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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。
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暗雨
薄暗い空だった。大粒の雨が俺の顔に容赦なく当たり、冷たく濡らす。丁度こんな日だったな。―お前が俺の前から消えたのは。生きてたときから自分勝手で、いつも俺を振り回していた。その癖泣き虫で・・・。「ごめんね」なんてすぐ謝る。「・・・ったくよぉ」雨のシャワーを顔で受け止めながら、俺は片頬を歪め、悪態をついた。人気がないので、哀しい雰囲気がより一層密度の濃いものになり、生暖かく体を包む。―今更謝っても、
葉緑体 さん作 [814] -
護身用です
お盆の夜 田舎に帰省するため夜道愛車を走らせていた。 車内は、ほどよくエアコンが効いてて快適だ。好きな音楽を聴きながら数年ぶりに帰る故郷に想いを馳せていた。時刻は夜の8時。 緩やかなカーブを曲がり山道を走っていた。突然 白い人影が車の前に飛び出してきた。 心臓が止まるほど驚いた。反射的に急ブレーキを踏んで車を停めた。 茶色いボサボサ髪の女が両手を上げて車の前に立っていた。青白く見えたのは青と白
凛 さん作 [903] -
能力者
大学生の弟が、珍しく家に女の子を連れてきた。 髪が長く細身で綺麗な女の子だった。 でかしたぞ、弟よ! 私は野次馬根性丸出しで弟の部屋にケーキを運んだ。弟はベッドの上で、背中を丸めて座り込んでいた。妙に怯えた目で周囲を窺っもていた。 女の子の方は部屋の中を、ぐるぐる回りながら天井や壁を見ていた。突然女の子が「数体いる。でも害はない」と弟に言った。「何とかしてよ」情けない声出す弟。「自業自得だ。死者
凛 さん作 [921] -
悲鳴
真夏の夜 事件は起きた。夜の10時頃 残業を終えた私は、重い足を引きずって家路に向かっていた。周囲は閑静な住宅街。上り坂もきつい。住宅が密集しているわりには歩道は狭く暗かった。油のように身体に纏わり付く汗が気持ち悪い。早く帰ってシャワーを浴びたい。ふと背後に人の気配を感じた。足音も聞こえた。角を曲がったまさにその瞬間 後ろから羽交い締めにされた。荒々しい鼻息と口臭 汗臭い体臭から男だと認識した。
凛 さん作 [1,004] -
戸を叩くのは…
今年で高校二年に成った涼太は初めて一人暮らしを始めた。「もう一時か…そろそろ寝よう」そう思った時だ。思い切り戸を叩く音がした。「誰だ? こんな夜中に…多分友達だ。驚かそうとしているのだろう」そう思い戸を開けると、そこには誰も居ない。 後日、「昨日俺んちに来た?」と友達全員に聞いた。しかしNOの返事ばかり出る。「何かのイタズラか…」そう思い込んだ。しかしその日も、次の日も、戸を叩く音は鳴った。
齋藤 翼 さん作 [885] -
実験缶詰 後編
「しかしあのドラム缶は気味悪かったな…」とC「そうだよな…あのドラム缶があったから不気味な通路歩くはめになったしな」俺とCがそんな話をしているとBが「そんな打ち合わせいつしたんだよ」「はあ?」と俺とC「俺をビビらすつもりか?その手は食わないぜ(笑)」「おいおいBデッカイドラム缶見えなかったのかよ?」「こっちは2人見てるんだぜ!逆にビビらすつもりか?」その後俺達はあったないの口論を繰り返してもう
ござる さん作 [971] -
実験缶詰 前編
どうもござるです(^-^)/夏って事で『怪談』モノを書きます。『実験小説』はまだまだ続く予定ですが息抜きと言うことで…(笑)ちなみに『実験○○』ってタイトルは実験は屋号みたいな感覚で今後も使う予定です。この話は実際にあった話だ。車の免許を修得した18歳の夏俺達は暇だった…。連日目的もなく近所をドライブしていた。そんなある日、平和な街で死体遺棄事件が起きた!!場所は街の外れの有料道路の下の通路
ござる さん作 [1,055] -
GAME OF DEATH 〜復讐〜 11
「おい、静夏!それでお前の知ってる事はそれだけなのか!?」「まだあるわ…このゲームの………!」「どうした!?」静夏の顔が少しずつ青ざめていく…「おい!!みんな!紙見てみろ!!」誰かの一言でクラスの全員が紙に目をやった。「な!?」紙にはまた新たな文字が浮き出ていた。『 −−罰―窒息死−− 指名者―山口静夏 裏切りは許されない 』「嘘だろ!!」「窒息死!
颯 さん作 [781] -
幽霊屋敷に行ったことで…
それは、ある日の出来事だった。ある日、私達は、幽霊屋敷に探検にやってきた。面白半分で…。 実際には何もなかった。 ただのボロ屋敷だった。しかし、その日からだった。私達にとんでもないことが起こり出したのは。 仲間の1人は原因不明の病にかかり、もう1人は行方不明になってしまった。そして、とうとう1人になってしまった私にも、不吉なことが起こり出した。面白半分にしたことが、こんなことになってしまうなん
M.K さん作 [934] -
毒 4
mail、電話の履歴から見ると彼氏はいなそうだな。…。これはいくしかねぇだろ!?店が閉まる8時には、もう携帯片手に電話番号を打っていた。プルルルー、プルルルー。「はい。佐倉です。」「あ、もしもし。今日携帯ショップで対応させていただいた、石田順平と申します。」「あっ!その件はありがとうございます。…どうかなさいましたか?」「すみません。それが…今日お渡しした代替機は使用禁止となっていたようで…もし
旭 さん作 [787]