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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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【桜花〜Act.6-2 庄司卓也】
「東條…」庄司は私の方を見ないまま,低い声を出した。自称?通称?ミナミ−本名東條早保は庄司と大将の同級生だそう。ミナミさんが来てからの庄司は明らかに機嫌が悪かった。「…間がわりぃ」庄司がボソッと私の耳元で呟くと,賺さずミナミさんがツッコミを入れた。「あれ〜?このふたりデキてんの〜?」「東條は旦那とどうなんだよ」「あたし〜?あたし"も"離婚しちゃおうと思ったんだけど〜,止められた。 」ミナミさんと庄
?さん作 [306] -
【桜花〜Act.6-1 庄司卓也】
「ウサさんはいま,仕事何してるの?」「先月末まで看護師をしていました」「そうなんだー。ここにもお医者さんよく来るよー。」そう聞いてドキっとした。その先を知りたかったが"触れるな危険"と脳裏を掠めた。「いまは仕事…って言っても朝から晩まで実家の茶業所を手伝ってるだけなんだけど」私の実家は茶業所を営んでいる。従業員は近所の方々10名程と弟の樹だから気心も知れている。5年前のちょうどこの頃,私の母親は初
?さん作 [232] -
【桜花〜Act.5 エピソード】
大将の店に着いた時には21時を回っていた。20時に泉町のバスターミナルに着いてから,なかなかタクシーを呼び止められなかった私は,諦めてかつての"通学路"を歩いて向かうことにした。学園通りの桜並木は毎年この時期になると,装飾を施され,イルミネーションの輝く幻想的な街路樹に生まれ変わる。結婚前まで勤めていた桐谷レディースクリニックは,学園通りからちょっと入った路地裏にある。「ここを歩いて通るのは3年振
?さん作 [251] -
16の差
ねぇ、浩輔なんか歌って。」「何がいい?」「あれがいい、いつもの。」「分かった。」― 僕らは同じ時代に 生まれてきた親の胸に抱かれ 愛され生きてきた僕らは広い地球で偶然惹かれあってこれから先共に生きると誓ったんだ僕が死ぬまでは生きるとささやいてくれたあの日の夜中街灯の下で決めた 誰よりも生きてやる愛してるっちゅう手紙不器用なこんな僕に優しくチューする女神聞いたら胸にしまっといてあぁこの歌に託すぞ幸
ミュウさん作 [307] -
僕と俺
いつも君を見ているだけの僕。だって僕にとって君は、ただ、ただ、眩しいだけの存在だから…。そんな毎日を過ごしていたある誰もいない教室に君がいた。僕は、声をかけようと思ったけど、夕日にあたる君の横顔をずっと見ていたくて声をかけずにいた。だけど、急に夕日が鏡を太陽に反射させたかのようなキラッとした光が僕の目に入ってきた。君は、泣いていたんだ。誰もいない教室で…。そして、かすかかに僕には聞こえてきた。君の
黒さん作 [374] -
【桜花〜Act.4 小栗和人】
コンコン。「桐谷先生,ご無沙汰しております。」僕のノックの音に振り向きながら,ロマンスグレーの夏目漱石みたいな初老の医者は静かに言った。「おぉ,小栗か。…色々大変だったな。」桐谷レディースクリニックは有佐の元勤務先。院長の桐谷正好先生は有佐の元上司だ。「いや,僕は…"外木さん"こちらに…?」「あー…外木さんは定期検診を受けに2,3カ月に1回来てるよ。随分初期の乳癌だったし,外木さんも"できることな
?さん作 [217] -
がんばったで賞 112 〜楽しみにしてたんだから〜
電車に乗った2人は、しばらく俯いていた。アキは、カズヒロが泣いている意味が分からなかった。『…どうして泣いているの?』聞いても聞いても、「大丈夫」と答えるばかり。『…タクヤさんに、何か酷いこと言われたの?』そうだよ。図星。一番怖いと思ったのは、おもちゃにされそうなアキが、この事実を知らないこと。すると、アキはカズヒロの手を握った。『最初で最後の…デートなんだから、泣かないで…。』アキ自身、これを伝
るー6さん作 [316] -
がんばったで賞 111 〜カズヒロ対タクヤ。るー6おすすめ〜
「あれが…カズヒロか…。」タクヤは手話を使わずに言った、と同時に口の動きを察知されないよう、マスクを付けた。「ごめん…、待った?」アキは首を横に振った。「よかった…この人誰?」カズヒロはタクヤを指差した。『オープンキャンパスで知り合った先輩の…』と言いかけたとたん、タクヤがとんでもない事を口にした。「あ…東条アキの彼氏の、斎藤タクヤと申します。よろしくお願いします。…お友達?」「えっ…?」カズヒロ
るー6さん作 [307] -
DAYS3
俺は仕事を終えると、彼女の分も机に持っていった。『任務終了だぜ♪』「ありが…」『お嬢ちゃんもおつかれさん♪』俺は再び、教室に鞄を取りに行った。それが彼女との出会いだった。俺があの時、彼女から受けた印象は、カワイイ子だなくらいで、後は覚えてない。俺はあの時、浮かれていたしね。
焼きそばさん作 [344] -
DAYS2
(ちくしょー!)俺は大量の本を運ぼうとした。だが、こんな大量の本持てるわけがないよ。担任はアホか。仕方ないので、2回に分けて運ぶことにした。(ったく〜。)ブツブツ言いながら、運んでいた。やっとのことで、担任の机に本を置いた。俺が職員室から出ると、大量の本を抱えている生徒がいた。今にも本が崩れてきそうだった。小さい女の子だった。1年かな? 『手伝おうか?』「え?」『君も係でしょ?』俺はひょいと本を持
焼きそばさん作 [285]