トップページ >> ホラーの一覧
ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
-
一週間 一章 悠子
「ねえ、一週間の歌…知ってる?」「ん?…知らない」悠子と話した最後の会話だった。仕事で疲れていた俺は、枕元で囁く悠子の問い掛けに、適当な返事をして眠りに着いてしまった。そして翌朝、目を覚ますと悠子の姿は無く、悠子のバッグもテーブルの上に置いたままになっていた。早朝から仕事が入ってると言ってたから慌てて出掛けたのだろうと気にとめなかったが、その日の夜、悠子は変死体で発見された。そして今、悠子は荼毘
伊守弐ノラ さん作 [452] -
猫〜別れ〜
とりあえず今日は野宿しかない。ミイを呼びにいかなくちゃ。「・・・!!」雑木林に、赤い毛の塊が倒れていた。正式には捨てられていたのだろう。これは・・・?「ミイ・・・・!」塊を裏返すと、ミイだった。あのあどけない顔の。「え。何これ?」嘘だ。嘘だよ・・・これはミイじゃない・・・ミイは・・・こんな・・・・死んでないよ・・・。いきなり涙がこぼれた。・・・嘘だよ・・・嫌・・・。「!!」ミイの体には、拳銃で撃
黄粉 さん作 [369] -
奇妙な時空−第10話
再び不思議なモノをみつけてしまった。またもや真夜中近く無性に喉が渇いて、家のすぐ傍の自販機まで行くことにした。ガチャンッ音を纏い取り出し口に姿を現した缶を取り出して、その場でプルトップを引き開けた。冷たい液体が喉を潤していくのを感じながら、何気なく辺りを見回した。(あれ…?)ひょんっ奇妙な動きをして、目の前の民家の屋根の上で何かが跳ねた。ひょんっひょんっリズミカルに跳ねるそれは反復横跳びでもして
あきは さん作 [329] -
君の隣に…
君は…私の手を 離した。もっと 話したかったもっと 触れていたかった…どうして…どうして…私を 見捨てたの。あの時…私の手をずっと…握っていてくれたら…私は… まだ…生きていた。のに…ずっと…隣にいたかった…ずっと 隣に…となり に…ねぇ…君の…隣にいるのは 誰…そこは私の場所。君の隣は…私のもの。私のもの…永遠に…その手は…離して…あげない。永遠に…
ちぃ さん作 [742] -
がらくた 2
悪い事は重なるものですね…。ゼーヒュー…。突然胸の辺りに違和感を覚えました。うまく呼吸が出来ない。長い間、狭くて暗い倉庫に閉じ込められ、まともな食事を与えられていなかった僕には、体力なんて残っていなかったのです…。一気に疲れという塊が僕にのしかかり、体も動かなくなりました。これには困ったものです。どうしましょう。あの方達が追いかけて来たら…。まずは顔をおもいっきり殴られて、髪を引っ張られながら
クッキーモンスター さん作 [635] -
がらくた 1
激しい雨の中、僕は無我夢中で走っていた…。ドク、ドク、ドク。僕の小さな心臓が激しく脈を打つ。ついに、あの恐ろしい家から逃げ出す事が出来た…。もう打たれずに済む、そう思っただけで笑みがこぼれました。あぁ、僕は大馬鹿者です。油断していました。目の前にある石にすら気付かず、転んでしまったのですから。運悪く、足を変に捻りました。脈打つ度に痛みが増します。膝からは、じわりと血が溢れ、雨でしみた。もっ
クッキーモンスター さん作 [684] -
猫〜逃亡2〜
私は山の多い田舎に来た。ここは温泉が多い。だから警察犬を惑わす事が出来る。温泉の臭いと人混みでね。「大丈夫だからね」私達、いつも一緒だから・・・・。畦道にミイを置いて、とりあえず宿を探すことにした。「ミイ、少し遊んでて。」何故かミイを置いて行った。何故だろう。きっとミイは賢明な猫だから大丈夫と思ったのだろう。「宿?ないねぇ。温泉はあるけどね。ここらは辺鄙だから。」宿は無い。今夜は野宿かな。警察に
黄粉 さん作 [410] -
猫〜逃亡〜
外ではパトカーのサイレンが聞こえた。私は自分の指紋を拭き、ミイを抱いて逃げた。「ごめんね」にゃあ。ミイは赤毛の尻尾をふり、鳴いていた。「もう止めて。」そういっているような気がした。「一緒に逃げちゃおうか。」私は決めた。逃亡だ。完全犯罪。ミイといれば怖くないの。私はまず、駅に向かった。今日私達は逃亡する。
黄粉 さん作 [434] -
奇妙な時空−第9話
とても不思議なものをみた。真夜中近く無性に喉が渇いて、家のすぐ傍の自販機まで行くことにした。ガチャンッ音を纏い取り出し口に姿を現した缶を取り出すと、その場でプルトップを引き開けた。冷たい液体が喉を潤していくのを感じながら、何気なく辺りを見回した。(あれ…?)司会の端に何かがひょんっと動いた。(何あれ………?)ひょんっひょんっという動きで夜の闇の中、何かが跳ねていた。動きだけ見れば反復横跳びに近い
あきは さん作 [328] -
学校の屋上の警察署 ―エンパス7―
「あんたは何にも分かってないんだよ!!いいか!本当の事を言ってやるよ!!あいつは“本当のストーカーじゃない”んだよ!!」佐藤が真奈に見せた事の無い厳しい表情で愛美に信じられない事を告げた。「ちょっと!それどういう事!?」愛美がベッドから起き上がり佐藤に聞いた「あんた本当に終わったのかよ?」愛美を追い詰めるように詰め寄った事を聞く「もう止めてよ!!止めてよ止めてよ止めてよ!!」愛美は耳を押さえバッ
堀キコ さん作 [406]