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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。

  • 声がする

    Y県の、とある湖での出来事。 その日は午後から、彼女と魚釣りに来ていた。雨が今にも降り出しそうな、湿った空気が辺りに漂う。 我々の他には、友人同士らしい男二人が釣りをしていた。 湖の一部には橋がかかっていて、橋の向こうは山のふもとにつながっている。そのような場所で釣りをした。 それなりの釣果をあげ、我々がそろそろ道具を片付けようとしていた時だった。 「つれルかァー?」 不意に誰かの声が
    けん さん作 [796]
  • 血染菊五郎

    「血染菊五郎て知ってる?」オカルト好きな奈美の言葉から恐怖は始まった‥俺は奈美の幼なじみの健吾である。『なんだよそれ?』「江戸時代末期の血を好む人斬りだって!」『それが?』「噂によると〇〇池の辺り昔処刑場だったらしくてそこで殺されたの。出るらしいよ。いかない?」こんな肝試ししなければよかった。そう考えながら俺は今、例の血染菊五郎から逃げ隠れている。ヤツは血塗られた刀を持ちながら俺のを探す。背は1
    深川四郎 さん作 [586]
  • 金縛り

    高校に入る前ぐらいまで、僕はよく金縛りにあっていた。 眠る前に、「今日は金縛りがきそうだな」ということが、感覚的に察知できるぐらいにまでなっていたのだ。 何かの話で、『金縛りは貞操を失うか、あるいは二十歳を過ぎれば自然となくなる』というのを聞いたことがある。 何が作用したのかはわからないが、今では大学生である僕は、金縛りとは無縁の生活を送っている。 ――しかし。不意にある夜、金縛りにかか
    けん さん作 [775]
  • 運命?

    ばたばたと音を鳴らして僕は走る。こつこつ。音が響く。僕の足が止まった。イキドマリ…!?ここは学校なのに…こんなところに!?こつこつ。という音が、僕の後ろで止まった。ゆっくりと僕は首を動かす。そこには…「ゆ…優ッ!」そこには血まみれの優が立っていた。「創…。」「優ッ。ごめん!ごめんよ!」「信じてたの。ずっと。」「優…。」「やっぱり…創は…私の運命の人ね。」「う…ん…めい…?」「私と創は赤い糸で繋
    シフォン さん作 [652]
  • 黄色い傘《少年の過去》

    無邪気な少年は幼稚園に通えるのが楽しみでしょうがないらしい。とび跳ねてる。近くに母親らしき女性がいる。外は雨のようだ…。ん?なんかこの部屋見覚えがある。俺のアパートだ!少年は園児の服に着替え靴を履く。母親は黄色い傘を渡す。少年は黄色い傘をさしたり閉じたりして遊んでいる。しかし、そんな無邪気な少年の背後から母親が熱湯を顔にかける。少年の泣き声が響き渡る。どうやら子育てに疲れた母親らしい。しかし、何
    深川四郎 さん作 [620]
  • 黄色い傘

    ザーーーー。今日も雨のようだ。毎年六月の梅雨の時期に入るとあのコを思い出す。黄色い傘をさした少年を。俺は昔家賃の安いボロイ風呂なしのアパートに住んでいた。そう、そこのアパートがあのコとの出会いだった。もう五年も昔になる。その少年は梅雨の時期と共に現われた。雨の日は必ず窓の外からじっとこっちをみつめている。しかし、俺は眼がかなり悪く黄色い傘をさしたコがこっち見てるなくらいしかわからなかった。眼鏡を
    深川四郎 さん作 [628]
  • 後ろの席

    事故にあった。ついてなぃ。1ヵ月ぶりに学校に行った。腕にギブスして。あたしの後ろの席に女の子が居た。あたしが入院する少し前に転入して来たユリちゃん。可愛ぃけどおとなしくてクラスとあまり馴染めてない印象だけあたしにはあった。ユリちゃんは相変わらずおとなしかった。トモミのグループに入ったらしいけど、ニコニコしてるだけ。変な子‥。「シャーペンかして、筆箱忘れちゃったの。」あたしの肩をつつきな
    沙恵 さん作 [913]
  • 男と私

    私は目を覚ました…目の前には男が椅子に座っている。その男の目は不気味に笑っていた。私はその男をじっと見つめた…男も私を見つめている男は片手に銃を持っている。重苦しい空気が部屋を覆っていた。どれぐらい沈黙が続いただろうか…男が突然笑いだした。男が私の頭に銃口を向けた。乾いた銃声が部屋に響きわたった…部屋にある鏡が…倒れている男と私をうつしていた…冷たい風が私を包んでくれている…男の顔は…笑っていた
    カズ さん作 [796]
  • 通学

    ぱっと目が覚めた。「なんだ。まだ五時半か。」  壁に何か映っている。  何だ?眠くて視界がぼんやりしている。異様に長い青白い腕が見える。気にせずに寝ることにした。ガタン…ゴトン……。いつのまにか通学途中の電車に乗っていた。今日はやけに人が少ない。平日なのに席ががらりとしていた。しかも、通勤途中のサラリーマンがいない。気付くと自分以外女性しかいなかった。みんな眠っている。不思議だったが気にせず僕も
    深川四郎 さん作 [1,009]
  • カードと死

    男の持つこの三枚のカードの中に死が待っている。…その事を考えると全身の毛穴から汗が湧き出る。垂れ落ちる汗、静まりかえった部屋。右か?左か?真ん中か?後ろの男が後頭部に冷たい物を押しつける。恐怖と言う文字に頭を支配された…心臓の音が高鳴る。男は急かすようにカードをひらかす。後ろの男は死へと導く準備を。「カチャ…」私はカードに手を伸ばした。その手は激しく震えている。男の口がにやける…その日は真っ赤な
    カズ さん作 [802]
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