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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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リミット THREE 最終章
翠の死は必然だった?それなら、影の豹変も納得できる。翠が死んだ、その時から影はこちらに興味を示さなくなった。私たちのどちらかが、始めから死ぬ運命だった?そんな…。リノは顔を覆った。翠…!翠、ごめんね…!本来なら、翠が生きていた筈なのに。私をかばったせいで、翠は…。でも、それなら私は行かなきゃ。リノは唇を強く引き結びガラス扉にそっと触れた…。翠の死を無駄にすることは、出来ない。そんなこと、絶対にし
ゆうこ さん作 [704] -
処刑生徒会長第五話・24
そうだ。イジメなんか無くなりはしない。梅城ケンヤは本気でそれを撲滅しようなんて考えているのか?クレイジーだ。狂人の誇大妄想だよ。そんな妄想に付き合う分けには行かないね。増して命までかけるなんて―\r太田カツヒロは焦燥と共に歩き回りながらひたすら考え込んだが、それはただ赤絨毯をわずか3mmずらす以外全くの空回りそのものだった。だが―\r『会長』その一部始終を見届けていたエウフセラ=ナールマンがやお
まっかつ さん作 [587] -
狂乱 後編
声がしていてはいけないあなたの存在が誰の目にも触れるようでは日記をとじる。だってもう、その必要はないんだ。あなたを見つめて、思い出し……これは、これで幸せだった。だけれど私達は新たな門出を迎えるんだ。お互いの為に。彼女の赤く、美しく、なまめかしいほどに甘美な。血液を。内側を、そして用意してあった材料を使ってひ と つ に な る趣味で魔術を学んでいてよかった。さあ。魔法陣
籬 規那 さん作 [473] -
リミット THREE 13
翠が死んだ。自分への想いを打ち明けて、笑って死んでいった翠。リノは呟いた。体温は見る間になくなり…握ったままの手は、開かれることなくリノの手に包まれていた。どれくらいの間、こうしていたのだろう。戸口にいる影の叫びさえ今のリノには届かない。翠…。淡い光のなかで、翠の優しい、日焼けした顔が過ぎった。無惨に引き裂かれた翠の顔ではなく、前向きに力強い翠の両目を想った。そっと、見開かれたままの瞳を
ゆうこ さん作 [573] -
リミット THREE 12
「馬鹿…か…お前」棒立ちになっていたリノを、翠が抱え込み…動きが鈍いながらも迫る影を断ち切るように扉を閉めた。影の脇を擦り抜け、よろめいた翠は、力を使い果たしたかのように床へ倒れ込んだ。「翠…」リノはひざまづき、虚ろに見上げた翠を見下ろした。翠の右腕は、ないも同然だった。片目は開かれず、噛み付かれ頬は今もなお血を流し続ける。「あのやろ…俺の腕食べやがって…腹…壊すよな…ざまあ…」ペッと血痰を
ゆうこ さん作 [533] -
リミット THREE 11
何も見えない…。目と鼻の先に教室が見えていたのに、全ては闇に消えてしまった。いや、消えたように見えただけだ。リノは満身創痍の身体を引きずり、その頭はスイッチの事でいっぱいだった。お願いします…神様!私に翠を助けさせて下さい!食いしばった歯で、唇を傷つけたことさえ、今のリノは気付かなかった。床にピタリとくっついて手を突き出しながら、教室を探っている。手に縛り付けたままのガラスが、リノリウムの床をお
ゆうこ さん作 [533] -
肝試し2
そして、放課後。 私:全員揃ったね! 恭子、マキ:うん! そして、三人は次々とシーンを作りあげていた… 最後に霊に追われるシーン。 恭子:マキ、幽霊役お願いね! そして、最終シーンがとりおわった……… しかし、恭子を追い掛けていた、マキの足は止まらない。ついには、恭子の首をしめはじめた…… 私は、なぜか、職員室に向かって走っていた…… しかし、先生とその場所に行ってみると、二人は消えていた………
トトロ さん作 [736] -
肝試し
私:恭子、今日暇? 恭子:暇だけどどうしたの? 私:マキも誘って、携帯のムービーで、私達だけの映画を作るの! 恭子:おもしろそ〜! マキも誘お! 私:OK!マキ〜? 私:今日の放課後に携帯のムービーで私達だけの映画とるんだけど、一緒にやらない? マキ:おもしろそ〜! 私:決まり!今日の放課後、外トイレの前で映画とろ!あそこは、出るらしいよ……
トトロ さん作 [744] -
隣にいるのは………完
そこには、あの時と同じ「死」の文字…………… すると、「惨」。私はあることにきずいた……。 これは、カウントダウンだ……と………… すぐに、知り合いの携帯にも、「惨」の文字が届いた……… それが、毎晩続く……… けして、時間などは、決まっていない…………… そして、カウントダウンの最後「霊」…0そして今日のメールは、それだけでは、終わらなかった……そこには「迎えに行くよ」と……知り合いに電話をし
トトロ さん作 [710] -
リミット THREE 10
涙が滲む。強烈な痛みと腐臭に、リノは耐え切れず目を開け…声にならない悲鳴を上げた。自身の黒い血液で顔中を濡らしたモノはもはや山口先生の面影さえなく…血に飢えた獣のように、リノを組み敷き、歯を剥き出していた。その喉奥から金属を擦り合わせる音。「いや…」か細い声に被さるように黒く汚れた影がリノの白い喉へと降りていく。大きく開けた口が肌に重なる…。ガアァンッッ リノを縛っていた影の重さが、不意に取り除
ゆうこ さん作 [520]