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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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所有者 ?
真冬の厳しい寒さで、夜のうちに洗っておいた洗濯物が凍り付いている。日当たりのよい南側の庭に出て干し竿いっぱいに洗濯物を干す。枯れた芝生やシンボルツリーの欅も凍った洗濯物と一緒に、太陽の熱で溶かされもやをあげている。ベランダに干した布団も夕方にはホコホコになるだろう。これで、夫も子供たちも気持ち良く眠れる。幸せな日常だなと思う。昨夜、夢を見た。私は大学生で、彼はゼミの講師だった。彼は一人掛のソファ
あやこ さん作 [260] -
吸う指先
『次、会う時は彼の手を触りたい』と思った。煩わしいトラブルを避けたい私たちは、並んで座ることはできない。だから私は、彼の運転する車の後部座席に乗り込む。後ろから手をのばし彼の右頬に触れる。『アッ…』ようやく彼の体温にたどり着いた。朝剃られたであろうヒゲの後が指先に伝わる。『この人のこと好きだなぁ』と確認する。彼は、私の手を囚えようと首を傾げる。しばらくそのままでされるがままになる。右耳に触れる。
あやこ さん作 [368] -
永久の恋−輪廻−壱
千賀……会いたいよ。会いたいのに、なんで君は……葬式で泣き続ける一人の男がいた。高原大賀[タカハラ タイガ]。彼は生涯愛し続けると誓った女性を亡くした。11月15日。砂川千賀[サガワ チカ]は22年という余りにも短い人生を終えた。葬儀には彼女の友人、知人が多く訪れた。気さくで笑顔の絶えない彼女ならば友人が多いのも頷ける。葬儀が終わっても大賀はその場を動かず、彼女の遺影を見つめていた。『良い笑
マヌ さん作 [121] -
彼女の僕
「僕は君の奴隷じゃないし、君も僕の奴隷じゃない」僕は彼女にこう言った。僕と彼女は最高のカップルだった。そう、一年半前までは。彼女はとても背が高かった。それにスタイルも良かった。間違いなくモデル並だろう。付き合い始めた頃はそんな彼女にドキドキした。彼女とはよく遊園地に行った。一緒にジェットコースターに乗って、二人で思いきり叫んだ。大好き、と。しかし、そんな彼女との関係は長くは続かなかった。原因は全
merado さん作 [675] -
365 No4
ある日私は貧血の様な状態になって、そのまま意識を失った。パン屋のバイトを辞めた日の帰り道だった。気が付くと病院のベットの上で近くの椅子に母親が座っているのが見えた。まだ…死んでない…よな?マジで死んだかと思った。セーフ!危ねぇ〜!!!!母親が私に気付いて何やらバタバタして、またあのおっさんが来た。「目が覚めたかい?君は今日から此処でちゃんとした治療を受ける事になったんだ。病気に負ない様
レオン さん作 [484] -
365 No3
あの日から私の体はガタガタと音を立てて壊れ始めた。何なんだよ…。今まで普通に出来ていた事が次第に出来なくなる。病気って怖いと初めて思った。病気の事は友達に秘密にした。白血病なんてドン引きされるに決ってる。それでも大好きなclubへ徐々に行けなくなり、友達と遊ぶ日数も減ってくると、私の異変にみんな口を揃えてこう言う。「千夏、激痩せしたね〜。マジうらやましいんだけど!!てか最近元気なくない?
レオン さん作 [470] -
365 no2
マジうざい。なんで私なの!?マジ落ちるし…。おっさんが何か病気の説明してるけど、そんなの聞きたくない。意味分かんない。19の春に私は病気になった。白血病これが私の病名。まさか自分が白血病になるなんて夢にも思ってなかったよね…。私まだ19なんですけど…。泣けてくる。ツルッパゲになって死ぬなんて…マジで無理なんですけど。おい!おっさん…一緒に頑張りましょうとか軽く言うなよ。頑張るのは私なんだよ。マ
レオン さん作 [479] -
耳をすませば?
一年後…いま僕は居酒屋にいる。もちろん彼女を待っている。この日が来るのをどれほど待ち望んだだろう。今でも気持ちは変わらない。ただ会いたいという気持ちだけが僕をこの一年支配していた。「23時かぁ…」彼女はなかなか姿を現さない。そして…結局彼女は閉店になっても来ることはなかった…
しずく さん作 [325] -
耳をすませば?
−手紙の内容−『この前は急に飛び出して行ってしまってごめんなさい。告白凄く嬉しかった。でも、付き合えないの…。君は気付いていたかもしれないけど、少し前まで私には「勇」っていう彼氏がいたの…。しかも、結婚まで約束した…。でも、勇は約束を果たすことなくこの世をさってしまった。彼は私とのデートの待ち合わせに向かう途中で交通事故に巻き込まれて…。私は後悔した…あの時待ち合わせ時間を一分いや、一秒でも変え
しずく さん作 [214] -
365
一年は365日。朝が365回来て夜が365回過ぎて行く。私の大好きなドーナツを365個並べたら食べ切れない程の数だけど時の流れは早いから365日なんてきっとすぐに終ってしまうのだろう…。この限られた時の中で私はあとどれだけ恋をすることが出来るのだろう?
レオン さん作 [530]