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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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五色の炎?
ファミレスを出ると、蒸し暑い空気に取り囲まれた。「暑い!」私がいうと、梁は「僕の街は内陸にあるので、日本の夜の暑さにびっくりしました」と言って、不器用に笑った。私が「そうなんですか」と言い、笑い返そうとしたとき、ものすごい衝撃音がして梁の姿が消えていた。私は、頭の中が真っ白になり、その場に立ち尽くした。梁は10メートルほど先で、あらかた形を失った状態で、転がっていた。何が起こったのだろう?真っ白
中村モモ さん作 [437] -
死体放棄少女・八
優子は、普段着のままで学校の体育館へと向かう。麻里奈は苦しんでいるんだ。あのアパートに放棄状態にあった死体は、麻里奈が殺した死体だなんて私思ってないよ。きっと麻里奈は誘拐されただけだ。そして昨日誘拐犯から逃げ出して私に電話した。推理をする名探偵のように、優子はぼんやりと考えていた。麻里奈は苦しんでいるんだ・・・優子は、また自分の中で囁いた。結局体育館に来るまでに、男には会わなかった。「ちゃんと読
黄粉 さん作 [620] -
五色の炎?
とりあえず一度、皆がいる場所へ戻ることにした。ランクルを出て、波打ち際の方を見やると、にぎやかな、甲高い声が響き、初夏の熱い太陽が、それを照らしていた。まるで、たった今起きたことが、全部嘘だったみたいだ。だけど、私の右横と頭の上には、黄色と青の火の玉が、ちゃんとそこにあった。何もかも信じたくなかったが、信じざるを得ない状況だった。気づくと梁が私のとなりにすっ、と立っていた。「おれは死にたくない」
中村モモ さん作 [477] -
死体放棄少女・七
朝、体育館に行くね。昨日の電話の内容優子は、あの後家に帰った。母と父には怒られたが、もうそんなことどうでもいい。ただ、今は橋本を捜すことで頭がいっぱいだった。朝の光がカーテンの隙間から差し込む。優子は服を着替え、家を出た。いきなり帰るのは悪いから、昨日コンビニの駐車場のブロックに置き手紙を置いてきた。このことをしったら男は私をおってくるだろうか?昔から麻里奈と知り合いだった彼はきっと私をおってく
黄粉 さん作 [639] -
死体放棄少女・六
「ただいま」優子は部屋に入ると、父と母の怒り狂う声が聞こえた。なに・・・?不安になり、リビングのドアを開けようとした。「おまえとなんか離婚だ!」優子はうごきを止める。離婚・・・?父の言葉に、優子は一瞬立ちくらみがした。母と父は、リビングに入ってきた優子を見ると、「優子いたの。お母さん達離婚するから優子、お母さんのところに来なさい。」唐突すぎる。優子はその場でへたりこんでしまった。離婚なんて聞いて
黄粉 さん作 [630] -
五色の炎?
車の中は、むっとする暑さだった。男は、じっと私を見つめている。気持ちが悪い、と思ったが、男の様子を見て、はっ、と気づいた。男は言葉を選んでいたのだ。いちいち考えなければ、話すことができない、…つまり、日本語がうまく話せないのだ。「僕は、梁(ヤン)といいます。広州から来ました。大学で、勉強するために。先月、炎が僕のところに来ました」男の、途切れ途切れな話し方に不気味さを感じていた私は、その理由がわ
中村モモ さん作 [509] -
五色の炎
いつしか、それは私を取り巻くようになっていた。黄色い炎と、青い炎。私にしか見えないらしい。だけど私には見える。なんのために、私のそばを離れないのか、分からない。私を守るためだろうか?だけど、私は守ってもらいたいほど、危険な毎日を送っているわけではない。工場の事務室で、ひたすら電話を受け、伝票を書くだけの毎日。あまりに平凡すぎて、こんな異世界のものが入り込む余地さえ無さそうなのだけど。「おい、君た
中村モモ さん作 [611] -
MB6
千晴「とにかく、明日は学校にいこう…。みんなに相談して…、あんなクソみたいなゲーム…、止めさせてやる……、………絶対だっ!!絶対にっ…こんなのっ…、終わらせてやるっ……!!」時すでに遅し…、MB経験者はすでに取り返しのつかない事態に陥った…、とある暴走族チーム…藤山「…スッ…、ボスッ!!学校の奴らに中毒者(ジャンキー)について調べさしやしたっ!!」ボス「何いィ!?でかしたぞっ!!それで何か解った
アスク さん作 [725] -
花舞歌?
02 目覚めハッ………………………………………………あぁ………―――\rまたあの夢か…私の?才の頃の夢…お母さんが隠れて私たちが鬼…というかくれんぼの夢………………………その最中に母は逃亡した夢………………これは現実に起こった出来事。お母さんは未だに見つからない。………むしろ母は見つけて欲しくないだろう。私もそうだよ。見つけたくない。会いたくもない。母は……………………勇の父と逃亡した……………
はぬー さん作 [317] -
僕のA定食 (14:37の悲劇)
「久しぶり〜」学食で久しぶりに出会ったのは幼なじみのトム・ディラーだった。「お前最近どこに行ってたの?」トムの問いに「関係ねぇだろクズ」と私は答えた。「ひどいや…敏正…僕と君は幼なじみじゃないか…」そうだ。僕とトムは幼なじみだ…でも越えてはならない一線がある…僕はあの日の昼を忘れない…〜五年前〜「も〜い〜いかい?」僕とトムは隠れんぼをしていた。「まだ」「でも…もう我慢できないよ!!」僕は彼が
泣かし さん作 [977]