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光と闇の時代
ダラスは説明してる途中で肝心なことを思い出し、すぐに説明に付け加えた。 『あ〜、それからあくまでも今回は敵軍の撃退が任務であり、全滅させるのは二の次だ。敵が諦めて撤退するようであれば我々は深追いせずに、そのままアルベニアに帰還する!今、ラッセルが述べた3つの作戦内容についてだが、私も内容には満足している。どの案も、敵を混乱させるには充分なものだ。しかし、3つの作戦内容の長所だけを引き出してより良
コアラちゃん さん作 [0] -
光と闇の時代
〔第1章 ルシアン草原の戦い《第三節・議論》〕・・・ダラスが3つの作戦を考案したラッセルに礼を言った。 『ご苦労だった。ラッセル。諸君!ラッセルの言うとおり、我が軍はこの地、ルシアン草原で南下中の敵を何としてでも食い止めなければならない。しかし、敵軍の規模が解らない以上、白兵戦を主とする作戦は実行するつもりはない。だが、我々には敵を迎え撃つまでの時間が用意されている。更に敵軍は我々の存在に気
コアラちゃん さん作 [0] -
英雄不在
勇者は未だ姿を見せない。今、俺の眼前にはこの国を蹂躙しようとロイの国の王、デスガムの片腕、ダークエルフのヴェリス将軍が妻のセルに剣を向けている。いくつもの国を戦火に包み、冷徹に女子供の区別なく命を奪う者達がこの村にもその手を伸ばしてきたのだ。しかも、よりにもよってライトニングジェネラルの称号を持つ将軍が俺たちの前に立ちはだかったのだ。微笑む端麗な顔が逆に奴の残虐さを倍増させる。この危機に村に伝わ
マイナーK さん作 [890] -
光と闇の時代
ラッセルは最後の3つ目の作戦内容を説明し始めた。 『3つ目は敵軍を奥深い森の中に誘い込み、弓部隊が森の中に火の矢を放つ案です。火の矢を放てば敵は前方に進行するのを諦めて後方へ撤退して別ルートで進行しようとするはずですから、歩兵部隊と弓部隊で敵の退路を絶ちます。後は徐々に包囲の範囲を狭めて敵を火だるまにして全滅させるだけです。リスクは我々もなるべく早く撤退しないと火だるまになってしまうという点
コアラちゃん さん作 [0] -
光と闇の時代
ラッセルは一呼吸置いてから、2つ目の案を述べた。 『2つ目は敵軍を分散させる案です。歩兵部隊及び槍隊を右翼・中央・左翼に分け、敵を二手に分散させます。出来れば分散させた敵同士を引き離す形で包囲したほうが、より効果的になるでしょう。その時に騎兵隊は抵抗して逃亡する敵に追い打ちをかけて下さい。リスクは中央部が敵軍に包囲される形となってしまうため、右翼・中央・左翼が作戦開始時刻に一斉に行動を起こさ
コアラちゃん さん作 [0] -
半妖の運命
「お前は半妖だ。ニンゲンでも、妖魔でもない中途半端な存在。」 妖魔の君・・・オルロワージュは半妖の彼女に言い放った。 オルロワ「貴様は馬車にひかれ、死んだ。」 死んだ?アセルスは困惑した。なら今の私は・・・ オルロワ「そして、お前は私の血で半妖半人として生き返った。」 半妖半人・・・人間でも妖魔でもない
ビギナー さん作 [1,209] -
光と闇の時代
ラッセルは一度下を向きながら深くため息をつき、再び各指揮官達の顔を見ながら口を開いた。 『幸いにも我が軍はデルニア軍よりも先にルシアン草原へとたどり着きました。更に敵軍はルシアン草原で我が軍が待ち構えていようとも想像もついていないはずです。我々はそれを武器とし、敵軍の不意を突いて撃退します!私が考案した作戦内容は次の3つです!1つ目は、我が軍の弓部隊を木々の上に登らせた後、歩兵部隊の1個小
コアラちゃん さん作 [0] -
半妖の運命
ありえない光景。ありえない現実。これは夢?これは現実。日常を覆した出来事は今や記憶にない。記憶にから消された事実。今は思い出す事も無い。アセルスは笑った。笑った。悲しく。 ありえない出来事が起こった時には、ありえない出来事がつづくもの。背後の影に気付いた時にはもう遅かった。背中から突き刺さる長剣。噴き出す血が足元に咲く白い薔薇を深紅に染めるはずだった。
ビギナー さん作 [851] -
君とあたしと誰かの絆
どうしよう……返すべきかどうか迷っていたその時だった。「あ〜、ティナだぁ」ねちっこい鼻にかかった声。クラスメイトのメアリーだ。いつもティナをいじめる奴らの中心にいる、タチの悪い女だ。よりによって仲間のラベンダー、リックまで連れている。「なんだよぉ、いっつも外になんか出ないクセにさぁ〜」「あ、わかった!収穫祭だからか?」「へー、アンタにも季節感みたいなのあったんだぁ」ティナはとっさに手の中の紙幣を
餅ねこ さん作 [820] -
君とあたしと誰かの絆
「久しぶりね、ティナちゃん」「こんにちは」ベティーおばさんはにこやかな表情で迎えてくれた。若干しわのある笑顔が何とも言えなく愛敬がある。「今日はどうしたの?新鮮な野菜が入ったんだけど、食べてかない?」「あ、遠慮しときます。母からの預かりものを届けに来ただけなんで」そう言うと、ティナは抱えていた紙袋をベティーおばさんに手渡した。「あら。これ前に頼んでたハーブのボディソープじゃない」初耳だ。仕事ばか
餅ねこ さん作 [797]