」「この前保養所を襲った奴らか?」「そこまではわからない」エナンは首を横に振った。「だが、荷車にあれが入っている事を知っている連中である事は確かだ」「そうだな。追い剥ぎや盗賊の連中ならわざわざ彼らを襲ったりはしないからな」リカルドは大きく頷いて、一つ小さく
    いっと さん作 [442]
 
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