トップページ >> 恋愛の一覧
恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
-
君とすごした日-8
「ピピピッ、ピピピッ…」携帯のアラームが鳴る。彼女はまだ僕の腕の中で静かな寝息をたてている。昨夜は自分の事をたくさん話してくれた。家族の事、友達の事、「亮くんに私の事いっぱい知って欲しいから!!ずっとずっと前から私と一緒にいる気持ちになって欲しいから!!」と。慣れないお酒に酔った事と話し疲れたんだろう。彼女が起きない内に、ベッドから出てそっとメールを打つ。「おはよう。昨夜は飲み過ぎて、気がついたら
シンプルさん作 [319] -
君とすごした日-7
ホテルの部屋に入る。食事は外の店で済ませてきた。彼女は何でもいいと言ったが、「せっかく京都に来たんだから…」と、豆腐懐石の店に入った。チェックインの際に、僕の氏名に続けて「優子」と名前だけ書いたのがよほど照れ臭かったか、それとも食事の時に乾杯したお酒のせいなのか、彼女は部屋に入ってからも俯き頬を赤らめたままだった。殺風景な部屋だった。ベッドとテレビ、他には簡単なドレッサーがあるだけ。「ごめんね、こ
シンプルさん作 [321] -
君とすごした日-6
会社の旅行を欠席した僕だったが、日程は頭に入れてある。上司は僕の妻と面識があるからだ。彼女に「どこに行きたい?」と聞いてはみたが、社員旅行の行程とブッキングしないように、もう一度頭の中を整理した。京都駅でタクシーを拾い清水寺に向かった。周りは修学旅行の学生でいっぱいだった。「俺にもあんな頃があったよなぁ…」「何それ? おじさんみたい!?」「そりゃ優子ちゃんは幼く見えるし可愛いから、あの中に混じって
シンプルさん作 [319] -
がんばったで賞 101 〜彼女を守れ〜
2人の表情が一瞬曇った。しかし、「何?それで私たちが反対すると思ったの?」ノリコは笑って返した。カズヒロの表情が変わったのが、アキも雰囲気で分かった。カズヒロのお父さん、お母さんに認めてもらえた…。心から嬉しかった。「カズヒロは、アキちゃんのこと好きなんでしょ?耳が聞こえないことも全て受けとめているんでしょ?」ノリコの返事にカズヒロは深く頷くと、今度は尊敬している父、アキラが口を開いた。「おまえが
るー6さん作 [359] -
君とすごした日-5
「吉澤さん、来週末朝9時に駅裏のロータリーに集合ね!」総務課の田中さんだった。「すみません、急なんですけど、ちょっと用事が出来ちゃって。旅行は欠席で…」京都への一泊旅行。妻にバレたら… 何故かそんな事も考えなかった。あっという間に日が流れ土曜の朝、妻の運転で駅まで送ってもらう。もちろん妻には”駅前”で集合と言ってある。「パパ行ってらっしゃい!! お土産忘れないでよ」愛美の言葉で少し胸が痛い。妻と
シンプルさん作 [322] -
君とすごした日-4
「お帰りなさい」「パパおかえり」いつもの笑顔、いつもの温かい料理の香り。僕は娘が大好きだ。 目の中に入れても痛くないとは、正にこのことを言うのだろうと思う。ただ最近違うのは、「この娘が大きくなったら、一体どんな娘になるんだろう?」と考えた時に、フッと優子の顔が思い浮かぶようになってしまった。初めてのキスから2週間。 今夜はボーリングに行く事になった。「うわーっ、すごい!! またストライク!!」
シンプルさん作 [299] -
君とすごした日-3
「今日帰り遅くなるから、御飯外で済ませてくるから。」「うん、わかった。愛ちゃんと先に寝てるかも」由美子は優しい声で答えた。その日の夕方、初めて彼女と待ち合わせをした。 「吉澤さんのこと好きですよ…」あの日からその言葉が頭から離れなかった。「好き」=「Like」そう思いながらも食事に誘ったら、彼女はすごく嬉しそうにはしゃいでみせた。「お待たせ」 実際には5分ほどだろうが、とてつもなく長く感じ
シンプルさん作 [337] -
君とすごした日-2
今日もまた嘘をついて出掛ける。「行ってらっしゃい。」玄関先で小さな手を振る娘に少し後ろめたさを感じながら、それでも早足で歩く自分がいる。3ヶ月もすると、そろそろ買う物がなくなってきた。 彼女のいる店は、洋服や雑貨、日常の小物など色んな物が並べられているが、さすがに男が可愛いらしい小物や雑貨を買うことも出来ず、だんだん店に入りづらくなってきてしまった。開放的な店の陳列棚越しに中を覗く… 今
シンプルさん作 [351] -
君とすごした日
「いらっしゃいませ」何てことのない買い物だった。 そう、いつものショッピングセンターの一角の、たまに覗きに行っていた何てことのない店。「いつも来ていただいてますね。」 「はい。」 初めて交わした言葉だった。「パパ、おもちゃ買いに行こ。」 「すいません、また来ます。」十代で結婚、二十歳で父親になって、二十六になって久しぶりに胸がときめいた。「パパ、愛ちゃんお風呂に入れてあげて。」 「パパ
シンプルさん作 [397] -
わたしの恋愛履歴書3-2
元彼同士を比べるのはかなり気が引けるけど、トモはサトとは正反対だった。雰囲気がほんわかしていて、相手の話をじっくり聞いてくれる、俗に言う癒し系。何より怒ったことがほとんど無いのが、サトとは正反対だった。「今度、映画でも観に行きませんか?」トモの一言で、うちらは初デートをすることに。当日。写メでしかお互いを認識してなかったけど、トモは想像通りの雰囲気だったから、すぐに見つけることができた。「ごめんね
ちぃ。さん作 [320]