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ホラーの携帯小説に含まれる記事が2664件見つかりました。

 
  • 凍える程に寒い夜。空は真っ黒に染まり、星々の輝きは見えない。純白を敷き詰められた大地との見事なコントラスト生み出していた。吐く息は白く、淡い。静寂の中、独りで待ち続けていた。冷たい風が運ぶ獣の匂い。いや、血の臭いだろう。小さな音がする。雪を踏む音だろう、だが遠くだ。音は近付いて来る。違う音も聞こえる。咀嚼音に似ている。黒い影が見える。ゆっくりと近付いて来る。私はそれを待っていた。私は狂喜した。声
    寒明 さん作 [793]
  • 剥がせない・・・!?

    ある朝僕はいつもより早く起きた。すると、お腹のあたりに違和感を感じた。「なっなんダァーッこれ?」お腹に変な機械がついていた。「んっ?タイマーがついてる・・・も、もしかしてこれ爆弾ー!?」その時、携帯が鳴った。「はい、もしもし成瀬ですけど。」「あーもしもしぃ、こちら殺人クラブの者ですけどぉ」殺人クラブなんだこいつはぁ??「あなたさぁ、今朝起きたら変な機械ついてたでしょ!!」「なっ、なんで知ってんだ
    マエピー さん作 [1,088]
  • 虫 4

    「ああ、彼。今日は休みのはずですよ」「あなたは?」「そうですね、初めてですよね。初めまして、私は内科の木村です。それで、ご用件は?」忙しく立ち回っているのか、急かすような早口で聞かれ、私は慌てて言いました。「私はいつになったら退院できるんですか?」「退院・・・」木村氏は壮年の焦りを見せながら眉間にシワを寄せて考え込んでしまいました。「あなた、増谷先生からどこまで話を聴いていますか?感染状況につい
    KSKくま さん作 [739]
  • エリザベスドール・シリーズ最終回

     可愛い妹がダーヤンにこっぴどく叱られ… 身ぐるみ全部はがされて城から追い出されても、何とも思ってはいないのだ。○人形を含む全ての魔界 人たちは、勝手に魔界 を抜け出してはならな い。 …こう言った掟を… エリザベスは幾度なく破ったとは言え、あんまりである。 一見無邪気な人形たちに、情けはないのだ。 その後… 別室の祝いの間で、結婚式が盛大に行われた。 人形たちが歌う結婚行進曲が流れる中を… タ
    ぐうりんぼ さん作 [592]
  • エリザベスドール・THE・FINAL?

    「エリザベス、ドウシテ、ダーヤンサマ二、シカラレタノ?」「ワタシモ、ローズマリーモ、ダーヤンサマカラ、ニンゲンノ、セカイへユク、キョカモラッテイタ。デモ、エリザベスハ、ナンノ、キョカモラッテナカッタ」「ソレデ、ダーヤンサマハ、オコッタノネ?」「エリザベス、ワタシタチ二、ウソツイタ。 ダーヤンサマノ、キョカモラッテル。スベテ、ウソ。エリザベス、ワルイコ」 キャロラインもローズマリーも… クールな眼
    ぐうりんぼ さん作 [479]
  • エリザベスドール・THE・FINAL?

     とまあ、足をバタバタさせながらビービー泣き出す。「ハイハイ、痛くない。 痛くない!」 ダーヤンは人形を抱き上げ、布で涙を拭いてやった。「クスン。ダーヤンサマァ」 人間で言えば、10代半ばの女の子なのに… 仕草は、幼いガキそのものである。「ダーヤンサマァ!」 キャロラインが泣き出した。 見ると… 着せたばかりの衣装の袖が両方とも破れて無くなっているではないか。「キディガ、ヤッタ! キディガ、ヤッ
    ぐうりんぼ さん作 [491]
  • エリザベスドール・THE・FINAL?

     まだ、気づかないジョージ。 この時、アースルがふと口にした。「キャリー・コルベットの事かなセディ婆?」「お前さんの所で、メイドとして働いていた… そのコだよ」「どうりで、人形や北の魔界に詳しいと思った」 呆然となるアースルを横目に、納得するジョージ。 セディは近くに置いてある電気スタンドの、白熱灯の明かりを見つめ始めた。 視線は… 遥か遠い、異次元の北の魔界を見ている。 ―――――――――\r
    ぐうりんぼ さん作 [462]
  • エリザベスドール・THE・FINAL?

     何も言わず、ジョージは首を横に振る。 キャサリンは勢い、泣き崩れた。 すると…「泣くのはまだ早いよキャサリン」「え?」 セディから肩をポンポンと叩かれて、顔上げたキャサリン。「安心おし。ルークはまだ、死んじゃいない」 セディの意外な台詞。 アースルが尋ねる。「セディ婆、死んではいないって…どう言う事なのかね?」 出されている紅茶をすすりながらセディは、ルークに指差した。「キャサリン、彼の体を触
    ぐうりんぼ さん作 [458]
  • D・E・A・T・h

    太一は、ぼーっとしていた。他の4人も太一と同様、ぼーっとしていた。すると、なぜか樹海にアナウンスが流れた。・・・黒服の男だ。「言い忘れていたが、ここは私たちの私有地だ。そして、この樹海を少しばかり改造させてもらった。そこにコンパスが落ちているはずだ」。 そこで太一が、すかさずコンパスを探した。すると落ちていたコンパスを太一は拾った。「そのコンパスで北に向かってくれ。そうすればいずれ樹海を抜けられ
    一休 さん作 [736]
  • ラビリンス〜最終話〜

    俺はただずっと炎が燃え広がっていくのを呆然と見ていた‥過去の俺はすでに家を去り、どこかへと消えていく。目の前にはベティと幼い兄弟の息子達が炎の渦に呑まれ、黒こげになっていくのが見えた‥「分かった?」突如と現れたベティは言った。「なるほど‥俺がお前を殺した…」「そうよ‥あなたは自分が分からないようね‥愚か‥」ベティは冷たい眼差しで見つめている… 俺は何故か彼女のそんな眼差しを見るとある種の戦慄を覚
    lime さん作 [655]
 
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