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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ゲーム大好きお姫様っ!(前編)
「はぁ…。またですか…。」一人溜め息をつく青年。そう、私です。私の名前はライン。何を隠そう、王宮お抱えの姫の教育係なのです。私が何故暗い顔をしていたのかと言いますと、その理由は姫にあります。姫は最近少々お転婆が過ぎる様で、食事会を抜け出すなんて日常茶飯事なのです。その度に私が王から睨まれ、寿命が縮まる思いをしていると言うのに…。姫はそんな私の苦労なんて、全くこれっぽっちも知るよしもありません。さ
たいち さん作 [400] -
バスターズ!・第65話 「揺れる」
間一髪、龍一の手は頸動脈を切る寸前の皮一枚で、止まった。「‥‥‥?」ふるふると震える床、カタカタと揺れる窓、そして腹に響き渡る重低音。間もなく、それらは止んだ。「なんだったんだ‥‥?」龍一は立ち上がると、音のした方へと進み始めた。(‥‥‥外?)龍一は死ぬのは音の原因を確認してからでも遅くはないと思っていた。ただ、気になっただけではなく、それ以上に何か強い胸騒ぎが、嫌な予感が龍一の不安を駆り立てい
博上 文 さん作 [409] -
バスターズ!・第64話 「ファースト・ミッション?」
「もういやだ‥戦いなんか‥まっぴらだ‥‥!‥‥こんな事したって‥‥アキラは帰ってこない‥!」龍一の心は、完全に折れていた。(戻りたい‥‥いつものあの日に‥‥!‥‥‥‥‥‥‥‥でも‥帰ったら‥‥帰ったら‥警察に捕まっちまう‥‥!‥もし捕まらなくても‥‥アキラは‥‥どこにも‥‥いない‥‥!)「うぐ‥‥うぐっ‥‥」泣きじゃくった顔で、龍一は下を向いた。涙が水溜まりになっている。(アキラ‥‥どうすれば‥
博上 文 さん作 [422] -
NERUFU-ネルフ- 第一話疲れる巫女
なんとか軍人から離れる事ができたシスカは、息抜きにさっきの茶髪の女とジュースを飲んでいた。茶髪の女の名はロート。冷静な性格だけど、結構短気である。「このままだとあんた軍人にはなれないわねえ。」とロートはため息を一つ。ずっとシスカの事を見ているが、シスカは頑張って目を逸らしていた。カチャロートはティーカップをテーブルに置くとシスカに言った。「よくよく考えたらさあ、あんたって、今更軍事訓練に参加した
紅 さん作 [397] -
NERUFU-ネルフ-
「軍事訓練も出来とらんし、しかも訓練全部無断欠席!!これじゃあお前ネルフを助ける軍人にはなれんぞ。」同じ軍人に注意されてこれでもう何度目か。同じ言葉を何回も繰り返されて男は呆れ顔になっていた。「はいはい。じゃあこれから頑張りますよっと。」「これからこれからって・・・。いつになったら訓練に参加するか!!お前はいつも同じ台詞で逃げ出してばっかり!!」どうやら軍人も男と同じ事を思っていたようだ。しばら
紅 さん作 [367] -
バスターズ!・第63話 「ファースト・ミッション?」
彩握高校:一階・廊下時:20止分。(時が停止した中での20分後)ただ、前を見る。涙の止まらない目で。前には、何もない。マウスの死体はあのあと、ジェル状に姿を変え、蒸気になり、消えていった。返り血を浴びた体も、今ではウルフの焦げ茶色に戻っていた。ついさっきの事なのに、まるで数年前のように感じる。龍一は何もない廊下で、壁に寄り掛かりながら座り、ただただ、前を見ていた。何も‥‥ない。そう、何も‥‥‥「
博上 文 さん作 [415] -
バスターズ!・第62話 「ファースト・ミッション?」
「あっははははは!!」狂ってる‥‥今の彼を見た者は、きっとそう言うだろう。「あはっ!はっ!ははっ‥‥!‥‥‥‥」一仕切り笑った後、龍一はゆっくりと、その光景をまの当りにした。むらさき‥‥壁に横たわる白い巨体、床、その周りの壁‥‥全てがペンキをぶちまけたかのように、紫色だった。床に至っては、ドロドロした血の池ができていた。学校の廊下など、程遠い。「‥‥‥何やってんだろ‥‥‥俺‥‥‥」【‥‥ピチャッ
博上 文 さん作 [445] -
バスターズ!・第61話 「ファースト・ミッション?」
【ドォン!!】「ギッ‥‥!」マウスが吹っ飛び、ぶつかった先は、廊下の突きあたりだった。「うがああっ!!」【ダンッ!】龍一の追撃は、止まなかった。【ガスッ!!!】「ア‥‥!」腹にめりこむ一撃の蹴り。壁を背にしたマウスには、逃げ場が無かった。吹っ飛ばない‥‥いや、吹っ飛べない。【ゴッ!!ドカッ!!ガキッ!!ガァン!!】「ケ‥‥カ‥‥」マウスの体の至る所、龍一との間に、何度も何度も何度も拳と蹴りが往復
博上 文 さん作 [427] -
バスターズ!・第60話 「ファースト・ミッション?」
夜の学校‥‥ただでさえ不気味なのに、古びた校舎がよりいっそう不穏な空気を漂わす。乾いた銃声が二発、こだまする。そして、それにつられたかの様に、『白い足音』は廊下の先の闇から聞こえた。【ヒタ‥‥ヒタ‥‥】「か‥‥たき‥‥」龍一は、ぼそりと呟いた。姿はまだ、確認できない。【ヒュー‥‥ヒュー‥‥】おぞましい『紫色の息遣い』が、聞こえる。「かァァたァァきィィィィィィ!!!!」【ダンッ!ダンッ!ダンッ!】
博上 文 さん作 [420] -
バスターズ!・第59話 「ファースト・ミッション?」
「私は別の場所を回る。それまでには片付けておけ。」「……ああ。」無愛想な返事で、龍一は答えた。「もう一つ」ヴォン!咲坂はエンジンをかけなおしながら言った。「次に会った時は、『隊長』と呼ぶように。」ヴォン!ヴォ−−−−−−・・・一言残して、バイクは闇へと溶けていった。「‥‥知るか‥‥」龍一は、銃とナイフをベルトに装着させると、正面玄関へとまた足を運んだ。(彩握高校‥‥『サイコー』か‥‥初めて見た‥
博上 文 さん作 [483]