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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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ヒーリング
アハハ…血みどろの意識の中…私は小さな笑い声を挙げた。手や足を動かせば何かが当たる、首を動かせばやけに痛い…。もう、死ぬことは分かっているわ。顔の肌はもげて、手や足は見事に切断され、首はもう体から取れかけているんだから。最期にさぁヒーリング魔法が使いたかった。貴方を、なおしてあげたかった…。だから私は修行に来たのよ、貴方をあの忌まわしい病気から救う為に…。ねぇ、結局貴方と私は、同じ場所に行くのね
マイコ さん作 [430] -
隔離された人々?
「どうなってるの?」 麻里は自分の身に起こっている不思議な現象が信じられなかった。麻里は「永遠(トワ)」という名の公園のベンチに座っていた。隣には誰も座ってないのに孝弘と浩の話し声が聞こえる。麻里は恐くなった。それにそもそも自分がなぜ公園にいるのかさえ判らない。「ここは夢の世界にある「永遠(トワ)」という名の公園よ」 恐怖で震えている麻里の目の前に突如現れた女が明るい声で言った。「…夢の世界?」
ユリア さん作 [438] -
隔離された人々?
3人は走り疲れて公園のベンチで一休みしている。 この公園は麻里の家から5分程の場所にある「永遠(トワ)」という名の公園だ。なぜ「永遠」という名が付いたのかは3人を含めほとんどの人が知らない。木々が生い茂り、小さな池が真ん中にある。 3人は公園の所々にあるベンチの一つに並んで座っている。「あの兵士達は何で俺達を追い掛けて来なかったんだろ?」 浩が言った。「うーん…」 孝弘は唸った。しばらくしてから
ユリア さん作 [444] -
バスターズ!・第51話「夢の中の男」
辺り一面霞みがかったような景色。広さは解らない。ただ、できるのは目の前にいるボサボサ頭の髭面の男と話すことだけ。時:? 場所:夢の中「あんたか。」龍一は初めて男より先に話し掛けた。「トイ・ボックスに手を突っ込んだな。」「・・・ああ。」龍一がそう言うと、男はふぅとため息をついた。「なんだよ?」「・・・お前は今、逃れられない運命に乗った。」男は龍一の目を見た。「一つ聞く。お前は戦いに何を求める?」
博上 文 さん作 [472] -
バスターズ!・サブストーリー「母の涙」
龍一が旅立った次の日の早朝K病院1階 ナースステーションナースA「ねぇ、聞いた?」ナースB「もちろんよ。やっぱり本当だったのね〜。あの301号室の患者、ああゆうことしそうな顔してたし・・・。」A「早く警察来ないかしら。あの患者、何しだすか不安でしょうがないわ。」B「そうね〜。それにしてもあの患者・・・人の家の猫なんか何匹も殺して、何が楽しいのかしら?」============K病院2階 302
博上 文 さん作 [465] -
バスターズ!・第五十話「打ち破られた『壁』」
ズボッ!「・・・・・・・・・?」何も起こらない。かと思われた。ガチィンッ!!「う・・・」腕が抜けない。完璧に固定されている。キュイィィィィィーーー「あっ、があああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」まるで、高圧電流を食らったような衝撃が、腕から全身へと伝わる。イイイィィィィィーーー「ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」全身の筋肉が痙攣し、瞳孔は開き、血はマッハで体内を巡り、全ての血管が浮き出る。ビキビキビ
博上 文 さん作 [534] -
バスターズ!・第四十九話「トイ・ボックス」
「うむ、若者らしいよい返事だ。」そう言うと、本郷はまた髭をひと撫でして歩きだした。そして・・・「ここだ。」本郷は見るからに重々しい扉の前で立ち止まった。猛獣でも飼っているのだろうか?まるで何かを封印しているような、おぞましい雰囲気がする。(いったい何が・・・?)本郷はポケットから鍵を取出すと、扉の鍵穴に差し込み、ぐるりと半回転させた。カシィンッ!乾いた音が鳴り、鍵が解かれる。「数有る『ホーム』の
博上 文 さん作 [498] -
即席パーティー!(完)
「くくくく……」城の中に入ると、さっそく魔王のお出まし。不気味な笑い声を上げていた。やっぱ強そうだ。「出たな魔王!」リアクションがオーバー過ぎるよ、ケン……。「覚悟しろ……今日がお前の命日だ!」カッちゃん! いつ考えたんだよ、その台詞!「よくぞ来た……勇者とその仲間よ……」魔王は気味悪く微笑む。「ちょっと待て、何で俺たちは『その仲間』ってひとまとめにされてんだ?」「『勇者と魔法使いと僧侶』って言
花中島もなこ さん作 [704] -
バスターズ!・第四十八話「ジョウと咲坂」
「ジョウ。」「ん?何?トーコねぇ。」ブリーフィングルームを出た後、咲坂は自室に戻ろうとするジョウを引き止めた。「あいつからは何が『読』めた?」「う〜ん・・・だいたい85%が『憎しみ』で、13%くらいが『悲しみ』。あとは・・・」「あとは?」「後悔。」「・・・そうか。」咲坂はジョウとともに白い通路を歩きだした。「『憎しみ』が80%を越えるとはな・・・まあ、昨日の今日ことだ。無理もない。」「そんで?」
博上 文 さん作 [507] -
バスターズ!・第四十七話「癖」
龍一と本郷は、薄暗い一本道の通路を歩いていた。(どこに行くんだ・・?)「さて、龍一君。これから君にはバスターになるための、ある『儀式』を受けてもらう。」本郷が歩きながら、話を切りだした。「は、はぁ・・・。」『儀式』と聞いて、龍一は少し不安になった。嫌な予感がする。「なに、そんなに固くなることは無い。リラックスしてくれたまえ。」本郷はそう言って微笑んだ。しかし、そう簡単にリラックスできるはずもなく
博上 文 さん作 [479]