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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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禁じられた遊び
蒸せ返るような暑さの中、俺たちは神社へ向かって進んだ。何かワケのわからない好奇心と胸の高鳴りがあったことは認めなければららないだろう。勿論『背徳』なんて言葉は知らなかったが、『禁』を破る楽しみのようなモノを感じていた。何人か誘ってみたが誰もやりたがらない。結局俺とその姉弟の三人でやろうということになった。鳥居の前、社を前にして俺と弟は手を繋いで姉を囲った。そして…かごめかごめかごのなかのとりはい
あいじ さん作 [1,133] -
お伽話・第一話「狼と七匹の子ヤギ」
原純太は、成人したばかりで、小さな会社に勤めていた。純太は、一人暮しであり、友達を呼んで会話や食事を楽しむ事が多かった。給料日だったため、友達を呼んで食事をしようと思っていた。そんな夕方♪〜「おメールかな?」純太は携帯を開いた。<純太〜昨日親がャギの肉(?_?)まぁなんか肉送ってきてさ〜だから夜一緒に食べなぃ?そっち持ってっていい?・麻美ょり>高校からの友達からだった。それより彼女の字は読みにく
黄粉 さん作 [658] -
お伽話・序章
みなさん、お伽話(おとぎばなし)は知っていますか?お伽話と言えば、ピノキオや、赤頭巾ちゃん・・・などがありますね。みんなかわいらしくてメルヘンチックなことでお馴染みです。・・・だけど、それぞれのお伽話には共通しているモノがあります。・・・狼と七匹の子ヤギなんかはどうでしょう?母ヤギは、狼に食べられた子供達を、狼の腹を切って助け出しますね。そしてその後・・・・・石を狼の腹の中に詰め込み、井戸に落と
黄粉 さん作 [510] -
禁じられた遊び
確か婆ちゃんの田舎に行った時だ。俺がまだ小学生だったような気がする。山奥の村でまだ電気も通ってなくて勿論スーパーとかコンビニなんて在るわけなくて、畑と山だけが辺り一面に広がっていた。割りと子供だったせいかすぐに環境に順応して、近所居た同じくらいの年代の姉弟と色々な遊びや悪さをした。でも一つだけやっちゃいけないことがあった。『かごめかごめ』って遊びを知っていると思う。誰も一度は遊んだと思うが、婆ち
あいじ さん作 [965] -
MB4
大和「あぁぁぁぁっ!!死ねよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」大和はナイフを闇雲に振り回した。ビシッ!刃は千晴の腕を赤く染めた…。千晴「っ!!」赤色の血が染み出ていた。千晴「あっ」ドクンっ、ドクンっ、(……ヤバい……殺されるっ!?…………大和っ…えっ!?血っ!?死ぬ!?)千晴は腕の痛みに耐えきれず、涙をこぼした。大和「ヒグッ、ヒッ、ヒィィーーッ!!」大和はまた泣き出した。大和「ゴッ、ゴメンよ!!ーー
アスク さん作 [626] -
生モノ
昨日知り合った女は、何処かおかしかった気がする。妙に挙動不審というか、落着きがないというか…。まぁ、知合って間もない男にラブホに連れて行かれたら、誰だってそうなるか。その女は、大きなキャリーバックを持って一人困った様な顔で立っていた。俺はすぐ分かった。「家出少女だ」と。声を掛けたら案の定、ホイホイと付いて来た。この手の女は簡単に付いて来る。それで、ラブホ入ったんだけど、その女は仕切りにキャリー
レオン さん作 [864] -
一週間 最終章 クチズサミ 10
朝靄の雑木林の中で、祐輔の目の前に立っている男は、透けるような淡く長い金髪をなびかせて、吸い込まれそうな水色の瞳を、真綿のように白い肌がより輝かせていた。しかしその美しさとは逆に、表情は虚ろで、何かに怯えているようにも見てとれた。そして、白骨死体が纏っていたのと同じ軍服を着ている。「ポリトフスキーなのか…う、嘘だ…有り得ない…」『歌うなと言ったのに…』「な、なに?!」ポリトフスキーの口は動いてい
伊守弐ノラ さん作 [432] -
宙に浮く首 6
お父さんには首が見えたのではなく、俺の部屋全体がピカッと金色に光ってみえたらしい。俺には首がスーッと消えただけにしか見えなかった。そしてお父さんが部屋に入ってきて何があったのかを聞いてきた。俺は旅行帰りに起こった事から全てを話した。お父さんは黙っていたが、突然「実はさっきリビングでテレビ見てたら、階段を上る気配がしたんや!何かなとか思てたけど気のせいや思てテレビ見てたんやけど、何十分かしてからお
玲 さん作 [365] -
一週間 最終章 クチズサミ 9
祐輔は無信仰者だ。輪廻も霊の存在も信じていなかった。ただ、それで春樹が安心するのならと考えていた。 しばらくすると、春樹が両手にスコップとツルハシを持って戻って来た。「待たせたね…それで何処に埋めようか」「そうですね、外はまずいし…穴の側はどうです?」「そうだね、そこなら陽も当るし…」「それに、ロシアの方角です…」二人は穴の付近の、できるだけ柔らかい所を探して掘り始めた。大きな石が結構埋まってい
伊守弐ノラ さん作 [406] -
一週間 最終章 クチズサミ 8
「風呂敷だったのか…」祐輔はしゃがみ込み、懐中電灯で風呂敷を照らし書かれた文字を読み始めた。「月曜日はストロノガノフを食べた、火曜日はピロシキひとつ、水曜日は何も食ずお出かけ、木曜日はごちそう食べた、金曜日はお芋たくさん、土曜日はまた何も食べず、日曜日はとうとう人食べた、スターリン、スターリン、スターリンを恨みながら、スターリン、スターリン、スターリンを呪いながら…」春樹はしゃがむ祐輔の肩に手を
伊守弐ノラ さん作 [399]