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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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あのとき
Nさんはマンションの一室で荷物をまとめていた。とにかく急いでここを出なければいけない。さもないと・・・ ガタッ、と音がしてびくりとNが振り返るとそこには男がひとり立っていた。野球帽を深くかぶり、しかも土足で上がりこんでいる。 Nは「ああ、来てしまったか!頼む!命だけは助けてくれ!」と土下座しながら叫んだ。男は「なんのことだかよく分からんが、オレは泥棒だ。カネを出せ。誤魔化そうたってそうはいかな
安藤 さん作 [895] -
紅いスーツ ?
…気がつくと僕は椅子に縛り付けられていた。辺りは暗く異臭が立ち込めている。僕の回りに蝋燭が数本。壁際にも数本灯されている。明かりはそれだけだった。壁際では紅いスーツと白いワイシャツの男が2人。こちらに背を向けて何かしている。「ぐすっ…貴士ぃ…」亜季も隣で椅子に縛り付けられて泣いているようだ。「…ぅ…ぁ」まだ頭が朦朧としていてうまく答えられない。「おや?気付いたようだね。」笑い顔の仮面の男がこちら
ループ さん作 [708] -
紅いスーツ ?
…なんだろう。この跡…武雄かな?…でも壁に向かってる…「ねぇ…あの部屋ってさっきの部屋じゃない?」「え?あ…うん………!?」突然、強い視線を感じ体が固まってしまった。「どしたの?行ってみようよ。あの部屋、武雄気にしてたし…いるかもよ?」亜季は感じなかったようだ。「…うん。」返事をしながら視線を感じた方を見たが…なにもない…。…気のせいか?そう思い、あの仮面のあった部屋へ向かった。部屋に入ると空気
ループ さん作 [652] -
紅いスーツ ?
「すっげぇ…」武雄が呟いた。僕ら3人は朽ち果てた門の前で朽ちてなお気品を保つ洋館に圧倒されていた。「…中に入れないかな?」この洋館に一番興味を示したのは亜季だった。亜季は返事も待たず真っ直ぐ扉に向かって歩き出した。「あっ…亜季」扉は人を拒絶するかのように固く閉ざしていた。「うぉっ!?」扉の脇にある窓を覗き込んでいた武雄がいきなり尻餅をついた。「ンだよ…脅かすなよ」亜季は武雄が覗き込んでいた場所を
ループ さん作 [691] -
紅いスーツ ?
気持ちが悪い。もう2日も食べていない。与えられるのは水だけ…。僕ら3人は3日前にこの廃墟と化した洋館に肝試しにやって来た。きっかけは暇潰し…そう…軽い遊びのはずだった… 〜3日前〜「あ〜暇だ。どっか面白そうなとこないの?」「武雄…うるさい」「まぁまぁ亜季、どっか探すから怒んなよ」「そうそう。貴士の言う通りだよ。」僕ら3人は小さい頃からの腐れ縁で休みの度に集まっていた。今回は夏の締め括り
ループ さん作 [750] -
誘惑
ダイエット効果抜群ベルトこのベルトを付けるだけで貴方も理想のウエストに!そんな魅力的な煽り文句に、ついつい惹かれて衝動買いしてしまった。ま、値段もお手頃価格だし例えダイエットが上手くいかなくても、話のネタ位には役に立つだろう。そんな気楽な気持ちで、とりあえずベルトを絞めてみた。ちょっと幅広のベルトで、留め金が縦に3列に付いている。丁寧に留めて一息付いてみる。多少キツメだが、まぁ付けた感じは悪くな
オレンジ さん作 [1,071] -
デビルズ‡キラー‡ハント 鏡の中の世界編
昔から鏡には異次元の空間がある… などなど鏡にまつわる話は腐るほどある。。 固定された鏡ほどツマラナい人生もない…だって割れるまで同じ者しか写さないのだからこの男もまたツマラナい者だ…『なぁいいから。。この鏡覗いてみろよ』『無理だってこんな血が錆びたみたいな鏡を覗くなんて』 世間の噂では…死期を教える鏡と言われ…その姿が老人ならば、長生きを…逆に若い姿ならば…その時までしか生きられない。。と。。
うりぼう さん作 [675] -
神経質な受験生
「勉強に集中できないじゃないか!」健人はテレビを見る弟に向かって怒鳴った。高校受験を間近にひかえた健人は、とてもピリピリしていた。「ごめんなさい、お兄ちゃん…」弟はそう言い残して、バタバタと走って部屋を出て行った。「もっと静かに出て行けよ!」受験の日が近づくにつれて、健人はだんだん神経質になっていった。トン、トン、トン…。台所から包丁の音が響いた。健人は注意をするために台所へと向かった。「うるさ
hiro さん作 [1,531] -
日常の中の非日常 ?
前回のでわかるようにうちの母は『みえる』人なのですが…そんな母と私の話。−?−私が小学校になる少し前の夏に足を骨折して入院した時の話。売店に行った帰りだったと思います。病室に戻るためエレベーターを待っていました。母と二人で。「チーン」とエレベーターの扉が開いたので私が乗ろうとすると母に止められました。なんで?と母を見ると「どうぞ」って言いながら誰も乗ってないエレベーターに向かって会釈してました…
ループ さん作 [839] -
百発百中の男
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。 やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。 「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」 男が私に話しかけてきた。 「そうですが、どうしてわかったんですか」 私が聞き返しても男は無視して、また別の人に話しかけた。 「あなたの年齢は45歳です
阿部和義 さん作 [1,283]