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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。

  • 赤雪

    寒い風が、大坂の町を駆け抜けた。今年の春は例年より寒かった。夏も殊更に暑くなく、秋は春と同じで、寒かった。そして、今は師走。秋から寒かったがさらに寒さがまし、風邪をひいている町人がわんさかいる。 秋之上重時も町人と一緒に風邪をひいているが、岡っ引きは周りを見て歩く仕事を仰せつかっているから、重時が見廻りで町をぶらぶら歩いていると、蕎麦屋の親父が重時に話し掛けてきた。「おっ、重時はん。暖かい蕎麦い
    夢見大 さん作 [614]
  • 証明写真?

    裕貴は下を向いたまま、震えだした。理由を聞いても答えない。「先輩…とりあえず続きみましょう。」「あぁ…そうだな。」僕はタバコに火を着け、ページをめくった。乱雑な文字で何か描きなぐっている。「日記じゃ無い…ですよね。」高木が首を傾げた。確かに何かをメモしているみたいだ。「偶然…開いた…の扉。これが…なのか?」所々が字が重なり読めない。【白…光…の為…】「だめだな。意味が分からん。なぁ…分かるか?」
    夜野 灯 さん作 [652]
  • 殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐5

    ヘレナはポケットから携帯を取り出し、通話ボタンを押す。「もしもし…はい…ええ…」ヘレナは相槌を打ちながら喧をチラチラと見る。「分かりました。それではまた…」ヘレナはそう言うと電話を切った。「誰ですか?」勇が質問する。「牧田さんから。それと場所が分かったんだって。長野にあるらしいよ。」「長野!?マジすか!?って事はこいつは…」勇は憎悪に満ちたまなざしで喧を睨む。ヘレナはバットを手に取り、男の急所を
    龍角 さん作 [797]
  • 本当の実話【6】最終話

    外へ出て、友達に電話したが繋がらず、仕方なく両親に電話をした。電話に出た母に全てを細かく話すと、親戚の同級生の家が、お寺だという事で、とにかく帰ってくるように言われ、彼に了解を得て実家に向かった。実家に着き、すぐに親戚の家に向かい御寺の住職に会う事ができた。住職は私を見た時に優しく微笑み、手招きをして大きな大仏様が置かれた、和式風の部屋へ私を通した。「話をしなくても分かるよ。困っているんですね?
    真希 さん作 [737]
  • 過ぎゆく時の中で〜vol・8

    末期ガンは、着実に夫の細胞や脳を貪っていった。痩せ細る体、連日投与されるモルヒネに意識も朦朧として、パラノイアに陥ってゆく。夫人は決意を固めた。夫の意識の中に自分がいるうちに旅立とうと…。まんべんなく辺り一面に灯油をまき、夫の瞳を覗きこんだ。手足は痺れ喋る事さえ困難になっていたが、視線は夫人から外れる事はなかった。「大丈夫…大丈夫よ。1人にはしない…これからも、ずっと…。」震え、しがみつく夫を抱
    真希 さん作 [400]
  • 本当の実話【5】

    友達は無言で私の話を聞いていたが、私が話終えた時。「その子が、どう言う自殺をしたのかは分からないの?」と聞かれたが、さすがにそこまでは知らなかった。友達が言うには、女の子が水に関係する自殺をしている場合、水場に現れるそうだ。調べようとしたが、さすがに気が引けた…。調べるにしても、どうやって調べればいいのか。全く分からなかった。「アンタには見えないのだから、余り刺激しないで少し様子をみた方がいい」
    真希 さん作 [771]
  • 穴-?

    朝、彼は起きあがるといつもと同じように鞄を持って玄関を出た。 いつもと同じ電車に乗り、いつもと同じ駅で降り、いつもと同じように会社に向かった。いつもと同じ時間に仕事を終え、いつもと同じように会社を出て、いつもと同じ電車に乗った。 いつもと同じ駅で降り、いつもと同じ道を歩き、いつもと同じコンビニでいつもと同じビールとおでんを買った。 いつもと同じように部屋の鍵を開け、虫などいない、いつもと同じ部屋
    ユメカシカ さん作 [434]
  • 穴-?

    それは唐突に起きた。 普段なら気にしなかったであろうその穴をよりによって今日に限って覗いてしまったののである。 ワサワサと這い出る小さな虫を恐怖を含んだ眼で見つめる。 カサカサカサカサ…… 虫たちは止まることを知らない。あっという間に壁はビッシリと虫の甲殻で真っ黒に覆われ、これが虫だと知らずに遠くから見たら室内灯に反射した光がキレイだろうなと呑気に思いつつ、それでもやはり恐怖を含んだ眼は変わらな
    ユメカシカ さん作 [625]
  • MURASAME

    鬼門?幻燈斎と蔵王丸は二人を奥の院へと案内した。本堂も暗黒に包まれた様に暗かったが、奥の院はそれ以上だった。蝋燭の光ですら眩しく感じることができる。「なんか…さっきから変な音がしないか?」幸司に言われ、天馬が耳をすます。まるで、鎖でも引きずっているような音が聞こえる。奥の院を進むにつれ、その音は段々大きくなった。「ここだ…」幻燈斎が立ち止まり、灯りを向ける。灯りの先はまるで牢のようになっており中
    あいじ さん作 [470]
  • 殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐4

    薄暗い教会の中の十字架に一人の男が張付けにされている。しかし張付けにされているのはキリストでは無く、金髪の整った顔立ちのパンツ姿の男だ。しかしその整った顔は苦痛に歪んでいる。そして彼の目の前には茶髪の青年 彼の名前は鬼神勇。 そしてもう一人、銀色のロングヘアーとハーフ特有の白磁の様な白い肌を持つ美女。彼女の名は嵐山ヘレナ。そして二人の周りには。ナイフ金属バットノコギリトンカチそして鞭。とても危な
    龍角 さん作 [766]
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