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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

  • 恋、二度(ふたたび) 27

    香緒里さんと真愛は、何か話していたみたいだったが、俺達を見ると話を止めた。 そして涼平が持ってきた料理を見ると、 「美味しそう」 と言って本当に美味しそうに食べていた。 俺が持ってきた方は、真愛の前に差し出した。真愛は恥ずかしそうにしながらも、少しだけ食べてくれた。俺も真愛と同じ皿から料理をとって、口に運んでいった。 こういうところの料理が、これほど美味しく感じたのはこれが初めての事だった。
    よしゆき さん作 [132]
  • 恋、二度(ふたたび) 26

    「まぁ、八年もたつとどんな娘でも変わるんちゃうか」 俺は無難に答えておいた。 「そんなもんかねぇ。俺はてっきり…」 涼平はそこで言葉を切ると黙ってしまった。俺もそれ以上突っ込むと、墓穴を掘りそうなので黙っていた。 「トイレいってくるわ」 俺はある事を閃いたので、涼平にそう言ってトイレに向かった。 肩越しに、 「あの娘らもええなぁ」 という呟きが聞こえたが、(まぁええか)と思い、閃いたことを実
    よしゆき さん作 [136]
  • 恋、二度(ふたたび) 25

    「さてお姫様方、何かお口に合うものを見繕って参りますので、しばしこちらでお待ち願えますでしょうか」 と芝居がかった口調で片膝をつきながらのたもうた。 香緒里さんも悪乗りして、 「わらわたちは空腹じゃはようもて」 と言って笑った。 俺達も笑いながら何か見繕いに出かけた。 彼女たちから離れると俺は涼平を肘で小突きながら、 「なんかえらい盛り上がっとるやないか。まさかお持ち帰りとちゃうやろな?」
    よしゆき さん作 [132]
  • 恋、二度(ふたたび) 24

    「じゃあ、まだ皆のところ回らないといけないから、また後でね」 そう言うと主役の二人は、次の招待客のところに周っていった。 嘘をばらされた二人は、一度罰悪そうな顔をした後は、素面に戻ってまたウエイターから酒を見繕って、飲み始めた。今度は駆け引きなく昔からの友達のように飲んでいるように見えた。 俺はさっきから一方的に喋っていたので、何も食べてないのに気付いた。 そういえば真愛も、俺の話しに付き合っ
    よしゆき さん作 [132]
  • 恋、二度(ふたたび) 23

    「あ〜あ。今日の主役は私達なのにまた香緒里は飲み過ぎた振りをして」 という声が聞こえてきた。新婦の美樹さんだった。 「涼平、お前も昔から同じ技しかないんかいな」 この声は悟志だった。二人は笑いながら近付いてきて、 「お前らほんま、学生時代のまんまやな」 とさもおかしそうに、またとても幸せそうに笑っていた。 涼平と香緒里さんが、互いに見えないように舌を出すのを俺は見逃さなかった。 俺はそんな二
    よしゆき さん作 [144]
  • 恋、二度(ふたたび) 22

    その時不意に声が空から降ってきた気がした。 「なぁんだぁ〜。二人してこんなところに座ってたんだ〜」 少し酔った香緒里さんだった。 「夏希、お前何処まで料理を探しにいってたんだよ」 涼平も結構飲んでいるようで、少しやばいかなと俺は思った。腕時計見てみると、三十分ほど時間がたっていた。俺が真愛を見ると、また真っ赤になって俯いていた。 「夏希さんごめんなさいねぇ。真愛っていつもこうなんだから」 香緒
    よしゆき さん作 [146]
  • 恋、二度(ふたたび) 21

    真愛は顔をあげることは無かったが、時々クスッと笑っているように見えたり、相槌を打ってくれているように見えたので、気分をよくして周りを気にせず、時間を忘れて喋っていた。 話が一段落して、俺は喉が渇いたので通り掛かったウエイターから、オレンジジュースと水割りを一つずつとった。 さっき乾杯した時、真愛はほとんど水割りに口をつけてなかったから、飲めないのかなと思い、オレンジジュースなら大丈夫だろうと思
    よしゆき さん作 [159]
  • 恋、二度(ふたたび) 20

    俺は真愛の、そんな態度を見るのが初めてだったのでびっくりして、 「どないしたんや?」 と少し緊張しながら、尋ねた。 真愛はやっぱり無言で俺を涼平達とは違う方に誘っているようだった。 俺は嬉しさと緊張に身を包みながら、真愛について行った。 反対の壁際には空いていた椅子が二つあったので、彼女に勧めて俺も座った。 「めっちゃ久し振りやな。何年振りやろ」 俺は緊張を隠して、できるだけ明るく振る舞っ
    よしゆき さん作 [157]
  • 恋、二度(ふたたび) 19

    二次会は立食バイキング形式のパーティーだった。二次会なので、披露宴の時のような親族はおらず、会社の同僚や、サークルの仲間など若い連中ばかりだった。 涼平と香緒里さんは完全に意気投合してしまい、俺と真愛を巻込んで壁際に移動していた。ウエイターの持ってきた水割りを四杯取って、俺達は乾杯をした。 俺は真愛の事が気になってしょうがなかった。 でも真愛は泣きそうな顔をしてずっと俯いていた。 「何か適当
    よしゆき さん作 [158]
  • 恋、二度(ふたたび) 18

    手紙は渡してくれたようだが、返事は全くの梨の飛礫だった。 当然翌日の入学試験は散々な結果で、初めから浪人するつもりだった涼平と、一年掛けて同じ大学に入学したのだった。 高校を卒業したら彼女の情報が入ってくるわけもなく、もっと早くに気付いて手紙を渡すのだったと、ずっと俺は後悔していたのだった。 それが俺に大きな未練を残している理由だった。 もちろん、その娘というのが小野真愛、たった今俺の前でい
    よしゆき さん作 [138]

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