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ファンタジーの携帯小説に含まれる記事が7260件見つかりました。
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世紀末戦記 5
村に向かう間、叔父さんは2人に「村の様子はどうだ?」とか「今年は豊作だったのか?」とか質問をした。2人は「変わらない。」と答えた。家に着くと母が朝食の支度をして待っていた。「お久しぶりです。」母が玄関の扉を開けて言った。「はい、一年ぶりです。」この2人のやりとりも一年前と同じだった。朝食は毎年、叔父さん、母、キーオー、セイル、セイルの両親の6人で食べていたが、先週の大雨で川の上流の橋が流され、セ
カザン さん作 [310] -
子供のセカイ。172
それは思い出してはいけない感情だった。思い出さないためにこそ、姉がいない場所へ、家族や友達、その他すべての人々がひしめく“真セカイ”から逃げ出して、“子供のセカイ”へとやって来たのだ。そして覇王から計画を聞かされた。舞子が本当の意味で「幸せ」になるための計画を。(そうだ。だから私は、どんなに寂しくても家へは帰らなかったんだわ。)母に会いたかった。悲しい思いをするたびに慰めて欲しくてたまらなくなっ
アンヌ さん作 [522] -
クリスタルクラッシュ4―?
「…」メディナは僅かに首を捻って、ダリルの首筋から剣を離した。「くっ…」ダリルは首筋をさすりながら、唇を噛んだ。「何を盗んだのかしら?」「え…?」ミーナは予期せぬ質問に驚いて、目を大きく見開いた。「それほどの剣幕で盗賊でないと言い張るのなら、何か別の目的があって宝物を盗んだのでしょう?違うかしら?」「そ…そうよ!私たちの盗んだのは…」「ミーナ!」エナンは大声でミーナの言葉を遮った。「え、エナン…
いっと さん作 [413] -
ヴェルセリア〜境界と戒律の世界〜?
ある晴れた日。一人の男がガイザールの街の門の脇で壁に背を預け、寝ていた。既に太陽は天高く昇り門は開け放たれている。多くの商人が不思議そうに見ながら通ってゆくがなんとも形容しがたい雰囲気を纏った男に声を掛ける者はいなかった。そんななか、一人の旅人が男の前で立ち止まった腰に剣を下げているところを見ると武人のようである。おもむろに男は剣に手を掛けると、目にも留まらぬ速さで寝ている男に切り掛かった!だが
雅麒 こう さん作 [255] -
ほっぺキングダム 44 〜有馬の決断。2人を守る。コレ読めば、キャラクター人気投票の有馬に入れる人、増えるかも?〜
「みーくん…助けて?」おかたくはかなり泣いていた。「また…虐待されたのか?」有馬は心配そうに尋ねた。「うん。もう耐えられない。」「そんな…。」有馬も、幼なじみの困っている姿は、ほっとく事は出来なかった。「僕も、みーくんと同じ闇の部分があるね。しかも同じ家族の分野で。」「そうだね…一緒だね…」互いが互いの傷を舐め合うようだった。それを見て有馬は、「俺が守ってやる。」有馬の決心が強い…と初めて思えた
るー6 さん作 [380] -
世紀末戦記 4
ドアを開けるとセイルが立っていた。髪はボサボサで顔も洗ってないようだったが、その目は輝いていた。彼も叔父さんの帰郷を楽しみにしている一人である。「よし、行こう!!」キーオーとセイルは村の入り口へと向かった。馬小屋の横を通り過ぎ、小麦畑を抜ける。朝食を食べるのも忘れて走り抜ける少年たちを見て不思議に思った羊飼いのグラニスが「どこ行くんだよ!!」と声をかける。2人は止まることなく、口を揃えて「叔父さ
カザン さん作 [341] -
ほっぺキングダム 43 〜おかたくの悲しい現実〜
体中、残飯だらけになったおかたく。体に付いたものを掻き集め、口へと運ぶ。堅くなったご飯は全然美味しくなかった。でも、妹が生まれてからずっと味わわされてきたこの生活。おかたくにとってはこれが食事なのだ。でも、慣れているのに、こんな生活慣れているのに、涙が、溢れそうになる。実際今、涙が溢れていた。悔しい。何で僕だけ、仲間外れにされなくちゃならないんだ…。理由も詳しく分からない。妹と何が違うのか分から
るー6 さん作 [307] -
ボクのジンセイ
いつも寝ていた。気がついた時には、 病院のベッドの上だった。僕の病気は治らないらしい…母さんは何も言わないけど薄々気づいていた学校にも指で数えられるほどしかいってない当然友達もいない…窓の外を見つめるだけ…何かにとりつかれたように見つめるだけ…見つめてたら何かがかわるかもしれない。この世界がかわるかもしれない。マンガやアニメのような世界に…なるかもしれない…そんなことも思っても何も変わりはしない
ベス さん作 [293] -
ほっぺキングダム 42 〜おかたくが虐待を受けている…〜
その時有馬が、「おかたく。早く行こうぜ?」おかたくは、「うん」と言い、「この話は、大体分かったよね。」そして、おかたくは別れ際に腕をまくった。みーくんは絶句した。無数の痣で真っ青に腫れた腕。「おかたく…早くしろよ?」有馬は何も知らずにまた中へ入ってきた。その行動で、有馬もそれを見た。「どうした…それ。」「助けて…もらった。みーくんと有馬には。」おかたくはそそくさと帰っていった。「お、おい!」有馬
るー6 さん作 [334] -
ほっぺキングダム 41 〜心からのありがとうを最高の友達に?〜
みーくんはその場にコテンと倒れた。「お腹すいた…。」「みーくん…!俺何か買ってくる?」有馬は家を飛び出した。おかたくとみーくんの2人だけになった。「とりあえず、僕片付けてるね?」みーくんは、ゆっくり頷いた。そして微かな声で「ありがとう。」と言った。それにおかたくは気づいていた。気づいてたから「片付けよう」というやる気が湧いてきた。「どういたしまして?」しばらくして、「ただいま!」まるで自分の家の
るー6 さん作 [332]