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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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鬼牛の鳴く島 10
その瞬間、牢屋の中はとてつもない恐怖に包まれた。牢屋の中で、なんとか冷静さを取り戻しつつあった三上も、思わず叫んだ。「嘘だろ!!なんで!?なんでこんな…」叫びと共に涙が溢れた。女子二人の絶叫と、三上の叫び、井上の怒鳴り声が入り交じり、狭い牢屋内はまさに地獄と化した。その時だった。今まで黙っていた拓海が、突然、立ち上がった。隠し持っていたナイフで縄を切ったのだ。一瞬の隙をついて牢屋の出口方向に駆け
那須 さん作 [426] -
東部心霊探偵事務所番外編?〜やさしい座敷わらし〜
わたしはずっとここにいた 最初は若い一組の夫婦で、シアワセそうに畑を耕していた。 そして子供がうまれて賑やかになって、数年後、旦那様は、汚い緑っぽい野暮ったい服を着て、たすきを掛けて、万歳されながらいなくなった。 旦那様はもう二度とかえってこなくなった。 そのあと、奥様とお子様たちは、わたしから出ていった。次は年をとった男だった。やさしく、やさしく、やさしすぎるくらいにやさしい男で、わたしは彼を
豆 さん作 [434] -
座敷少女〜十二ノ話〜
第二章血と覚醒『真幸!』『凜華!!』(あれ…俺何を…言ってんだ?)凜華と呼ばれた青い眼の少女は敬介に駆け寄り、すがりついた。『助けて…私は…』『大丈夫だ!!お前はまだ助かる!!』敬介、いや真幸と呼ばれる青年は凜華を強く抱き締めた。(おいおい!!なんで俺がこいつを抱き締めてんだよ!!離れろコイツ!!!)しかし敬介の意思とは裏腹に、敬介の体を支配している真幸はより強く凜華を抱き締めた。『お願い…私を
Ryu さん作 [422] -
糧
ードドドドドドー数百の騎兵が歩兵突撃の合図と共に、地響きを起こしながら敵陣の中央めがけ突っ込んでいった「俺たちも負けるなー」ルパートが叫ぶーオオォォー兵士たちが叫んだードォンー先頭を走っていた兵士たちが、オーク部隊に激突し両者が弾きとんでいた「クソが、ブタ共め!!この神聖なるヒロニデンの土地まで汚そうというのか!!許さんぞ!!皆殺しだ!!」ジェラルドは完全に狂人と化した次々とオークをなぎ倒すジェ
MASTER さん作 [441] -
座敷少女〜十一ノ話
包丁は少女の腹に刺さった筈だった。しかし殺意を秘めた包丁は少女の体をすり抜けて後ろの壁に突き刺さった。(すり抜けただと!?一体こいつは…)『私は霊だからそんな攻撃は無駄よ。』「クソがぁ!!」敬介は壁から包丁を引き抜いて闇雲に包丁を振り回したが結果は同じ。 空を掻くだけだった。「てめぇ…なんなんだ…一体…」息切れしながら少女に問うと彼女は再びうんざりした様な口調で答えた。『だから言ってるでしょ。私
Ryu さん作 [388] -
目眩の中の世界 5th(ダブってますスイマセン)
「あっ、リュウイチ!」ケータイはもう繋がっていなかった。「くそ!なんなんだよ!」そう言って僕はケータイを投げ付けた。その日僕は母さんに風邪と言って学校を休んだ。こんな状況でまともに授業なんか受けれるはずがない。さっきの声はなんだったんだろう。確かに自分の声にそっくりだった。でもなんで僕がこんな事を…。そんな事が延々と頭の中をぐるぐるまわっていた。そしてその晩、僕は思いのほか、早く眠りについた。そ
J さん作 [423] -
目眩の中の世界 4th
僕はその手を見た。するとその手にはケータイ電話が握られていたのだ。僕はそのケータイ電話を手から引き抜きディスプレイを見てみた。「はぁっ!?」なんとそのディスプレイには僕のケータイ電話の番号が表示されていたのだ。リュウイチはこんなカチコチの状態でケータイを取り出し僕に電話をかけようとしていたというのか。と、そして僕が更に持ち物を調べようとしたその瞬間、目が覚めてしまった。なんだったのか。リュウイチ
J さん作 [394] -
目眩の中の世界 4th
僕はその手を見た。するとその手にはケータイ電話が握られていたのだ。僕はそのケータイ電話を手から引き抜きディスプレイを見てみた。「はぁっ!?」なんとそのディスプレイには僕のケータイ電話の番号が表示されていたのだ。リュウイチはこんなカチコチの状態でケータイを取り出し僕に電話をかけようとしていたというのか。と、そして僕が更に持ち物を調べようとしたその瞬間、目が覚めてしまった。なんだったのか。リュウイチ
J さん作 [429] -
目眩の中の世界 3rd
「なんで!」僕は思わずそう叫んだ。そしてその瞬間目が覚めてしまった。今度はこんな異常事態を忘れるわけがない。僕は学校の準備をしあの2人がこっちの世界ではどうなっているのか確かめに学校に行った。もう授業どころではない。僕は昨日食堂でマネキンになった2人と一緒にいた人を探し回った。そしてやっと見つけた。その人は教室で1人で次の授業の準備をしていた。僕はあの2人の事を聞くため、その人に話しかけた。「あ
J さん作 [554] -
MURASAME
ぬえ?翌日、竜助はろくに睡眠もとらずに本部へ急いだ。ぬえの正体、可王との邂逅…とにかく色々なことが一度に起こった。彼の理解を超える程に…「…可王が接触してきたか…」村神が愛想のない顔で言った。竜助は静かに頷くと、昨夜の顛末を語り始めた。村神は目を瞑りしばらく黙って聞いていたが、竜助の話しが終わると目を開け、彼を見据えた。「ぬえの正体は…歪み…か、分かった。本部の資料室を使え、あそこなら何か分かる
あいじ さん作 [508]