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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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奈央と出会えたから。<423>
* * * * * *秋が過ぎ、ちらちらと初雪がちらつき始めた――街行く人の吐く息も白く、冷え込んだ小樽の北風は、マフラーを巻いた、あたしの頬をぴりぴりと刺激した。カチッ―ー‐隣を歩く聖人が、煙草に火をつけ、ふぅっと煙を吐く――『‥‥ゲホッ‥ゲホッ‥ゲホッ。』聖人は数日前から風邪をひいたらしい。『聖人。吸い過ぎだよ?』『‥‥ん。大丈夫。』今日は日曜日――久々のデートなんだケド、聖人の風邪がちょっと
麻呂さん作 [530] -
ラブほっぺ 6 〜エピソード1、有馬の決意、第5話〜
3月も半ばに差し掛かった頃か。3年生の卒業式も終わり、由香の命も消える日が近づいていた。有馬は、部活後できるだけ病院へ行った。しかし、由香は日に日に弱くなっている。ある日、由香が有馬に、「あの時…私としてくれて…ありがとう…。」「うん…。」「私は…やっと、女になれたかな?って感じた。女らしく、有馬とできた。」「今までの人とは…どうだったんだよ。」由香は、ただ首を横に振った。「…そうか。俺だけに…。
るー6さん作 [387] -
おにいちゃん、これおしえて?
プロローグ わたしがまだ5歳のとき。 ある男の子と四つ葉のクローバーの約束をした。 わたしは当時仲の良かった男の子が引っ越すと聞いて、ずっと泣いていた。 すると、その男の子がわたしの隣へやって来て、 『ぜったい、また会いにくるから』 そういって、泣いていたわたしに四つ葉のクローバーをくれた――そんな約束。 15歳になった今でも、その約束のことは、よく覚えている。 でも、相手の男の子の名前だけは覚え
misatoさん作 [475] -
DAYS20
◇あれから半年後◇太一は念願の彼女が出来たらしい。写真を見せてもらったが、とても可愛い子だ。さすが、太一だ。英子ちゃんも新しい恋を楽しんでいるようだ。俺はというと、未だ、彼女はいない。だけど、それでいい。俺の恋人はサッカーだから。なんて言ってみる。伊織ちゃんはと言うと…伊織ちゃんは、新しいことを始めたようだ。「おはよう!」『伊織ちゃん!なにしてんの?』「柔道部の朝練にいくところ。」『がんばれよ。』
焼きそばさん作 [323] -
DAYS19
◇その頃◇伊織たちは…。「伊織ちゃん、どうしたの?」英子が驚いた顔をした。「フラれちゃった。」伊織は涙を拭いていた。「優くん?」英子は少し怒ったように言った。「うん…。」英子は怒った。「ったく!!あのヤロー!こんな可愛い子ふりやがってー(;`皿´)太一くんも振り向いてくれないし〜(T_T)よし!今度、女子会開くわよ!」英子の言葉に伊織は笑った。「ありがと、英子ちゃん。」伊織がつぶやいた。「当たり前
焼きそばさん作 [324] -
DAYS18
教室に戻ると、太一がいた。「大丈夫だったか?」『…。』「伊織ちゃんに告白されただろ?」『どうして?』「分かるよ…。」『伊織ちゃんを傷付けた。』「…伊織ちゃんは。お前と一緒にいられるだけで幸せなんだよ。告白したら、一緒にいられなくなるかもしれない。だけど、勇気を出したんだ。 」『…。』「お前が、伊織ちゃんの気持ちに応えれないなら、伊織ちゃんの友達でいてあげればいいだけだ。伊織ちゃんもそれを望んでいる
焼きそばさん作 [314] -
DAYS17
俺たちは友達だ。かけがえのない時を共に過ごした友達だ。伊織ちゃんに、新しい恋ができるよう、俺は願った。伊織ちゃんには幸せになってほしい。『伊織ちゃん、俺なんかやめとけよ。』「やだ♪」伊織ちゃんは舌を出した。「私は、あなたのいいところ、たくさん知ってるから。」『俺より、いい奴はたくさんいるよ。』「ハイハイ。さあってと、教室に戻るか♪じゃあ、放課後ね。」本当は悲しいはずなのに…。ごめんな。伊織ちゃん。
焼きそばさん作 [288] -
がんばったで賞 113 〜楽しいデート、渋谷編〜
東京、渋谷。「着いたね。」『私109行きたい』カズヒロは、アキのわがままに、付き合うことにした。渋谷109。年末セールらしいのか、店員が大声を張り上げている。「うわ…こういうのテレビで見たけど…やっぱうるさい!」カズヒロは女子のエネルギーに圧倒されていた。アキは平然としている。「こういう時耳が聞こえないっていいよな…。」カズヒロは手話を使わずにつぶやくと、アキに強引に手を引っ張られた。『あっ…かわ
るー6さん作 [373] -
夏祭り1
「ちょっと待っててね」 そう言って1人で綿菓子を買いに行った幼なじみを止める間もなく見送る。 一緒に行こうと思ったが幼なじみはもう屋台のおじさんと話している。 また2人で来たのかい、おじさんのにやけ顔がそう言っている。 喧騒の中、ふと星空を見て思う。この夏祭りに幼なじみと来るのもちょうど10回目か……。 あの時もこんなふうに――――――――――――「ちょっと待っててね」 入口付近で近所の奥さんと話
雨宮さん作 [204] -
【桜花〜Act.10-1 白浜】
「ウサお腹空かないか?」庄司は台所から背を向けたまま話し掛けて来る。「うん,ちょっと」「何か買いに行こう」庄司はそう言うと,早足で寝室の方に着替えに向かった。私はまだボーっとしていて,ソファーに座ったまま動けなかった。「行こうウサ」足早に戻って来た庄司が,私の両脇を抱えてたたせてくれ,庄司の右手が私の左手首を掴んで,引っ張られるようにして連れて行かれた。「白浜に行こう」私を玄関まで引っ張って来ると
?さん作 [243]